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2018年01月26日
ステンドグラス修復報告④ 12月
洗浄が終わったガラスから新しい鉛桟を使い組立て直しが始まります。イギリスのステンドグラスの特徴としてやや太めの鉛桟を全て小さな部分も含め使用しているため、同様に巾8㎜の鉛桟で組立てを進めてゆきます。かなり小さなピースでほとんど鉛で隠れてしまう様な部分も、そして複雑なきついカーヴの部分もガラスの形に沿って丁寧に鉛を曲げてゆきます。全てのピースが組みつながれ全体の寸法、直角を確認後鉛と鉛のジョイントをハンダ付けします。ハンダ付けは鉛が溶ける寸前の温度で融着しますので注意深く作業を進める必要があります。次にガラスと鉛桟の隙間に石灰を亜麻仁油で溶いたパテを詰め外部からの雨風を防ぎガラスを安定させ振動からガラスの破損を防ぎます。パテを詰めた後、おがくずで鉛桟とガラスを磨きしっかりと鉛桟の隙間にパテを詰め込んでしまいます。
ステンドグラス作業工程最後のパテ詰めの作業はまさに肉体労働で、作品に対して真摯な気持ちで作業をすることが要求されます。
再組立て |
再組立て |
再組立て |
再組立て |
再組立て終了 |
ハンダ付け |
ハンダ付け |
部分 |
部分 |
パテ詰め |
パテ詰め、おがくず磨き |
パテ詰め、おがくず磨き |