東北学院大学

公開講座

欧米日とアジアの安全保障体制
ヨーロッパ文化総合研究所公開講演会(後期)

  • 申込不要
  • 土樋キャンパス
  • 入場無料
  • 定員なし
  • 日時:2023年10月 7日(土) 13:30~17:00(受付開始:13:00)
  • 会場:土樋キャンパス ホーイ記念館ホール
講座概要

ウクライナ戦争をはじめ、世界各地で絶えず紛争が勃発し、世界秩序が混とんとし始めている。アジア・太平洋地域においても、北朝鮮のミサイル開発、中国の一帯一路政策の拡大、台湾統合への動きの活発化、それに対応した米、韓、日の連携、アジア地域の経済開発支援の加速化と目を離せない事態が生まれている。本講座は、こうした実情を理解する手助けとして、20世紀における欧米日のアジア国際秩序形成への関与について、その諸相を解説する。

講師
中印紛争下のインド経済開発の実情

渡辺 昭一 (本学文学部歴史学科教授)

1960年代初頭、南アジアでは、共産主義諸国の関与が強まる中、イギリスとアメリカ合衆国による積極的な軍事的・経済援助によって、「遅れた」冷戦体制が生じつつあった。印パ、中印の対立も激化する中、欧米による対インド開発援助の実態を解説し、南アジアの安全保障体制確立にいかなる影響を及ぼしたのかを考察します。

「軍拡の負の連鎖」と非同盟中立国インドの軌跡

横井 勝彦 (明治大学名誉教授)

現代の「軍拡」とは一国の自己完結的な軍備増強ではない。「軍拡競争」も単純な二国間の軍備拡張競争ではない。冷戦期に集団的自衛権に基づいていくつもの軍事同盟が形成され、多くの国がそこに編入されていった。この講座では、軍事ブロックと軍備拡張の実態を解明するために「軍拡の負の連鎖」という概念に注目し、その特徴を非同盟中立国インドの歴史との対比の中で考える。

現代日本の安全保障問題を考える

纐纈 厚 (山口大学名誉教授)

現代日本の安全保障問題は大きな転機を迎えている。「安保三文書」に示された反撃能力保有や統合司令部設置構想、防衛費の大増額など、従来の防衛政策を大きく踏み外した状況下にある。抑止力の強化・向上を口実とする方向性のなかで、果たして紛争の危機を回避することは可能なのか。ロシアのウクライナ侵略など具体事例を取りあげながら御話できればと思います。

  • ■募集人数/なし
  • ■対象  /どなたでも受講できます
  • ■受講料 /無料 
  • ■申込  /不要
  • ■主催  /ヨーロッパ文化総合研究所
  • ■問合せ先/
        東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所
        TEL 022-264-6379  
        E-mail:europe@mail.tohoku-gakuin.ac.jp
  • ■その他 /
    駐車場はございません。近隣の有料駐車場または公共交通機関をご利用下さい。(地下鉄南北線五橋駅下車 南1番出口より徒歩5分)
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キーワード
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