東北学院大学

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法学部 法律学科

教員紹介

松浦 陽子 准教授

担当科目 国際法二部Ⅰ・Ⅱ、大学生活入門
研究テーマ

国際法はあらゆる国際関係に関わるルールの総体といえます。その中で私は特に国家承認(新国家を認めること)に興味を持っています。

国際社会に新たな国家が誕生した時、他の国家はどうするでしょうか?国家と認める場合もあれば、認めない場合もあります。国家と認められるために、まずは「国家であること」が必要ですが、それだけで良いでしょうか。

国際法は、違法な手続きによって国家が形成された場合、国家であることを認めないというルールを確立してきました。例えば、最近話題のウクライナ情勢では、ウクライナからクリミア共和国が分離独立し、事実上ロシアに編入されました。ここでの問題は、国際法が武力行使を禁じているのにもかかわらず、ロシアの武力による後ろ盾があって初めてクリミア共和国は分離独立できたのではないか、という疑問でした。そのように考えた日本を含む西欧の国々は、それを承認しませんでしたし、その後すぐにクリミア共和国がロシアに編入された時も、それに反対し、国際法上違法であると非難しました。

現在のような主権国家の歴史は400年足らずですが、今後も国家は形成されていくでしょうし、現に世界各地では多くの独立運動が存在しています。国家が作られ続ける限り、国家承認を研究する意義はなくならないのではないかと考えています。