東北学院大学

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本学FD研修会を開催しました

2020年09月18日

 本学では2020年9月16日、FD(Faculty Development)研修会を開催いたしました。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により前期授業期間中に実施をした遠隔授業の受講状況に関する学生調査結果の分析結果と、9月17日から開始される後期授業における授業実施方法と留意点をテーマといたしました。参加者は遠隔会議システム(zoom)を併用し313名が参加いたしました。

 はじめに学長室インスティテューショナル・リサーチ(IR)課齋藤渉課長補佐より「遠隔授業の受講状況に関する学生調査分析報告~教育課程編成・実施の方針と質保証の視点から~」と題し、前期授業の振り返りと後期授業の改善について調査分析結果が報告されました。報告では、教学マネジメントを支える基盤としてIRの観点から、本学の教学上の3つの方針と教育課程編成における授業科目の役割、遠隔型授業実施ガイドの概要や教職員及び学生に対する基本方針を説明しました。
 次に「遠隔授業の受講状況に関する学生調査」の分析報告が行われました。遠隔型授業における効果として、授業外学修時間が向上し「単位の実質化」に一定の効果を示しているものの、対面授業とは異なり課題や授業の方法や内容、教員や学生同士のコミュニケーションについて不安を抱えている学生の要因と改善に関する提言について報告されました。また、学生から寄せられた意見を学修行動・意欲や授業方法、受講環境等の観点で分類し、さらにその中からポジティブに捉えられている観点とネガティブな観点を比較し、前期遠隔授業におけるGood Practice(優れた取組)が示されました。教員同士、教員と学生などのコミュニケーションを積極的に行い、東北学院大学らしく「一人の学生も迷うこともなく」をテーマに学修成果を達成するために一丸となり、学生が安心して学べる体制となるよう改めて確認いたしました。
 最後に、緊急措置として行った遠隔授業は、後期では前期授業の点検・評価を行い質保証のステップにあるとし、学生調査の結果から示されたGood Practiceの共有と教育課程編成・実施の方針に基づき、全学、学部・学科、授業科目において継続的な改善行うことで、教育の質保証を目指す提言がなされました。

 引き続き、学務部長加藤健二教授より後期授業の実施に向けて一部の授業において対面授業を再開することも含め、遠隔授業実施ガイドの改正点や授業の実施方法と留意点について説明が行われ、参加教員との議論と方針の共有を行い後期授業開始への備えを行いました。

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「遠隔授業の受講状況に関する学生調査分析報告」結果(PDF:4.2MB)