「東日本大震災の宮城県に対する経済的影響と経済政策の復興効果について」
【所属/氏名】経済学部 経済学科 篠崎剛 准教授
【分野/領域】経済学/マクロ経済シミュレーション
概要
- 本研究の目的は、宮城県における公共投資が宮城県の雇用、生産および消費に与える影響を、短期的な経済的影響を考察するのに有用な自己回帰モデルを用いて明らかにすることである。分析の結果、次の2点が明らかにされた。第1に、公共投資が、雇用および生産量を持続的に拡大させることが示された。これは公共投資が公的中間財的性質を有していることが原因と考えられる。第2に、消費水準は一旦低下しその後増加に転じることが示された。これは個人の消費の異時点間の代替がもたらしたものと考えられる。この分析は,東北産業研究所研究紀要および当研究室の全国インターゼミナール報告論文として結実した。
実施期間
2011年9月から2012年1月20日まで実施