東北学院大学

法学部

裁判員制度についての講演会

2019年07月08日

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 6月26日(水)泉キャンパスで、裁判員制度についての講演会がありました。現職裁判官による制度の説明の後、参加学生を交えた活発な質疑応答が交わされました。何人かの学生が感想を寄せてくれましたので、紹介します。

 〇裁判員制度が始まってから数年経ったが、私は自分には関係のない世界だと思っていた。けれど今回の講演を聞いて、自分の身近にあることなんだと理解した。自分が何時、裁判員として呼ばれるかもしれない。その前準備が出来た。また、今、量刑については、データバンクがありそれを基にしているというのも興味深いことであった。(R.H.)

 〇私たちにとって裁判員制度とは程遠いものだと思っている人が、多いかもしれません。実際、私もそのうちの一人でした。しかしながら、今回の裁判員制度講演会を聞いて他人事ではないと感じました。選挙人名簿記載者の中から無差別に選ばれるため、もしかしたら身の回りの人ばかりか、自分自身が選ばれる可能性があるからです。
 今回の講演会で最も印象深かったことは、裁判員、裁判官ともに判断した量刑は全員同じ基準であるということです。裁判官だからといって意見が尊重される訳ではない、ということを初めて知りました。以上のことから裁判員制度は、裁判を国民にとって身近な存在にし、国民の意見や感覚を反映する最善の方法であると実感しました。(Y.M.)

 〇裁判員制度について理解しやすく、具体的に話して頂けました。裁判官は裁判員の方々のストレスにならないように、分かりやすい表現を使うよう気を使っていることなど、裁判員制度の体験や中身などを知りました。裁判員に選ばれる確率が低くても、無関係とはできないことなので、頭の片隅にでも、覚えておく良い機会になりました。(R.S.)

 〇私は裁判員制度について、一般の人が裁判に参加する、といった漠然としたイメージしか持っていませんでした。しかし、今回の講演会を通して制度が設けられた経緯や目的、実際にどのような手順で審理していくのかを知ることができ、自分の中での裁判員制度のイメージがより鮮明になったと思います。今後、裁判員になる機会があったら、この講演会のことを思い出し、積極的に参加しようと思いました。(S.Y.)

 〇自分は法学部生でありながらも裁判はどこか別の世界のことなのだろうと感じていたが、今日の話を聞いて、そのような素朴な思い込みが間違いであると気づいた。しかし、疑問に感じたこともある。それは、裁判員裁判に当たるのが宝クジ4等くらいの確率なのであれば自分の知人に一人くらい経験者がいるはずなのに、全然そんな話を聞いたことがないということである。
 また、裁判員候補に選ばれると、特段の理由がない場合参加しなくてはいけないと説明されていたが、それはやりたくない人に強要していることにほかならないのではないのだろうか。たしかに裁判員を経験した後、充実感を覚える人もいるだろう。だが、世間一般ではあまり気がすすまない人もいるはずである。裁判を身近に感じて欲しいのならば、死刑判決を決める大事な裁判ではなくもっと軽めの裁判にするべきではないのかと思う。(K.W.)