東北学院大学

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経済学部 共生社会経済学科

第11回「高齢者介護をめぐる過去、現在、未来について」

2014年12月6日開催

折腹 実己子氏

講師 折腹 実己子

特別養護老人ホーム「パルシア」施設長

社会福祉法人カトリック児童福祉会に就職し、生活相談員、事務主任、事務長職を経験する。

共生社会経済学科で学ぶ学生の皆様へ

土曜日の午後にもかかわらず、多くの学生の皆様が熱心にお聞きいただいたことに心から感謝いたします。「高齢者介護をめぐる過去・現在・未来について」と題して、若い学生の皆様と共に考える機会を持てたことは本当に有意義な時間でした。

今、超高齢社会を迎え、認知症を発症して要介護状態となる高齢者が激増しています。介護保険制度を改正して何とかこの社会的変化に対応しようとしていますが、解決すべき課題が山積している現状です。私たちは人として生まれ、成長し、働き、子を育て、そして老いていきます。誰もが通るこの人生の変化をどう捉え、そしてどう支えていくのか、他人事ではなく自らのこととして深く考えることが求められています。

高齢者は皆、自分が無条件に必要とされ、価値ある存在であることを望んでいます。要介護状態になった時には身体的な介護だけに止まらず、一人一人のスピリチュアル・ケアを意識して提供していくことの大切さを、私は介護の現場で日々実感しています。

高齢者が幸せな晩年を過ごすことができる成熟した社会は、すべての世代が暮らしやすい社会と共通すると思います。そんな社会の構築を目指して、若い学生の皆様が自分のできることを模索していくこと、そして社会を構成する一員としての在り方を考えていただければ幸いです。

学生の感想
  • 本日の講演会では、日々、この学科で学んでいる日本社会の高齢化や高齢者の処遇に対して最前線で活躍されている折腹先生の現実味溢れる貴重なお話が聴け、より、日々の学習の中に具体的なイメージを落とし込めるのではないかと思った。実際に、折腹先生が福祉の道へ一歩を踏み出す契機となった、障害児の親が、自らの手で我が子を殺す事件は先日の市民活動論で取り上げられたばかりであった。

    終始、興味を持ってお話を聴くことができた。個人的には講演会冒頭に折腹先生が話された「高齢になる=若いときに培った力を失っていくこと。取り戻そうとしても取り戻せないという言葉に大きな衝撃を受けた。

    今回の講演会で学んだ、老人が抱く「自分を一番に、優先に、大切にして欲しい」という欲求をくんだ行動を祖母や、地域の高齢者に行おうという気持ちが芽生えた。こうした考えをもてる機会となった折腹先生には感謝の気持ちを申し上げたい。(Aさん)

  • 折腹先生のお話を聞き、パルシアでの活動内容や、介護の実態についての知識がより深まりました。また、「介護」の歴史についても詳しく教えていただきました。介護は今後社会において、さらに重要な分野であり、人を直接支える重要な仕事でもあります。将来の仕事としての興味もわいてきました。視野を広げて将来についてじっくり考えていきたいです。(Tさん)

  • 今回の講演会に参加して考えたことは、これからの福祉サービスは施設で働く人だけでなく、地域に住む人全員で連携して支えることが必要なのだということだった。高齢者数が増加し、福祉に関わる人材が不足しているのも地域福祉という流れに拍車をかけていると思うが、人とのつながりが生まれるという長所もあるので、地域住民と連携して高齢者を支えることは良いと思う。現在学んでいる社会福祉論や地域福祉論にも今回の講演会で得たことを活かしていきたいと思ったと同時に、有意義な講演をしてくださった折腹先生に感謝したい。(Sさん)

  • 講演では、授業で学ぶ高齢者介護についての話を現場の声を交えてより詳しく聞くことができました。特に興味・関心を持った話は、在宅の暮らしを支えることについてです。高齢化が進んでいく中、高齢者の健康管理と要介護にならないようにするための介護予防が大切であるということがわかりました。(Wさん)

  • 今まで講義で福祉の歴史を習ってきたが、今回の講演会で福祉に携わっている人の話を聴けたので、より具体的に流れを理解できた。措置から契約への変化は、私は利用者側からしか見ていなかったことを講演を聴いて初めて気づいた。施設を選べるようになった契約制度へのチェンジは大きな変革であったと言えるのだろう。利用者視点だけでなく、施設側の視点も知ることができ、講演を聴いて良かったと思った。(Sさん)

  • 国の方針を社会保障主体に変えることによって、より良い暮らしにつながるはずです。団塊世代も高齢を迎え、現状の問題もより一層強まります。それを見越して考える折腹さんの訴えは素晴らしいことだと感じました。自己実現のための内的QOLと社会のための外的QOLを向上させる尊厳ある暮らしの実現を私たちが行い、共生することで高齢者の皆さんを支えられます。高齢者だけではなく若い世代も絡む問題なのだと学ぶことができました。(Sさん)

  • 福祉の話は大変興味がありましたが、特別養護老人ホームの話と、福祉の現状やこれからのことを聞けて、とても勉強になったので良かったです。

    今回、パルシアの基本理念からお教えいただきました。“天国への準備”など聞いて少し寂しくなる言葉もありましたが、老人ホームの存在意義を感じさせる言葉だと気づきました。そして、私が理念を聞き、印象に残った一番の言葉は、“幸福追求”です。誰でも幸せになる権利をもっている、という意味ですが、これで救われ、楽しい生活を送っている方が老人ホームにたくさんいらっしゃるんだろうなと思います。(Mさん)

  • 介護の実態について深く知ることができた。今回、介護について深く知ることによってこれから私はどうしていけばいいのか、日本はどうなっていくのかについて同時に考えることができた。このような貴重なお話が聞けてとても勉強になった。(Kさん)

  • 今回の講演会は、2,3年次で学んできた介護福祉の話だったため、非常に興味を持って話を聞きました。講演の内容としては、介護の歴史や介護保険制度の改正、介護を支える人材、求められる人材など介護に関することを丁寧に説明していただきました。

    今回の講演会で、現代の介護について知ることができ、また、自分なりに介護福祉について考えることができたので、とても良い機会となりました。私たち若い世代が介護について深く理解し、介護に関することに興味を持つことで、日本の未来が明るく、元気になるのではないかと思います。(Kさん)