東北学院大学

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【東北学院大学社会福祉研究所】第32回オープンカレッジ 福祉社会論―人間の共生を考える【7/21(土),7/28(土)開催】

2012年07月12日

福祉社会論―人間の共生を考える
―多文化共生とは何か・パート2―

 昨年度は、3 月 11 日に発生した大震災のために、中止させていただきました。今年度は、前回のテーマ「多文化共生とは何か」のパート 2 を開催します。すでに前回紹介しておりますが、2005 年に総務省が「多文化共生社会を目指した取り組み」を重点施策に掲げて研究会を設置、2006 年3月にはその研究会から「多文化共生の推進に関する研究会報告書 ―地域における多文化共生の推進に向けて―」が出されました。これを受けて、NGO や地方自治体も本格的に検討を開始しました。また宮城県においても平成 19 年に「多文化共生社会の形成の推進に関する条例」が制定され、平成 19 年 7 月 11 日から施行されています。「多文化共生」という日本独自の用語は、国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくことであると説明されています。今後わが国では外国人受け入れを促進するなどの要因から、外国人がさらに増加すると見込まれています。その時、外国人受け入れの是非とか外国人在留管理とかといった検討ではなく、さらに「国際交流」とか「外国人支援」とかでもなく、まさに「人間としての共生」という視座から虚心に検討することが求められてくるかと思われます。昨年の大震災後のさまざまな外国人による援助や滞日外国人や日本人などの助け合いなどを見ておりますと、いかに「人間の共生」が必要不可欠になっているかということが痛感されます。しかし、「多文化共生」は、まだまだ未知なるコトバであります。今年度のオープンカレッジでは、大震災後の状況などを考慮しながら、前回に引き続き多文化共生とは何か、さらには多文化共生の問題点や課題などを、それぞれの専門の立場から自由に講義をしていただくことになりました。

■ 日時 : 平成 24 年 7 月 7日(土)~7 月 28 日(土)
■ 会場 : 土樋キャンパス 8 号館 5 階  押川記念ホール

          SCHEDULE                     講座スケジュール          

■第1回 7/7(土) 13:00~14:30  開講式      

グローバリゼーションからみた多文化共生とは
本学経済学部教授 小笠原 裕
 (おがさわら ゆたか)

     14:40~16:10                                  

被災地における「グローカリゼーション」とナショナリズム言説
本学経済学部准教授 郭 基煥 (かく きかん)


■第2回 7/21(土) 13:00~14:30                                     

ナイジェリアにおける共生の中の暴力的紛争
東京外国語大学大学院総合国際学研究院特任教授 島田 周平 氏 (しまだ しゅうへい)

     14:40~16:10                  

東日本大震災から見た東北日本における多文化共生の成果と課題 
―結婚移民女性をめぐる諸問題を中心に

東北大学法学研究科グローバル COE「グローバル時代における男女共同参画と多文化共生」フェロー
李 善姫 氏 
(い そに)


■第3回 7/28(土) 13:00~14:30                 

ベトナムで多文化共生について考える
本学経済学部教授 野崎 明 (のざき あきら)

     14:40~16:10                  

所得格差の政治経済学 ―中国やインドなど新興国の事例を通して
本学教養学部教授 楊 世英 (よう せいえい)

閉講式


 

○対  象 どなたでも受講できます
○申込方法 直接会場にお越しください
○受 講 料 無料
○主  催 東北学院大学 社会福祉研究所
○問合せ先 東北学院大学 研究機関事務課
TEL 022-264-6362 FAX 022-264-6530