東北学院大学

文学部 歴史学科

教員紹介

教員プロフィール

佐川 正敏 教授(考古学)

研究テーマ

主要なテーマは、日本列島を含む東アジアの先史文化の研究、東アジアの古代都市と仏教寺院の建築思想及び建築材料(瓦・塼)の研究。

研究トピック
東北地方から日本列島、東・北アジア、アジア、世界へとつながっていくグローバルな視点を

東アジアの先史時代(縄文時代を含む)の考古学、最近は東アジアにおける人類の起源と道具の進化問題、さらには土器と農耕の起源と広がりの問題に関心があり、毎年中国へ調査に行っています。かつて奈良国立文化財研究所で働いていたときに、平城京や藤原京、飛鳥で発掘調査に従事し、そこからさらに中国、韓国の宮殿と寺院の調査成果と比較して、東アジアの都城史も研究しています。とくに、飛鳥時代に百済から日本へ伝わった瓦の文様とその作り方が、もともと中国や朝鮮半島でどのように誕生して広まったのか、その後現代まで東アジア各国でどのように変化していったのか、に関心があります。

平泉柳之御所遺跡の発掘風景

佐川ゼミの卒業論文タイトル例
  • 「多賀城廃寺跡出土軒瓦の再検討」
  • 「縄文時代東北地方の骨角製銛・ヤス頭の研究」
  • 「縄文時代前・中期の有孔鍔付土器の研究」
最近の著作
  • 中世瓦研究会(共著)『中世瓦の考古学』 高志書院 2019年(第8回住田古瓦・考古学研究奨励賞受賞)
  • 「遼宋~蒙元代の軒平瓦における造瓦変革と朝鮮半島・日本への影響」『鳥居龍蔵の学問と世界』 思文閣出版 2020年
  • 「考古学から見た古代東アジアの鎮護国家政策の展開と意義」『東アジアの王宮・王都と仏教』 勉誠社 2023年