工学部長博士(情報科学)岩谷 幸雄 東北学院を創設した初代院長押川方義先生は「東北をして日本に於けるスコットランドたらしめん」と理念を述べています。スコットランドはイギリス産業革命の核となった人材を多く輩出しており、押川先生はその歴史的背景を戊辰戦争以後の東北と重ね、東北の振興をめざしていたのでしょう。 現代は、ロボティクスや人工知能、IoTなどが進展し、まさに「第四次産業革命」のまっただ中にあると言われています。科学技術立国をめざす日本においても、超スマート社会の実現に向けて技術開発が行われています。そこで本学部では、創意工夫をもって新しい技術を開拓できる技術者の育成をめざしています。 また、新しい技術を社会実装するためには社会的・行政的なルールの整備も必要となります。これらを議論していくためには正しい倫理観を持ち、社会動勢に目を向けられる技術者が求められています。本学で学ぶことのできるキリスト教精神と幅広い教養は、そのような技術者育成に寄与できると確信しています。また、技術が現実世界にどのように作用するのか常に注意を払い、真の意味で人類に貢献できる技術者を輩出していきたいと考えています。 未来の日本・東北を支える意識と熱いまなざしを持った学生諸君に会えることを期待しています。