【アジア流域文化研究所公開シンポジウム】古代倭国北縁の軋轢と交流 ―栗原市入の沢遺跡で何が起きたか―(9/21~9/22)
2015年07月17日
古代倭国北縁の軋轢と交流
―栗原市入の沢遺跡で何が起きたか―
【アジア流域文化研究所公開シンポジウム】
申込不要 | 無 料 | 栗原市 |
■日時:平成27年9月21日(月)~9月22日(火)
■会場:栗原文化会館(アポロプラザ)
日本列島では、3世紀中頃に前方後円墳が出現し、4世紀のうちに南は九州志布志湾沿岸、北は宮城県北部まで広く分布するようになります。前方後円墳は大和王権によって作り出されたもので、全国に急速に広がる理由は、大和王権と地方の勢力が政治的に結びつきその証として大和王権が地方の勢力に前方後円墳の築造を求めたからだと考えられています。つまり、前方後円墳の分布は日本列島で初めて広域を支配する政治的連合体の出現と広がりを示すのです。
さて、東北地方でも4世紀に宮城県北部まで古墳が築造され、大和などと同じ生活の仕方をした集落が確認されています。つまり、宮城県北部にまで、大和王権に連なる勢力がいたのです。大和に連なる勢力はこれまで比較的順調に広がったと考えられてきました。しかし、平成26年に宮城県栗原市入の沢遺跡が発掘調査され、まったく新しい事実が判明しました。入の沢遺跡は大溝と柵木で防御された大規模な集落です。調査が進むと、竪穴住居は火災で焼失していることが判明し、小型銅鏡、装身具など通常集落では出土しない貴重な遺物が次々に発見されました。
入の沢遺跡の調査成果はこれまでの常識を覆し、新たな東北古代史の理解を必要とすることを示しています。本シンポジウムでは調査成果をもとに入の沢遺跡でいったい何が起きていたのかを明らかにし、古代東北の新たな歴史像を求めて、出土遺物、東北北部の続縄文文化などの観点で発表、討論を行います。
SCHEDULE 日 程 | ||
第1日 9月21日(月) |
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10時 開会 主催者挨拶 |
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第2日 9月22日(火) |
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10時00分 「東北地方の古墳時代の始まり」 |
対 象 | どなたでも受講できます | |
申込方法 | 直接会場にお越しください | |
受講料 | 無 料 | |
主 催 |
東北学院大学 アジア流域文化研究所 『新時代における日中韓周縁域社会の宗教文化構造研究プロジェクト』 (文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業) |
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協 力 | 宮城県教育委員会、栗原市教育委員会 | |
後 援 | 宮城県考古学会 | |
問合せ先 | 東北学院大学 アジア流域文化研究所 TEL・FAX 022‑264‑6370 E‑mail:ryuiki@mail.tohoku‑gakuin.ac.jp URL:http://www.ipc.tohoku‑gakuin.ac.jp/~hicarb/ |