東北学院大学

工学部 環境建設工学科

学科の特色

2つのコースで「建築」「土木」「環境」の3分野を横断的に学ぶ

本学科のカリキュラムは、建築・土木・環境を3つの柱として構成されています。カバーする領域が非常に広いので、1年次で各々の全体的な内容を理解した上で、2年次から学生個々の志願と選考を経て「建築コース」と「環境土木コース」に分かれ、専門性を深めていくのが大きな特徴です。各コースで資格取得サポートが充実し、取得できる資格の種類が多い学科です。また、実践的な研究をしている教員が多く在籍しているので、共同でプロジェクトを進めている学外の方々と出会う機会も多く、さまざまな交流を通してスキルを磨いていくことができます。

ピックアップ研究室

環境浄化に貢献するバイオテクノロジー

環境汚染物質を生物の力で除去・浄化する「環境バイオテクノロジー」の研究を行っているのが、環境微生物工学研究室。土壌や地下水に含まれるヒ素、カドミウムなど、環境や人体にとって有害な物質を、植物や微生物の働きによって取り除きます。国内・海外で実践的な研究を進める一方、それらの役割を持つ植物・微生物のメカニズム解明にも挑んでいます。化学薬品に頼らない環境浄化は人類の未来に欠かせない分野であり、また水質や土壌の改善は下水整備などの土木事業に貢献します。

「最新設備と先端技術で防災・減災をめざす水工学

津波や台風時の高波は人々や街に甚大な被害を及ぼすとともに、海岸の地形・環境を大きく変化させます。また、近年数多く発生している洪水災害は、気候変動に伴いさらに危険性を増すことが指摘されています。三戸部佑太准教授の水工学研究室では、こういった海の波や津波、河川流について、最新設備による実験を通して調べるとともに、ドローンなどを用いた現地画像の取得・分析を通して現地における地形・環境変化を調べています。新たな画像計測手法の開発やAIを取り入れた解析など、新しい技術を取り入れた研究により、防災・減災への貢献をめざしています。


人々の生活支えるインフラの基礎を学び
“新3K”の土木業界へ挑みたい

3年 城内 ひの希さん
(宮城県/尚絅学院高等学校出身)

ものづくりへの興味と建築の世界への憧れから本学科を志望しました。建築コースへ進むつもりでしたが、実際に学ぶうちに、人々の暮らしを広く支えるインフラに関わる学びと仕事に関心が高まり、環境土木コースを選びました。初めて橋梁の設計図を見たとき「これがあの大きな橋を作る始まりなんだ!」と感激したことは忘れられません。授業はどれも好きですが特に興味深いのはコンクリート。熱烈な「コンクリート愛」のこもった教授の語りはおもしろいです。

卒業後は技術者として地元の自治体で働き、ふるさとに貢献したいと考えています。昔は「きつい、汚い、危険」と言われた土木業界ですが、今は働き方改革が進み「給与(がいい)、休暇(が取れる)、希望(が持てる)」の「新3K」に変わりつつあります。インターンシップを通じて確かにそう感じました。

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