東北学院大学

文学部 歴史学科

教員紹介

教員プロフィール

兼平 賢治 教授(日本近世史)

研究テーマ

戦乱の世から泰平の世に移り変わる17世紀の近世武家社会の転換像を、新たな視点から考察しています。フィールドは東北諸藩で、とくに盛岡藩南部家について江戸時代をとおして研究しています。

研究トピック
史料との出会い

研究を進めるうえで重要なのは史料との出会いです。いくら明らかにしたい課題があっても、それに関する史料がなければ研究を進めることはできません。現在、史料集や自治体史の資料編の刊行に携わり、多くの人がさまざまな史料と出会う機会を提供しようと努めています。私も学生のときに盛岡藩の家老席日記「雑書」(もりおか歴史文化館蔵、写真左)と出会い、研究をはじめました。最近は、天保年間から明治3年(1870)まで残る家老席日記「覚書」(もりおか歴史文化館蔵、写真右)の刊行(『盛岡藩家老席日記 覚書』東洋書院)にも携わり、研究関心は17世紀から18・19世紀へ、江戸から明治へと広がりました。みなさんもぜひ多くの史料と出会い、新たな発見をして、オリジナルな歴史像を描きましょう!

家老席日記「雑書」

家老席日記「覚書」

最近の著作
  • 『馬と人の江戸時代』(吉川弘文館、2015年)
  • 『近世武家社会の形成と展開』(吉川弘文館、2020年)
  • 『家からみる江戸大名 南部家―盛岡藩―』(吉川弘文館、2023年)

家からみる江戸大名
南部家―盛岡藩―