東北学院大学

法学部

ゲッチンゲン大学Duttge教授講演会

2019年11月21日

 去る10月9日(水)、ゲッチンゲン大学教授のG. Duttge先生の講演会が行われました。講演1時間、通訳1時間、質疑応答1時間の全部で3時間の会でした。質疑応答の時間まで居残った学生はいませんでしたが、途中まで講演を聞いた人から感想が寄せられましたので、紹介します。(法学部教授 陶久)

  新しく生まれる生命に対して既に生きて社会生活を営んでいる人間が手を加えるのは傲慢なのか、という問題についての概要が知れるいい講義でした。また自分自身が学んでいるドイツ語で学問をするということの目指すべきレベルが知れました。現代法哲学においてやはり技術的な事実を参考にしながら、従来の哲学思想との関連を見いだして新たに考えていくということがこれからの学問でも求められるのだと思いました。学部生では哲学や思想への理解があまり求められませんが、これからの社会で主体的に生きるならば必要だと感じます。時間のため質問が叶いませんでしたが、現代では社会的に負のものとされる属性が操作可能になったとき、そこに作為性/不作為性が生じることへの責任について詳しく聞きたかったです。最終的にゲノム編集が社会に浸透するにしないにせよ、その議論の過程を踏むことが生命倫理における責任ではないでしょうかということを考えました。
・署名:法学部3年A.S.

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10/9講演会案内のチラシ(306KB)