東北学院大学

文学部 英文学科

学科の特色

多彩なイギリス小説を掘り下げる

イギリス小説をアカデミックに掘り下げる授業が特徴的。世界的に有名な作家以外にもイギリス独特の習慣・階級制度などが反映されている歴史小説や推理小説、さらに怪奇小説や児童文など多彩なジャンルの作品を読み解きます。英語表現の機微やおもしろさに触れ、また小説に描かれる情景や会話から、リアルなイギリス社会の姿や風習、文化を知ることも学問の喜び。目の前に新たな知の扉が開かれます。卒業生である芥川賞作家・佐藤厚志氏は、恩師・植松靖夫教授の授業やテキスト選びに多大な影響を受けたことを後に明かしています。

英語を学び、英語で学ぶ実践的なコミュニケーション

キリスト教伝道の牧師を養成する神学校として創立された東北学院。創立当時、アメリカ人宣教師による講義を受けるには、英語の4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」が必須でした。この4技能を習得するための教育課程が英文学科へと発展し、現在でも「英語を」学ぶだけでなく「英語で」学ぶことが根本になっています。短期留学をはじめとした留学制度のほか、学内にいながら留学生と交流できる国際交流イベントも多数開催され、さまざまな場でより実践的な英語コミュニケーション力を試すことができます。

シェイクスピア作品から浮かび上がる
英国ルネサンス期のリアル

シェイクスピアの演劇作品を題材に、16世紀末から17世紀にかけての英国の支配体制や国際情勢に対して劇作家がどのように向き合っていたかを読み解きます。『ロミオとジュリエット』に代表される数々の悲劇が生み出された背景には、何があったのか。王権神授説や家父長制度、教会制度などを掘り下げながら当時のイギリス社会の知識を深め、作家が社会へ投げかけようとした疑問について考察します。公文書には書かれなかった英国ルネサンスのリアルに触れる知的体験は、大学での学びの醍醐味の一つです。

発音の「楽譜」をつまびらかに
音の側面から学ぶ英語

私たちは普段、無意識に話していますが、そこには共通した発音の仕方やルールがあります。この「発音の楽譜」ともいえる仕組みを探るのが「音韻論」という学問です。本学科では、まず「English Phonetics」で発音記号や口腔内の使い方といった基礎を学び、その後、音韻論を通じて音の規則性や理論を深く探究します。「音」の側面から英語を学ぶことは知的好奇心を掻き立てるだけでなく、日本人が苦手とするリスニング力の向上に大いに役立ちます。


熱い教員陣、高め合う仲間、充実の授業
理想の学び舎で夢を見つけた

3年 菅野 愛華さん
(福島県/福島南高等学校出身)

英語を学べる大学の選択肢は多くありますが、オープンキャンパスで感じた明るく開放的な雰囲気と先生方に惹かれて本学を選びました。実際に入学すると、先生方の指導は熱量高くきめ細やかで、意欲的で真面目な学生が多く互いに高め合うことができ、思い描いた通り理想的な環境です。

当初は漠然と「英語を使って仕事がしたい」と思っていましたが、今は明確に中学校の英語教員をめざしています。教職課程の授業では、現場経験豊富な先生方の体験談から仕事のやりがいを感じました。学校で児童をサポートするボランティアでは、子どもたちと触れ合う楽しさを実感しました。教職をめざす本学学生のグループが小学生向けに英語教室を実施するボランティア「イングリッシュキャンプ」は特に有意義でした。中学生時代に憧れた先生のように、何でも相談できる教員になりたいです。

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