第24回東北学院大学『学生懸賞論文』応募について
2023年06月02日
第24回東北学院大学『学生懸賞論文』募集要項
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1.論文募集の趣旨
2000年に大学設置50周年記念事業の一環として懸賞論文が企画されたことを契機とし、今年度もこれを継続させることになりました。学生諸君の日頃の研鑽の成果と豊かな想像力発表の機会になればと願っています。
社会、経済、法律、文化、科学・技術、大学(教育)の現状と未来等に関する独創的な知見が寄せられることを期待します。
2.論文のテーマと注意点
今年度の学生懸賞論文のテーマは、以下の2つです。
テーマ①「多極に向かって流動化する世界を生き抜くために何を学ぶべきか」
近年のコロナ禍、ウクライナ戦争、あるいはAI技術の進化などを受けて、米国の衰退と中国を中心とした資源国の発展が、現在の世界を特徴づけています。かつての米国一極集中を前提としたグローバル化が時代遅れになり、世界は多極に向かって流動化しているようです。
この影響は私たちの様々なところに及んでいます。今までの常識は過去のものとなるかもしれません。私たちは、先の読みにくい時代を生き抜くために、何を学ぶべきなのでしょうか。類似の状況に陥った人類の過去の経験を参考にし、また10年後の世界を展望しつつ、この問いを考えてください。
テーマ②「五橋キャンパスの誕生で東北はどう変わるか」
2023年4月、東北学院大学の新しいキャンパスが五橋にできました。泉、多賀城の学生も土樋、五橋に一堂に会し、都市部の魅力を最大限に活かした学生生活が送れるようになりました。教育、研究、文化、スポーツなど様々な分野において、学生、教職員といったステイクホルダーの活躍が、期待されています。
では新キャンパスの誕生で、東北はどのように変わるのでしょうか。一言で東北といっても様々なことを含みます。政治、経済、教育、文化、地域、情報等々、任意の切り口で、この問いを考えてください。その際、国内外の大学移転の事例などを参考にするのも、よいでしょう。
これら2つのテーマのいずれか、あるいは2つを関連させつつ、独自の課題を設定したうえで、論文を書いてください。その際、自らの身に引きつけ、分析的な内容の論文を書くことが期待されます。言い換えると、思いつきの言いっぱなしではなく、十分な論拠を示した文章の作成が求められます。論文の題名については、論じた対象やどのような視点からの考察かが分かるように、テーマに加えて適切な副題を付けてください。また独自の題名をつけたうえで、テーマを副題としても構いません。
○注意点
懸賞論文の目的は、さまざまな社会問題について、大学生としての意識を高めると同時に、それらの問題について、様々な自己の経験や知的蓄積に基づき、論理的で説得力のある意見を述べてもらうことにあります。論文作成にあたっては、次の注意点を参考にしてください。
①懸賞論文は単なる「感想文」ではありません。出されたテーマについての事実確認(下調べ活動)が必要です。また、その事実を客観的に述べ(場合によってデータなどを提示)、情報の出典を明示する必要があります。他者の見解が無断で借用されたり、適切な表示なく長字数に亘って他の文献が引用されたりしている場合、ケースによっては剽窃(盗作)とみなし、面談の上、厳しく対処することがあります。
②懸賞論文においては、単に事実を述べたり、他の意見を寄せ集めたりするのではなく、根拠に基づいて、独創的な考えや意見を表明することがより重要な課題です。例えば、テーマに沿った社会問題を、自分の人生経験の話や、既存の文献や資料と関連づけて議論する方法が考えられます。
3.字数・原稿枚数等
①字数は8,000字以内(注を含まない)。
☆書式:A4タテ。横書き。1ページは35文字×30行。文字サイズ10~12ポイント。原則として数字や英字は半角サイズ。左上をホチキス留め。
☆余白はMS-Wordの初期設定とします(目安として、上35㎜、下および左右30mm)。
☆手書きのものは認めません。必ずプリントアウトしたものを提出してください。
☆構成は、題名、氏名、所属、連絡先、要旨、本文、図表、注、引用文献とします。
☆和暦等には西暦を併記してください。
☆本文と注の中の引用は下記のように入れてください。
例 [著者姓 刊行年:頁][学院 2021:1]
☆図表は白黒のもの5つまでとし字数には含みません。それぞれに番号、表題、出典をつけてください。図表は本文等とは別にして、最後に付けてください。
☆注番号は、本文中の右肩に付けてください。
☆引用文献の一覧は原則として下記の例に従ってください。字数に含みません。
日本語の本の場合
学院太郎『東北の経済』大学出版、2021年.
日本語の論文の場合
世野光「東北文化の展望」『学院論集』7(1)、2021年、1-15頁.
英語の本の場合
Gakuin, T. (2021) History of Tohoku. University Press.
英語の論文の場合
Yono, H. (2021) Science and technology in Tohoku. Journal of Gakuin 7(2), pp.20-30.
ウェブサイトの場合
著者氏名、記事タイトル、情報取得の年月日、詳しいURL。
新聞記事の場合
掲載紙名、記事タイトル、掲載年月日、掲載面。
その他は学会誌等を参考に、第三者が当該出典を探せるように記してください。
②使用言語は日本語のみとします。
③応募論文は、個人による論文またはグループによる論文のどちらでも応募できます。
個人、グループによるものによらず、応募できるのは一人一編までとします。
④応募論文はオリジナル(未発表作品)に限ります。
⑤論文の他に、必ず別用紙で400字程度の要旨を添付してください。不備の場合は受け付けません。(書式は①に準じます)
⑥応募論文(図表含む)は返却いたしません。
4.応募資格
2023年度に本学に在籍する学部学生、大学院生であること。
5.論文提出締切日
2023年 10月27日(金)17時 【厳守】
6.論文提出先
①持参の場合:各キャンパス学生課・学生厚生係のいずれかにお持ちください。
②郵送の場合:〒980-8511 仙台市青葉区土樋一丁目3番1号
東北学院大学土樋キャンパス学生課宛にお送りください。
7.審査方法・審査結果
①審査は、学生部に設置される「懸賞論文審査委員会」で行います。
②審査結果は、2023年12月上旬に発表します。本人に通知します。
8.受賞・表彰・作品の公表・参加賞の授与
①受賞の点数と副賞
最優秀賞:1点。副賞 10万円。
優 秀 賞 :数点。副賞 5万円。
佳 作:数点。副賞 2万円。
②表彰
入賞者の表彰は予定される大学行事等の中で行います。
③作品の公表
最優秀賞受賞作品は、「東北学院時報」および「東北学院大学ホームページ」に掲載。
優秀賞受賞作品は、「東北学院大学ホームページ」に掲載。
入賞者全員の氏名は、「東北学院時報」および「東北学院大学ホームページ」で公表します。
④参加賞の授与
論文提出者全員に記念品を贈呈いたします。