東北学院大学

文学部 総合人文学科

学科の特色

宗教と歴史の視点から学ぶ音楽

宗教的、歴史的な視点から音楽を見ていきます。音楽がキリスト教文化においてどのような役割を担ってきたかを知り、賛美歌の歌詞を読み解いて、文化や歴史との関わり含めて学びます。礼拝堂でパイプオルガンの荘厳な音色を聴くほか、楽器の仕組みを知り、裏側に回って大きなパイプがどのように音を反響させているか実際に見る機会も。またヨーロッパの古典音楽が日本に取り入れられて定着した例なども紹介し、生活に密着した音楽を広く取り上げます。音楽の新たな側面に触れる機会です。

自己と他己を理解するディスカッション

演習ではグループディスカッションを多く取り入れます。身の回りの出来事や自分の好きなものなど話しやすいテーマを取り上げつつ、多様性の理解や自己の解放、「人間とは何か」といった根源的な本科のテーマへ導きます。ディスカッションを重ねることで、自分の内面を見つめ、自分の言葉で豊かに表現するスキルを身につけます。2年次までは幅広く学んで知識を吸収し、3年次からはそれぞれが選んだ研究テーマに向かって主体的な学びを深めていきます。

死を学ぶことをとおして「いのち」の課題を考察する

1年次の「総合人文学の基礎Ⅰ・Ⅱ(必修)」で死に関するテーマを取り上げます。2年次の「死生学Ⅰ(選択)」では学科の全教員の専門領域から生と死の問題を扱います。3年次には「死生学Ⅱ(選択)」で総合的な観点から死に関する課題や出来事を学び、「人文学演習Ⅰ・Ⅱ(必修)」ではさまざまなテーマから特に死生学に関心を持つ学生は自らの関心事に則した先行研究を調査し、発表します(画像)。そして4年次の「論文演習Ⅰ・Ⅱ(必修)」では卒業研究に取り組み、毎年数人の学生が死生学に関するテーマで卒業論文を執筆し、卒業しています。

少人数ゼミで伴走型の卒業論文指導
ブラッシュアップ重ね完成度向上

学科生全員に卒業論文を課し、丁寧に伴走する指導が特徴的です。入学定員60名に対して教員11人を配置し、少人数制のゼミ形式で卒業論文指導を実施。各自がテーマに沿って考えを表現した論文をゼミで発表し、教員やゼミ学生、TA(ティーチングアシスタント)からのフィードバックを受けてリライトを重ね、ブラッシュアップしていきます。プレゼンテーションスキルやコミュニケーション力の向上につながり、他の学生の文章を評価することで自らも成長し、大学生活の集大成として完成度の高い卒業論文を書き上げることができます。


人の根幹を掘り下げる学問
「自分はどう生きるか」問い続ける

3年 佐久間 光さん
(宮城県/古川黎明高等学校出身)

宗教、哲学、文化芸術などさまざまな角度から、人の根幹をなす部分、人間そのものに対して掘り下げていくのが本学科の学びです。学びをもとに「考える」時間も、圧倒的に多い。偉人たちの思想や宗教観を通じて「自分はどう生きるか」「良い人生とは何か」を考え続けますが、一人で悶々と悩むのではなく、少人数でのディスカッションによって互いの考えを深め合えるのが特徴的です。

宗教について一般的なことしか知りませんでしたが、「新約聖書概説」の授業をきっかけにキリスト教をもっと知りたくなりました。先生の話がとにかくおもしろい。誰でも知っている有名なアニメ作品に、聖書の考え方や時間軸が反映されている事例を紹介するなど、キリスト教をぐっと身近に感じさせてくれました。卒業論文のテーマは「愛」。今は「愛ってなんだ」を、日々掘り下げています。

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