藤野 雄大 准教授 アメリカ・キリスト教史を学び、日本を知る 19世紀のアメリカでは文化的・経済的発展に伴ってキリスト教の宣教が盛んになり、日本を含むアジア圏まで広がって文化や教育の面で大きな貢献を果たしました。このような19世紀アメリカと日本の影響関係を東北地方史との関連から研究しています。 明治期以降、日本は欧米の思想や技術、文化を積極的に受容してきました。特に、アメリカのキリスト教がわが国の近代化に与えた影響は多大。アメリカの文化やキリスト教の歴史を学ぶことで、世界を、そして日本を知る手がかりが得られるでしょう。 主要研究分野:アメリカ・キリスト教史、アメリカ文化論 担当科目:アメリカ文化論、アメリカのキリスト教 研究テーマ アメリカ文化、アメリカ・キリスト教史、近代キリスト教史 研究トピック 19世紀アメリカにおけるキリスト教のリヴァイヴァル運動および反リヴァイヴァル運動について リヴァイヴァル(信仰復興)運動は、19世紀のアメリカのプロテスタント諸教派に広範な影響を及ぼしました。リヴァイヴァル運動の結果、アメリカではキリスト教信仰が覚醒され、今日でも先進国としては例外的とも言えるほどキリスト教の力が維持されています。しかしリヴァイヴァル運動は神学的に見た場合、様々な問題も含んでいました。そのためリヴァイヴァル運動に反対する人々もいました。この両者の神学的立場の違いを研究しています。 マーサーズバーグ神学について 本学の直接的ルーツと言える合衆国改革派教会(旧ドイツ改革派教会)の中で、19世紀半ばに展開されたのが、マーサーズバーグ神学です。マーサーズバーグ神学は日本ではあまり知られていませんが、アメリカの教会史の研究者には、ユニークな神学運動として注目されています。特に、マーサーズバーグ神学の指導者であったジョン・W.ネヴィンとフィリップ・シャフの信条、信仰告白理解、およびエキュメニズム思想について研究をしています。 東北学院の歴史 東北学院草創期に関わりの深かった宣教師、および東北学院神学部を卒業した日本人牧師たちの足跡を研究しています。合衆国改革派教会から派遣されてきた宣教師たちが、どのような神学的立場に立っていたのか、また彼らから神学教育を受けた日本人牧師たちは、どのような影響を受けたのか。東北学院史資料センターに残されている当時の貴重な歴史史料を調べています。 藤野ゼミの卒論例 「ジョン・バニヤンとナサニエル・ホーソンの著作に見るピューリタン文学における罪と悪について」 「アメリカ社会の人種問題ー時代を写す鏡としてのミュージカル」 「ホラー映画を通して見るアメリカのモビリティ」 「日本のキリスト教徒の火葬容認について」 「映画から紐解くアメリカのキリスト教」 最近の著作 「19世紀初頭のアメリカにおけるリヴァイヴァリズムの歴史的展開ー『旧新』二つの方法の対立」、東北学院大学論集『人文学と神学』第20号、2023年、17−44頁。 「『東北学院の神学』をめぐる一考察ー20世紀前半における東北学院と日本基督教会東北中会との衝突を通して」、『東北学院史資料センター年報』、2023年、37−48頁。 「19世紀アメリカのプロテスタント教会における反カトリック主義とフィリップ・シャフの『プロテスタントの原則』の歴史的意義ードイツ改革派教派誌Weekly Messenger誌上における論争を中心にー」、『東北学院大学キリスト教文化研究所紀要』第41号、2023年、1−22頁。 詳細はresearchmapをご覧ください。