東北学院大学

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アジア流域文化研究所、中国社会科学院考古研究所との共同研究を開始

2020年09月18日

 本学アジア流域文化研究所(所長佐川正敏教授)と中国社会科学院考古研究所は、中国都城研究に関する共同研究協議書に調印し、9月1日付けをもって関連する共同研究活動を正式に開始した。この共同研究は、日本学術振興会科学研究費・国際共同研究強化(B)研究課題「中国歴代都城の宮廟官寺・門朝城郭配置構造を正確に復原するための遺跡現地共同調査」(研究代表者谷口満教授)を主な資金として推進されるもので、アジア流域文化研究所と中国社会科学院考古研究所の所属研究者による現地共同調査の実施が、研究活動の中心となるものである。
 流域文化研究所側のメンバーは歴史学科谷口満教授(科研費研究代表者)、同学科佐川正敏教授・下倉渉教授(いずれも分担研究者)および東京大学海老根量介助教(若手枠研究分担者・流域文化研究所客員研究員)の4名、考古研究所側の連携代表研究者は朱岩石研究員(副所長)であり、協議書の署名には谷口満教授と朱岩石研究員があたった。
 本学と中国社会科学院考古研究所の学術交流は四分の一世紀に及んでいるが、佐川正敏教授が受入研究者となって、考古研究所から都合10名の研究者を文学研究科アジア文化史専攻客員教授として招致するなど、きわめて活発な交流活動を実施してきている。その10名のうち、朱岩石・徐良高・龔国強・董新林・劉振東・銭国祥・何利群の7研究員が都城考古の専門家であり、もちろん全員今回の共同研究に連携研究者として加わっていただく他に、先秦都城考古の専門家である許宏研究員にも加わっていただく予定である。いずれも中国考古学の精鋭というべき第一級の研究者であり、有効かつ実質的な研究活動が期待される。
 まず手始めの本格的な共同作業として、12月に鄴城・洛陽の最新発掘成果公表と東アジア都城比較研究最新成果の公表を内容とする、オンライン共催シンポジウムを開催する予定となっている。

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鄴城平面模型