吉田 新 教授 新約聖書を読み解き、キリスト教の発展をたどる キリスト教が少数派である日本において、聖書は私たちの生活とはあまり関わりがないように思われがちですが、西洋世界の基盤を理解するうえで欠かすことのできない文書のひとつです。また、今日、激しく変化をする世界情勢を考えるうえでも、聖書に関する知識は重要であると考えます。 本学科では、聖書学を通して聖書に関する基礎的知識を身につけ、聖書を学問的に読む際の方法論を学ぶだけではく、そのメッセージが現代世界においてどのような意味を持つのかについても、深く考察します。 主要研究分野:新約聖書学、初期キリスト教史、日本語訳聖書翻訳史 担当科目:新約聖書概説Ⅰ・Ⅱ、新約聖書神学Ⅰ・Ⅱ 他 研究テーマ 新約聖書学、初期キリスト教史、日本語訳聖書翻訳史 研究トピック 新約聖書のなかで比較的遅い時代に成立した文書である「ペトロの手紙一」について研究を続けています。この書簡は紀元後1世紀後半に記されたと考えられ、最初期のキリスト教を知る上で欠かすことのできない文書です。古代世界でキリスト教がどのように展開していったのか、その後、キリスト教はなぜ、世界宗教へと発展したのかについて考えています。また、聖書がどのように日本語に翻訳されたのかについても研究しています。とりわけ、明治期以降の聖書翻訳の変遷を踏まえながら、日本におけるキリスト教の宣教と翻訳方略について考察しています。 吉田ゼミの卒業論文タイトル例 「使徒言行録に学ぶ教会の姿 -使徒言行録2章41節~47節の釈義-」 「キリスト教における暴力と平和 寛容性と暴力性という観点から」 「ルカによる福音書15章 11‐32節『放蕩息子のたとえ』に関する考察 ‐弱さと愛への気づきについて‐」 「滝沢神学における『インマヌエル』と人間の関係についての考察」 「太宰治の聖書観」 「ヨハネ福音書における プネウマ について‐ヨハネ福音書3章 1〜8節の考察‐」 最近の著作 単著 『バプテスマのヨハネ』(教文館、2012年) 『Trauerarbeit im Urchristentum(原始キリスト教における喪の作業)』(V & R Unipress, 2013年) 『聖書註解ペトロの手紙一』(一麦出版社、2025年) 『聖書翻訳と宣教 日本語訳聖書関連資料の研究』(新教出版社、2026年) 編著 『福音とは何か 聖書の福音から福音主義へ』(教文館、2018年) 『苦難と救済 闇の後に光あり』(教文館、2020年) 連絡先 shinyoshida(at)mail.tohoku-gakuin.ac.jp ※(at)は@に置き換えてください。 詳細はresearchmap、日本語訳聖書翻訳関連資料をご覧ください。