東北学院大学

人間科学部心理行動科学科

学科の特色

人間の行動を3分野から科学する
心理学+スポーツ科学+社会学=無限大

社会環境の影響を受ける人間の行動や思考に科学的手法で迫る点で3分野は共通しています。しかし、人間の「健康」を例にすると、心理学は個人の心理的健康や集団内での対人関係の健全さ、スポーツ科学では身体的健康や運動パフォーマンス、社会学では社会そのものの健全性や公正性というように、同じテーマでも人間の違う側面に注目します。この研究の多様性こそ本学科の魅力です。加えて、各分野の現場で活躍するために公認心理師、認定心理士、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)、社会調査士の資格取得をめざすこともできます。

ICTの活用で身体の情報を“見える化”
運動・スポーツを科学する

身体の情報をデータとして収集・分析し、運動や健康活動に役立てるのがスポーツ科学の役割の1つです。スポーツ実技の授業では、心拍数を測定する腕時計式の心拍計を学生全員が身につけ、心拍数データをBluetoothでiPadに転送し、その画面をプロジェクターで表示。学生は走りながら自分の心拍数を確認し、個人で心拍数を自己評価しながら効率的かつ効果的に体力を高める方法を考えます。なお、中学校・高等学校の教諭一種免許状(保健体育)を取得する教職課程も用意し、最先端の知見をもって活躍する教員養成をめざします。

各種資格取得をめざす専門家として社会に貢献する人材を育成

「心理学」「スポーツ科学」「社会学」の3領域において、人間の思考と行動の関係性に科学的手法で迫ります。本学科では、公認心理師、中学高校教諭一種免許状(保健体育)、認定心理士、社会調査士をめざすことができます。特に国家資格である公認心理師は、保健医療や福祉、教育、産業界など多くの分野で心理学の専門家として需要が高まっています。授業では、科学的手法により社会の現状やニーズを探る方法を学び、支援を必要とする人たちをサポートするためのさまざまな手法を習得します。

体験型の学びを含めたラーニング・パス
科学的研究手法を効果的に習得

座学と体験型の学習を組み合わせ、実践的に知識を修得できるよう「段階的な学び」(ラーニング・パス)を設定しています。本学の学びはただ講義を聞くだけではありません。1年次では自ら手を動かして与えられた実験調査の課題に取り組み、2年次では体系的に科学的な実験調査を経験します。3年次には各ゼミナールで自分たちでテーマを決めて取り組み、4年次では自分の力でデータ収集から分析、発表までを行います。きめ細かなフィードバックを行い、学生同士の学び合いで考察を深め、人間の心理と社会を見る目を養います。


学びたいことが見つかる魅力、身になる実感
人の心理・行動を紐解く学問がおもしろい

2年 白井 華さん
(山形県/鶴岡南高等学校(現・致道館高等学校)出身)

中学・高校生時代には、気持ちが不安定になることがありました。でもスクールカウンセラーや保健室の先生など他の人に話を聞いてもらうと楽になれる、それはなぜだろうと考え、人の心を学びたくて志望しました。好きな授業は、カウンセリングや心理療法を詳しく学び、ロールプレイで実践も行う「臨床心理学概論」。自分のパーソナリティを測定し分析することもあり、自分を客観的に理解したり、行動の傾向が明らかになったりしておもしろいと感じました。

高校時代と比べて、今の私は勉強に前向きです。理由は、学びたいことが見つかったから、そして「勉強した分だけ自分の身になる」ことを実感できたから。学びをあきらめず大学へ進学して良かったです。今は「公認心理師」の資格に興味があります。つらいときの私を救ってくれた人たちのように、将来、自分も誰かの役に立ちたいです。

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