東北学院大学

公開講座

黄昏のヨーロッパ史―近代歴史学200年―
ヨーロッパ文化総合研究所公開講演会(後期)

  • 申込不要
  • 土樋キャンパス
  • 入場無料
  • 定員なし
  • 日時:2024年12月14日(土) 14:00~17:00(受付開始:14:30)
  • 会場:土樋キャンパス 
講座概要

2024年は近代歴史学の父レオポルト・フォン・ランケが、『近世歴史家批判』において、いわゆる史料批判を初めて主張した年から200年の記念の年である。ランケは哲学や文学から歴史学を独立させ、過去は過去の基準で見るべきであると考えた。近代歴史学の多くの研究テーマはこの時期に研究が始まっており、この200年間は現代歴史学に至る過程である。講演者はこの過程を「分枝を行くよりは源を遡る」ことで概観したい。ピエール・ノラの言を援用するならば「研究史の体系を客観化し、研究史を解体して、その諸要素を分析する」と言えるであろう。

講師
マリー・ド・ブルゴーニュ―15世紀の女性統治者―

畑 奈保美 (本学文学部歴史学科講師)

マリー・ド・ブルゴーニュは、ハプスブルク家の世界帝国形成の過程で、マクシミリアン1世に豊かな領土をもたらした妃として知られる。しかし彼女は、ヨーロッパの一大勢力であったブルゴーニュ公国の危機に対処し、宮廷文化を振興した女性統治者でもあった。近代歴史学の描くマリー像を越え、近年活況を呈しているマリーの統治の再検討によって、15世紀の女性統治者の実像を明らかにしたい。

魔女狩りは狂気の所業か

楠 義彦 (本学文学部歴史学科教授)

魔女狩りの研究が出現した時期も近代歴史学が登場した19世紀半ばである。その後、現代に至るまで魔女研究の視角は多様化し続けていると言える。研究状況の変遷をたどるなかで、誰が魔女であったのか、人びとは魔女に何を見てきたのか、魔女研究の意義とは何かについて考えてみたい。

歴史と記憶のなかのドイツ三十年戦争(1618〜48)

出村 伸 (本学文学部歴史学科講師)

ドイツを主たる舞台とし、1648年のウェストファリア条約で終結した三十年戦争は、国民国家形成が喫緊の課題となった19世紀、そして二つの世界大戦を経験した20世紀の歴史学においてその評価を変えていった。本講演では、近代歴史学とそれを取り巻く社会がどのように三十年戦争を記憶してきたかを辿っていきたい。

  • ■募集人数/なし
  • ■対象  /どなたでも受講できます
  • ■受講料 /無料 
  • ■申込  /不要
  • ■主催  /ヨーロッパ文化総合研究所
  • ■問合せ先/
        東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所
        TEL 022-264-6379  
        E-mail:europe@mail.tohoku-gakuin.ac.jp
  • ■その他 /
    ・駐車場はございません。近隣の有料駐車場または公共交通機関をご利用下さい。
    (地下鉄南北線五橋駅下車 南1番出口より徒歩5分)
    ・お電話でのお問い合わせは月~金(9:00~17:00)のみ対応可です。
キーワード
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