渡邉 蘭子 講師 人間の根底を哲学的に探求する 古代末期の思想家・アウグスティヌスの思想分析を軸に、人間の欲望について研究しています。人をおとしめたり、時には戦争を引き起こしたりするようなゆがんだ欲望の根底に何があるのか、どのように癒やされ得るのかを考察します。生きる中で湧いてくる哲学的な問いについて、ぜひ一緒に探求しましょう! 主要研究分野:西洋古代・中世思想 担当科目:中世ヨーロッパの思想と哲学、ギリシア・ローマの思想と哲学 他 研究テーマ 西洋古代・中世思想 研究トピック 西洋古代・中世における人間の心に関する思想について、特にアウグスティヌスを中心に研究しています。人間の心に生じる欲求や意志の歪みはなぜ生じるのか、その歪みはどのように癒されるのかについて考察しています。 関連して、悪の問題(なぜ人間は悪を行うのか、なぜ世界に悪が存在するのか)や愛の問題(どのような愛によって心が癒されるのか等)についても研究しています。 また、古代から中世、近世初期にかけての西洋神秘主義思想を分析することをとおして、人間の心と超越的な存在とのつながりについても考えています。関連して宗教心理学にも関心があります。 ゼミの卒業論文タイトル例 「古代ギリシア人の死後観」 「悪の実体としてのスケープゴート―ユング心理学から―」 「苦しみの弁護者・ニーチェ―人生に苦しみは不要?―」 「関係性の中で何が人を殺すか―夏目漱石『こころ』の謎を探る―」 「『星の王子さま』から「愛」を考え直す」 最近の著作 「キリスト教と夢―夢をめぐるアウグスティヌスの思索」、津田謙治・河島思朗・早瀬篤・藤井崇編『ヨーロッパ古代と夢』、京都大学学術出版会、2025年、第5章。 「堕罪後の欲望における意志的側面―アウグスティヌス『三位一体』10-12巻の分析―」、東北学院大学論集、『人文学と神学』、第21号、2023年、1-14頁。 “Augustine’s Perspectives on Practical Healing of Concupiscence”, Markus Vinzented., Studia Patristica, Vol. CXIX, Vol. 16, pp. 129-139, 2021. 「アウグスティヌスの身体観」、『日本の神学』、第57号、2018年。 詳細はresearchmapをご覧ください。