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【落語研究会】遠藤匡さんが第21回全日本学生落語選手権で3位 東北勢初の快挙

2024年02月21日

 2月17日、落語の学生日本一を決める第21回全日本学生落語選手権「策伝大賞」が長良川国際会議場(岐阜市)で開かれ、本学の落語研究会で活動する遠藤匡さん(共生社会経済学科3年)が決勝に進出し3位(岐阜市長賞)に入賞しました。この大会での東北勢の決勝進出は10年ぶりで、入賞は初の快挙です。

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 「策伝大賞」は、戦国時代に美濃国(現岐阜市)に生まれ「落語の祖」と呼ばれる高僧、安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)にちなんだ大会で、2004年から毎年開かれています。今年は全国54の大学から236人がエントリーし、第1次審査と予選を勝ち抜いた8人が決勝に進みました。

 遠藤さんの高座名は「頑張亭たい杜」(がんばってい・たいり)。「頑張亭」には「卒業まで頑張る」という思いが込められているそう。また「たい杜」はOBの高座名から「たい」を取って語呂の良さから「たいり」にし、出身地の仙台にちなみ「杜」の字を当てました。

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 大会で演じた「豊竹屋」は、義太夫好きの主人公が、見たもの聞いたもの全てに節を付けてでたらめの義太夫調で語るという話。幼稚園の頃から歌舞伎や文楽が好きだったという遠藤さんは、主人公に自分と重なる部分が多いと感じ、まるで自分を演じるかのような演目で勝負しようと「豊竹屋」を選びました。
 決勝では「開口一番」(最初の演者)を務めとても緊張したという遠藤さんですが「自分のやりたいように楽しく演じることができ、しっかり笑いをとることができました」と振り返りました。大会には東西落語界の大御所が審査員として参加。演じた後の講評で桂文枝さんからは大阪弁をほめられた一方、三味線を弾くときの所作についてアドバイスももらいました。また立川志の輔さんからは、誰もが緊張する中での堂々とした開口一番だったと評価を受けました。

 この2年間、真剣に落語に取り組んできたという遠藤さんは「成果がしっかりとした形で認めていただけたと感じ、頑張ってきて良かったです」と話しました。また東北の大学として初めての入賞という快挙に「東北学院大学が東北勢にとっての”初”になれたことがとてもうれしいです」と喜びもひとしお。本学の落語研究会について「全国的に見るとまだまだ知名度が低いと感じています。今回の受賞が知名度向上につながれば」と期待を寄せ、個人としては「残りの一年さらに精進し、最後の公演となる追い出し落語会で悔いなく落語をできるよう稽古に励みたいです」と抱負を語りました。

 東北学院大学落語研究会は1965(昭和40)年に創部され今年で59年目を迎える、本学の中でも有数の歴史を誇る課外活動団体。卒業生で声優の山寺宏一さんが学生時代に在籍したことでも知られています。現在は落語会を年に4回開催しており、これに向けた稽古などを毎週木曜に行っています。

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