東北学院大学

文学部 総合人文学科

履修案内

講義・ゼミ紹介

【導入的専門科目】
大学生活入門
大学での学びに必要な実践的知識を総合的に修得することによって、大学生活に積極的に取り組む姿勢を養成します。例えば、大学の歴史や組織、履修科目の設定の仕方、授業への取り組み方、ノートの取り方、図書館の利用方法や本の読み方、レポート作成法や参考文献の書き方、プレゼンテーションや議論の仕方、答案の書き方や質問の仕方、サークルやアルバイトに対する考え方、就職に対する考え方と準備の仕方、などについて総合的に学びます。この学びは、学生としてだけでなく社会人としての基本姿勢を形成するものでもあります。
【思想・哲学分野】
総合人文学の基礎Ⅰ
人文学の基礎、とくに思想・哲学領域の学習と研究の基礎の伝授と習得を目ざします。この講義では、およそ三つのことを中心に行ないます。一つは、思想・哲学の形成・発展の歩みを、各時代毎にそれぞれの思想が成立した歴史的・社会的背景とともに学ぶことであり、二つ目は、思想・哲学に関する代表的な文献の知識とその読解方法に習熟することです。三つ目は、主な問題群について現代的な視野に立って分析と考察を深め、さらに自分の思考を展開していく能力を身につけることです。
現代の思想と哲学
19世紀を端緒として20世紀の世界の思想とその歴史を取り扱います。欧米の思想を中心として考察しますが、合わせて、近代日本の思想も取り扱います。現代思想の根底にあるキリスト教思想もふくめて通観した上で、ゼーレン・キルケゴールなどの有神論的な諸思想、フリートリッヒ・ニーチェを代表とする無神論的諸思想、またマルチン・ブーバーなど現代のユダヤ教思想、現代神学の出発点をなすカール・バルト、ディートリッヒ・ボンヘッファー、近代日本を代表する西田幾多郎、無教会主義の内村鑑三などを中心に学習・研究します。
死生学
「死」はすべての人間が決して避けることのできない課題です。「死生学」では、人間の生と死の問題、および生命に関わる様々な課題が対象となります。この講義では、キリスト教的死生観のみならず、今日における死生学の研究状況を概観すると共に、視聴覚資料なども用いながら、死にゆく人の視点、看取る家族や親近者およびケアに携わる医療現場など、実際の死をめぐる現場の視点から死の問題にアプローチし、生と死をめぐる全人的な諸課題について、総合的に理解することを目指します。
【文化・芸術分野】
総合人文学の基礎Ⅱ
講義の前半では、文化・芸術の諸学問分野、すなわち文化論、文学、音楽、美術等を取り上げ、それぞれの研究対象や方法論、また研究史を学びます。講義の後半では、宗教・神学分野の諸学問分野を取り上げ、それぞれの研究対象や方法論、また研究史を学びます。宗教分野については宗教学、宗教史を、神学分野については聖書学、歴史神学、組織神学、実践神学について概説します。
ギリシア・ローマ文化論
この講義では、今もなおヨーロッパ文化の基盤となっている古代ギリシアとローマの文化について、その成立と発展、後代への影響について学ぶ。特にローマ帝国が様々な領域において古代ギリシア文化の伝統から多くを継承しつつそれらを独自に変容させていることを、古代神話と諸宗教との関係、ホメーロスやヘシオドス、キケロなどの古典文学の領域、古代ギリシア・ローマの美術の領域、古代世界の教育(パイデイア)の方法、当時の政治体制や都市の形成の問題などを中心に、視覚教材を用いつつ学びます。
ヨーロッパ美術史
西洋美術の源流である古代ギリシア美術から、「芸術とは何か」という問いかけに現代人の多様な感性を映し出している現代美術に至るまで、西洋美術の展開の核心を学びます。 講義で取り上げる主なテーマは、下記の通りです。1.古代ギリシア―造形原理と神観念 2.キリスト教美術の展開(Ⅰ)(Ⅱ) 3.イタリア・ルネサンスの美術(Ⅰ)(Ⅱ) 4.バロック美術 5.タブローの誕生 6.芸術の近代 7.現代美術の諸相
【宗教・神学分野】
宗教学Ⅰ
人間にとって宗教とは何か?現代社会において宗教はどのような意義をもっているのだろうか?近代宗教学は宗教に対し批判と共感の複眼的視点をもちつつこのような問題を考察してきた学問分野です。本講義では宗教学の諸理論を振り返りながら、宗教学が培ってきた独自の視点とその成果を整理し概説します。いわゆる学説史ではなく、宗教に対して誰しも抱くであろう素朴な疑問を手がかりに、それを学術的に解説する形で進め、宗教と人類社会をめぐる諸問題を受講生自身が考えるきっかけを作ります。
旧約聖書概説Ⅰ
本講義は、旧約聖書時代史の大筋を理解することを目標とします。旧約聖書の宗教にとって、歴史は本質的重要性があります。それは単なる背景ではなく、神学と不可分に結び付いています。加えて、旧約聖書の構造とその成立過程を理解するためには、それを生み出した歴史の理解がどうしても必要となります。しかし問題となるのは、伝承の提示する救済史と実証的歴史学の提示する古代イスラエル史の落差です。この講義では、救済史の内容を把握しつつそれを批判的に相対化し、歴史の真相を追究するという、複眼的思考を取ります。
新約聖書概説Ⅰ
新約聖書思想の形成と発展について歴史的・神学的に検討しながら、新約聖書神学の基本と聖書学的思考法を学びます。初めに「新約神学」とは何かということについてのいくつかの理論モデルを批判的に検証しながら紹介し、新約神学の構想の位置付けを与えます。次に、新約聖書神学を学ぶ前提として、初期ユダヤ教の神学と洗礼者ヨハネの宣教について検討した後、イエスの宣教、原始教会の宣教、ヘレニズム教会の宣教、Q資料の神学、共観福音書の神学の順序で学んで行きます。
キリスト教史Ⅳ(近世)
宗教改革の成立と展開のプロセスを学ぶ。そのために、まず宗教改革を成立に至らしめた中世末期の状況を政治、経済、社会、教会、神学の諸側面から理解します。続いて宗教改革成立の直接的契機となった「95箇条の提題」とその背景にあるルター神学の展開、さらにそれに続くローマ教会との論争や改革運動の展開について考察ます。さらに、スイスをはじめ各地に拡大した宗教改革運動やその指導者、ツヴィングリやカルヴァンについて、また宗教改革急進派(トーマス・ミュンツァーや再洗礼派)についても学び、理解を深めます。
組織神学Ⅰ
本講義では、キリスト教の全体を組織的・体系的に学びます。組織神学的考察の基礎となるのは聖書の内容についての知識と教会史・神学史についての知識です。それらをふまえてキリスト教の教えを総合的に学習します。特に、宗教改革期に作成され、キリスト教の教理の要諦を簡潔にまとめた古典的著作として時代を超えた価値を持つ、『ハイデルベルク信仰問答』により、創造主なる神と御子キリストによる救い、人間の罪と赦し、教会と恵みの手段である聖礼典等の意義を考察しながら、キリスト教組織神学の基礎を学びます。