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2018年01月29日
ステンドグラス修復報告⑤ 1月
ステンドグラスの修復も最後の工程に入ります。パテ詰めが終わったパネルは、馬毛のブラシで丹念に表裏を磨きます。しっかりと磨かれることにより鉛とハンダの表面の金属的な色合いが落ち着いてきます。ガラスの表面に付着したパテも取り除かれ、85年前の焼成後の艶のあるガラスの面が甦ってきます。そして窓にあらかじめ取付けられている補強棒に接続するために、パネルの外側になる面に銅製の針金をハンダ付けしておきます。この針金と補強棒を結び付ける事によって、ステンドグラスパネルは窓枠に宙づりにされている状態になり、荷重が下底面に集中することを防ぎ、地震などの揺れにフレキシブルに対応する免震構造に近い形になります。また、たわみの軽減にも最良の方法と云えます。2月末の取り付けの日が良き日になります様に。
光ステンド工房 平山健雄
パテ詰め |
パテ掃除 |
パテ掃除 |
磨き |
補強棒用針金ハンダ付け |
補強棒用針金ハンダ付け |
仕上げ |
仕上げ |
仕上げ |
仕上げ、はみ出したパテ掃除 |