東北学院大学

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経済学部 共生社会経済学科

第9回「外国につながる子どもたちが乗り越える試練 ことば、教育、家族」

2013年12月7日開催

外国人の子ども・サポートの会 代表 田所希衣子 氏

外国人の子ども・サポートの会
代表 田所 希衣子

日本語ボランティアとして日本語学習をする親と子どものサポートを26年間続けてきた。

2002年「乳幼児を連れた学習者etc.に開かれた日本語教室を考える会」の事務局を担当。

2005年「外国人の子ども・サポートの会」の代表。

共生社会経済学科の皆さんへ

「外国人の子ども・サポートの会」では、たくさんの学生さんが日本語学習や教科学習のサポーターとして日々活動しています。始めた動機も活動の感想も一人一人違いますが、会では活動を始める前に「妹や弟の勉強をみるような気持ちで、教えるのでなく、いっしょに問題を解いたり、考えたり、調べたりしてください」とお願いしています。

「成長の過程にある小学生、中学生、高校生にとって、少し年上の大学生といっしょに勉強をしたり、話をしたりするのは、楽しい時間のようです。そして何より、時間がたつにつれ、その人柄や気持ちが生徒に伝わっていきます。同時に、大学の試験や勉強でがんばっている姿、就職活動で奮闘している姿は、生徒たちには、社会で生きていくための準備をしている先輩として見えています。

「みなさんが外国から来た子どもたちに出会う機会があったら、自分が同じ年の頃にどんな気持ちで過ごしていたか思い出してください。そして、ゆっくり気長につきあってください。ことばの壁は時間とともになくなっていくので心配いりません。

学生の感想

講演の様子

講演の様子

講演の様子

講演の様子

講演の様子

  • 田所さんが最初に仰ったように、今回の講演会で外国から来た子どもたちについて学ぶことによって、日本の社会、教育システム、人間関係について見えていなかったことが見えた気がしました。
  • 外国から来た人にとっては、言語、文化、宗教等の違いによって日本という国が窮屈に感じてしまうことも少なからずあると思います。しかし、肯定的に捉えると、日本人が持っていない考え方や価値観を共有することができるのではないでしょうか。田所氏が話してくださったパキスタン人のSくんの実例からも似たようなことが伺えました。それができれば、良い刺激にもなり、それによって自分の視野もまた広がると思います。
  • 外国からやって来た子どもを受け入れるための学校教育制度の見直しや、“外国人”と知らないうちに差別するような今の日本の子ども達(に限らずですが)の考え方も変えられたら、と思います。これらの諸問題をクリアにしていくのは本当に難しいでしょう。しかし、今回の先生のお話を聞いて、1人1人が気付き、自覚し、行動に移すことの大切さを学びました。
  • 日本人は、コミュニケーションをとる相手に対して「日本人の考え」を無意識的におしつけて、視野を狭めているように感じました。今回の講演は、文化や生活の違いに苦しみながらも一生けん命日本での生活をより良いものにしようと努力している子ども達の話で、共生社会というテーマにとても欠かせないお話でした。共生社会経済学科の学生として、貴重な体験になりました
  • 私はこれまで、外国から来た子どもは2つ以上の言語が使え、将来社会に出るとき大きなアドバンテージを持てるというようなプラスのイメージしか持っていなく、彼らに苦しんでいることがあるとは思っていなかった。外国人の生徒は大きなハンデを持ちながら学習していかなければならない。私たちはこれを理解しなければならないと感じた。そして日本語を指導することよりも、まずは彼らの母語や文化を大切にして、その上に日本の文化を加えていくことで彼らのハンデをプラスと変えていけるのではないかと感じた。彼らの将来の目標を達成するためにも、私たちの理解と支援が必要なのだと感じた。
  • この講演会をきっかけに、外国の子どもをサポートするボランティアに興味が出たので、参加してみようと思いました。
  • 1人でも自分の事を理解してくれたり、受けとめてくれる人がいるだけでモチベーションなども全く変わってくると思う。田所希衣子さんのような支援は本当に心の支えとなると感じたし、自分もいつか、人の役に立つような人材になりたいと思いました。
  • 生まれた環境や育った環境が皆違うからこそ、それぞれの個性があるのだから、ありのままの自分を大切にして、そのうえでその国の文化や習慣を理解していくべきであると感じた。
  • 今回の講演会を通して、外国人の子どもたちが抱える問題を改めて思い知らされた気がした。でもその状況の中でも将来に向かって前向きに進んでいるようにも感じた。どうしても勝手なイメージでマイナスのことばかり考えていたが、プラスのこともあることをもっと広め、私たちの認識を変えたり他の子どもたちの支えにもなると良いなと思った。自分たちと違う立場にある人々のことを考え支援していくことが共生の一つだと思うのでこれから共生についてさらに学んでいきたいと思う。
  • 外国から来た子どもたちの実体験を聞いて、私たち生徒や周りの人の受け入れる姿勢を整えなければならないと思った。「外国人だから」と一線を置くのではなく、違いを認め合う姿勢が重要だと思った。そして、外国から来た人にとって、日本がもっと住みやすい国になることを願いたい。