教員プロフィール 竹井 英文 教授(日本中世史・近世史) 研究テーマ 日本中世史・近世史専攻。特に東国(関東・奥羽)を中心とした戦国から江戸初期の政治史・地域史・城郭史を主要な研究課題としている。 研究トピック 中世から近世へ 地域の歴史を考える 現在私たちが暮らす地域の基本的な構造は、中世から近世にかけての時期に形成されたといえます。その過程や特質を明らかにするため、近年では地域史研究が盛んです。 地域史を研究するためには、文献史学、考古学、城郭研究、歴史地理学、さらには地学など自然地理学的な研究も合わせて、学際的・総合的に考える必要があります。簡単ではありませんが、さまざまな研究方法を組み合わせて目の前に広がる地域の歴史を明らかにしていく作業は、とても面白いです。 地域の個性や魅力は、その地域の歴史や文化から生まれてくるものではないでしょうか。単に学術的な研究のためだけでなく、深く地域を理解し、どう地域の未来を形作っていくのかを歴史学の立場から考え発信していくためにも、今後も学生とともに地域史研究を進めていくつもりです。 前川本城の横堀(宮城県川崎町) 竹井ゼミの卒業論文タイトル例 謙信期上杉氏と佐竹氏の外交―越相同盟締結までを中心に― 元亀争乱再考―織田、浅井、朝倉の三氏の関係を中心に― 戦国大名伊達氏をめぐる食文化と贈答儀礼―「伊達天正日記」を中心に― 最近の著作 『列島の戦国史7 東日本の統合と織豊政権』(吉川弘文館、2020年) 『杉山城問題と戦国期東国城郭』(戎光祥出版、2022年) 『戦国武将列伝1 東北編』(編著 戎光祥出版、2023年) 戦国武将列伝1 東北編