一般公開シンポジウム「私たちの水道の未来(持続可能な水道事業の在り方について)」開催のお知らせ(10/5)
2024年09月13日
本シンポジウムでは、私たちが社会生活を営む上で必要不可欠な水道の未来について議論を行います。我が国の水道は、高度経済成長期の需要増加に伴う水道管路の敷設がなされ、また、水道法による健全経営が保障され、安定的な公営事業とみなされてきました。しかし、近年の人口減少、節水技術の向上などに伴う需要の継続的な減少は、水道事業の経営状態を悪化させ、老朽化した水道管路の適切な更新を困難にさせています。
この水道事業は市町村単位で運営されているため、小規模自治体であればあるほど、この経営状態は悪化しています。水道管路の耐用年数は40年といわれ、また、地震の多い日本においては、耐震化を進めなければ清浄にして豊富で低廉な水を供給することは難しくなります。この近い将来に迫る危機的な状況を回避するために各地方自治体は水道行政改革を進めています。東北地域の小規模自治体では水道料金の引き上げや、水道事業の統合合併を模索する自治体も少なくありません。また、宮城県ではみやぎ方式という形での部分民営化を進めています。
このような観点から、本シンポジウムでは、水道事業改革を現場で行っている専門家をパネリストに迎え、我が国の水道事業改革の現状を解説いただきます。そのうえで、我が国の将来の水道事業を、いかに安定的に営んでいくかについて様々な角度から議論をし、将来の水道事業の在り方を考える土台を提供したいと考えています。
■概要
日 時:2024年10月5日(土)15:00 ~ 18:00
場 所:東北学院大学 土樋キャンパス ホーイ記念館ホール(地下1階)
主 催:日本地域学会
共 催:東北学院大学経済研究所、仙台国際観光協会
テーマ:「私たちの水道の未来(持続可能な水道事業の在り方について)」 司会 東北学院大学経済学部教授 篠崎剛
基調講演者・パネリスト(五十音順)、講演論題:
・有限責任監査法人トーマツ パートナー 香田 浩一 先生 「全国の水道事業の現状と課題」
・東北大学大学院経済学研 増田 聡 先生 「みやぎ型管理運営方式の検討と経営審査委員会の活動からみた水道事業の持続可能性」
・矢巾町政策推進監 岩手県立大学客員 准教授 吉岡 律司 先生 「人口減少社会において、水道第四世代をどう構築するか」
■対 象:どなたでも受講できます。
■受講料:無料
■申込方法:シンポジウム聴講申し込みは、こちらからお願いします。
(当日に大会受付でお申し込みも可能ですが、混雑緩和のためできるかぎり事前のお申し込みをお願いいたします。)
■駐車場はございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
【お問い合わせ先】
東北学院大学経済学部教授 篠崎 剛
E-mail:shinozaki@mail.tohoku-gakuin.ac.jp