東北学院大学

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経済学部 共生社会経済学科

第10回「21世紀のプライマリ・ヘルス・ケア 東ティモールと山谷を繋ぐNGOの地域保健活動」

2014年6月14日開催

本田 徹 氏

講師 本田 徹

台東区浅草病院医師、シェア(国際保健協力市民の会)代表理事

山谷・山友クリニック・ボランティア

長年、日本に住んでいる外国人の医療支援とともに、チュニジア、エチオピア、カンボジア、ルワンダ、東ティモールなどで海外医療支援活動をおこなっている。

学生へのメッセージ

共感力が本当に試されるのは、互いの利害が完全に対立する人間関係の中や、私たちとは異なった文化や伝統の支配する社会で、人びとと一緒に仕事をしたり、交渉したり、調停をしなければならないときでしょう。相手の意見や主張を傾聴し、尊重しつつ、自分としての考えや視点をきちんと保持し、しかもそれを的確に相手に伝える能力も共感力の一部と言えます。その意味で、若く、みずみずしい感性を持った学生時代に異文化体験をし、さまざまな人々と知り合い、幅広い読書やまとまった文章を書く練習を重ねておくことが、皆さんの共感力を高め、後年役立つことになると信じます。

心から前途をお祈りします。

学生の感想

講演の様子

講演の様子

講演の様子

  • 東ティモールや日本の現状を聞いたときは、衝撃的だった。東ティモールの結核や栄養失調、日本の少子高齢化など、社会で生活する我々1人ひとりが向き合うべき問題だと思う。我々が暮らす社会にはたくさんの人々がおり、目に入らない所にも様々な問題を抱えた人々がいる。そんな人々も、安心して暮らせるような社会づくりが、日本だけでなく、世界的に必要であると思う。(Kさん)
  • 最後に本田先生が言った「Nothing about us without us」を行うのは、大変なことだと思った。しかし、その活動を積極的に行っている本田先生の話を聞き、私でも手伝えるようなことを探していきたいと思った。(Tさん)
  • 国内、国外問わず、健康格差が存在しており、健康格差に悩み苦しむ人たちを助けるのが私たちの役目だ。そのために必要なことは「共感力」である。健康状態が異なる人を見捨ててはいけない。共感することによりそういった人たちとの理解を深め、共に生きていく社会を築き上げていかなければいけないのだ。健康であることは人間の権利である。その権利を保護しなければならない。(Dさん)
  • 南三陸町出身の私は、現在の南三陸町の医療が心配だ。ただでさえ、医療が少なかったのに震災の影響で尚更、医者がいなくなった。だからこそ、地域連携による医療が大切なのだ。これからは自分の故郷の問題に向き合っていけるように講演会などに積極的に参加していきたい。(Yさん)
  • 少子化の原因の一つとして、おそらく家族の金銭的な問題が大きいのではないだろうかと思う。サラリーマンが一生で稼ぐ金額が約1億~2億、子ども1人につきかかる金額が約3000万~4000万円、こういった人生設計から子どもを作ることに対してためらいが生じるのではないだろうかと私は考えた。そのため、私は夫婦共働きの増加、女性働き手の優遇、さらに育児休暇制度の強化が必要となるのではないだろうかと考えた。(Yさん)
  • 今回の講演会に参加し、私も人のために何かできることはないかと考えました。本田さんのように人のために一生懸命活動するということは素晴らしいことだと思いますし、共生社会経済学科で学んでいるのだから、人々が暮らしやすい社会にするため、何かしら行動してみようと以前から思っていたためです。自分のためではなく、人のために何かするということはきっと自分の将来に繋がると思うので、まずはボランティアなど身近なものに参加し、困っている人々をサポートできるような人間になりたいです。(Sさん)
  • 本田徹先生の講演を聴いて、今回のテーマでもあった「共感力を磨く」ということを考えさせられました。本田先生は病院の先生であるので講演内容は医療に関するものでした。プライマリ・ヘルス・ケアから始まり、東ティモールの深刻な健康問題や我が日本の高齢化や寿命など、世界の問題について携わって事に驚きと深い関心を持ちました。さらに、事前の授業で視聴したDVDでも本田先生が述べていた「1人1人へ真剣に取り組むこと」である「草木国土悉皆成仏」の言葉に通ずる事を講演で話していて、私は共生社会にも同じことが言えるのではないかと考えました。老若男女全ての人が共に幸せに生きることをモットーとする。それが共生社会だと私は思います。今回、この講演会を通して、自分がこの学科で4年間、一体何を学び、そして将来に役立てるかを改めて考えさせられました。(Aさん)