環境土木コースと建築コース 本学科では、2年次前期からコースに分かれ※1詳細な専門知識を学びます。環境土木コースでは、地球規模から身近な環境問題を解決する方法、道路、橋梁、ダム、港湾、空港などの構造物の設計、施工などが学べます。建築コースでは、建築物のデザイン、構造計画、設備計画、建築史などが学べます。また、コース専門科目以外の科目を履修可能なため、幅の広い専門知識を学ぶことができます。 ※1:コース配属後のコース変更は認めません。また、建築コースの定員は40名です。 育成する技術者像 本学科では、以下の素養を備えた社会の中核となる実践型の建設系技術者を育成します。 キリスト教精神に基づく倫理観 社会人として必要な教養 基礎学力および基礎的専門知識 専門コース 環境土木コース 環境分野では、都市環境や水環境における水質汚濁などの諸現象や浄化方法、土壌汚染について生物工学・化学的なミクロの視点から地球規模環境のマクロな視点まで、環境問題を解決するための基礎知識と環境保全技術を学びます。土木分野では、ダム、橋梁、トンネル、道路などの構造物について、基礎調査~計画~設計~見積~施工という一連のプロセスおよび施工結果のフィードバックによるより良い構造物の構築に必要な知識を総合的に身につけます。また、自然災害の発生メカニズムや対策工法,メインテナンス工法についても学びます。 建築コース 建築や都市を構成する、ビルや住宅などの建築物-その成立をリードする建築士は、設計や設備、材料などの専門知識を総動員して、安全で高性能・高効率な建築物を造る責任があります。また、魅力ある空間デザインなども求められます。このため建築コースでは、さまざまな建築ニーズに対応できる多角的な学習カリキュラムを組んで、学生個々人が目指す専門性を高めていきます。 取り組み・活動 環境建設工学科(2013年度入学生からは環境土木コース)は、平成19年5月に日本技術者認定機構(JABEE)より「本学科で実施している技術者教育プログラムが社会の要求水準を満たしている」との評価・認定を受けており、そのプログラムに基づいて教育を実施しています。 具体的には、「育成する技術者像」に記載した技術者を育成するために下記(A)~(H)の学習・教育到達目標を掲げ、これらを達成するための教育プログラム(カリキュラム、教育方法、教育組織、教育施設、学生支援体制など)を設定しています。 (A) 地球環境問題などに対する多面的視点を持ちつつ、東北という地域特性を理解した環境建設技術者としての視点を身につける[多面的視点を持つ技術者] (B) キリスト教を通して社会人としての良識と一般教養を着実に身につけるとともに、技術者としての倫理観を備え、科学技術と自然・社会との関わりを考えて行動できる素養を身につける[社会人としての良識と技術者倫理] (C-1) 数学、自然科学と工学基礎に関する知識や学力を修得し、それを問題解決に活用できる応用力を身につける[数学、科学技術の知識と応用能力] (C-2) 情報技術に関する基本的な知識とスキルを修得し、実社会で活用できる能力を身につける[情報技術のスキルと応用能力] (D) 環境建設工学における基礎的な専門知識と学力を修得し、中核となる技術者として応用・展開できる能力を身につける[専門科目の基礎学力と応用能力] (E) 社会の要求を解決するために科学技術に関する情報を積極的に入手し、課題に対する計画、遂行、分析・評価、改善のサイクルを通じて、問題解決のための能力を身につける[問題解決のためのデザイン能力] (F-1) 技術的・社会的に十分通用する日本語を使える能力を身につける[日本語表現能力] (F-2) 英語によるコミュニケーション基礎能力を修得する[国際コミュニケーション基礎能力] (G) 卒業研修・実験・演習・実習などを通じて自ら積極的に学ぶことの大事さを認識し、建設産業の中核となる技術者として、必要な各種の資格取得に向けて「継続的に学習する能力」を身につける [自主学習能力と継続学習能力] (H) 卒業研修・実験・演習・実習などを通じて、計画立案、遂行、とりまとめまでを自ら行うことのできる能力を身につける[立案能力と総括能力]