東北学院大学

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「2022年度全日本中国語スピーチコンテスト東北大会」で本学学生が2部門で優勝

2022年11月10日

 10月30日、日立システムズホール仙台で宮城県日中友好協会主催「全日本中国語スピーチコンテスト東北大会」が行われ「スピーチの部」で、加藤大さん(言語文化学科2年)が優勝し髙橋紗久耶さん(同)が準優勝を獲得しました。また「朗読の部」では四津谷珠利さん(教育学科1年)が優勝したほか、小林莉子さん(言語文化学科1年)と神野楓香さん(同)が準優勝に選ばれました。
 

 スピーチの部は、自作の文章を原稿を見ずに5分以内でスピーチするというもので、正確な発音と豊かな表現、審査員のからの質問に適切に答えられるかなどが審査されます。
 優勝した加藤さんは「汉字连接的未来和过去」(漢字がつなぐ過去と未来)というテーマで「一つ一つの文字が固有の意味を表す」という漢字の魅力を「その言葉の持つ意味を運び、過去に誰かが書いたものを時を越えて享受することができる」と表現。発音の聞き取りに苦戦した自身の体験なども交えながら話しました。また、歴史書「史記」の言葉を引用しながら中国の歴史と文化についても言及し「これからも中国語を学び、中国の歴史や文化を少しづつ理解していきたい」という抱負で締めくくりました。
 

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「スピーチの部」優勝の加藤さん


 昨年に続き準優勝となった髙橋さんの今年のテーマは「了解不同文化」(異文化を知る)。過去の経験や大学での学びなどをふまえ、国境を越えて外国人と良い関係を築くためには「他の文化を知り理解すること」と「先入観持たないこと」の2つが重要だと考えを述べました。また、自身の今後について「メディアの情報をうのみにせず、自分の目で見て感じたことを信じ、大切にしていきたい」とスピーチしました。

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「スピーチの部」準優勝の髙橋さん

 

 朗読の部は「青い葉」という課題文を朗読するというもので、発音とイントネーションの正確さ、流暢さが審査されました。
 四津谷さんらは中国語学習を始めて半年程でしたが、発音練習のほか、大会出場のために文法や意味を調べて内容の理解を深め、朗読を行いました。このような練習の成果が実り四津谷さんが優勝、小林さんと神野さんが準優勝を勝ち取りました。

 本学の出場者はこの大会に向けて夏休み明けから練習を始め、ネイティブの教員が話す音声を録音し繰り返し聴くなどして発音練習をし、中国語独特のリズムは動画サイトを参考にし身に付けました。また、発音に強弱をつけ身ぶり手ぶりを加えることでより臨場感が出るような工夫や、自身のスピーチを録画して改良していくなど、それぞれが最良のパフォーマンスを発揮できるよう努力したことで今回の結果につながりました。

 優勝した加藤さんと四津谷さんは今後、来年1月に東京都で開催される「第40回全日本中国スピーチコンテスト」に向けた1次審査へ進みます。