佐久間 香子 准教授
専門分野
- 文化人類学(資源利用論)、東南アジア地域研究(島嶼部の人と物の移動)
研究キーワード
- 環境と開発、自然環境を保護することと利用することについて、先住民族の権利回復運動
担当授業
- 社会開発論Ⅰ・Ⅱ、SDGs概論、フィールドワークの基礎、フィールドワークⅡa、基礎演習、演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
代表的著作
- 『ボルネオ 森と人の関係誌』春風社, 2020年3月
- 「サラワク人類学の系譜と今日的課題」『マレーシア研究』6, pp.21-42, 2017年10月
- 「ボルネオ内陸部の交易拠点としてのロングハウス:19世紀末のサラワクにおける河川交易からの考察」『東南アジア研究』 54(2), pp. 153-181, 2017年1月
教員からのメッセージ
熱帯雨林という言葉を聞いて皆さんはどんなことを想像するでしょう?私は、赤道直下のボルネオ島(マレーシア、インドネシア、ブルネイの3国が領有)に暮らす人びとの資源利用とその変化について研究してきました。日本で安価に販売される熱帯産木材、化粧品から食品、燃料など幅広く使われているパーム油など、私たちの生活はたくさんの熱帯産の資源に支えられています。つまり、地球上でもっとも生物多様性の高い熱帯雨林に暮らす人びと資源利用の在り方は、私たち日本に住む人々の生活と切っても切れない関係にあります。このように、どこか遠くの”発展途上国”で起きている問題を、日本に暮らす私たちには関係のない話、厄介な問題として切り離してしまうのではなく、私たち自身のこととして一緒に考えてみませんか。