東北学院大学

文学部 総合人文学科

東北学院大学で神学を学ぶ

総合人文学科は、仙台神学校以来の伝統を受け継ぎ、将来、伝道者を志す学生のために、キリスト教神学を専門的に学ぶことができます。また、伝道者を目指す学生を対象とした奨学金制度も設けています。

東北学院大学キリスト教伝道者養成奨学金

総合人文学科で現在学んでいる在学生、また卒業生の声です。

高橋 想 さん

総合人文学科4年

総合人文学科では様々な文化、芸術、哲学、神学について学びましたが、その中でも特に印象深い学びは、新約・旧約聖書神学での学びです。この二つの授業は、大体十人前後の人数で行われる授業であり、教員と学生達の対話に重きを置いています。ここでの対話は、テーマを新約・旧約聖書から始め、それらを現代の社会にも繋がるテーマとして広げていき、身近な事にも繋げながら対話を行います。このような授業は他の大学における神学・キリスト教学の学部、学科でも行われていると思いますが、本学の総合人文学科において、この授業はとても大きな意味を持ちます。この授業を受けている学生の多くは、キリスト教を背景としていません。その為、いわゆる一般的なキリスト教的な視点だけの授業ではなく、仏教的な視点や、各々の生活の中での経験といった、様々な経験からくる意見が飛び交う授業となっています。ここでの対話で語られる経験は、教会の中やキリスト教の信徒が多く在籍しているような学部、学科だけでは得られない様なキリスト教外の視点も多く含むものであると感じます。

この様な総合人文学科での学びの中で、私個人として、現代におけるキリスト教を背景としない人たちのキリスト教観を感じつつ、共に神学を学ぶことは、自身のキリスト者としての信仰や聖書解釈について、多角的な視点を持って、今一度考えながら学べる授業です。

この様な学びを踏まえて、卒業論文では、今から百年ほど前に東北地域、とりわけ、会津若松を中心に活動した伝道者である、クリストファー・ノッスの活動について執筆する計画を立てています。ノッスが行なった伝道活動は、当時の農村地域においての伝道であり、そこで行なわれた伝道の方法や当時の人達との交流について学ぶことは、現代の日本のキリスト教を見つめ直す、とても良い学びであると言えます。また、新約・旧約聖書神学での学びと合わせて考える事で、過去の人々と現代の人々の認識を知ることで、実際に今キリスト教的な考え方の中で、何が重視されやすいのか、または、どの様な考え方がより現代の日本人にとって適切であるのかについて考える事が出来ます。

以上の事を踏まえて、総合人文学科での学びは、キリスト教の視点を中心としつつも、その視点以外からの経験や視点を交えた対話から、現代の日本においてキリスト教的視点がどの様に考えられるのかについて深めることができる学びであると言えます。

藤田 健太 さん

日本基督教団 銀座教会副牧師を経て
ドイツテュービンゲン大学 博士課程在籍中
2016年3月 文学部総合人文学科卒業

総合人文学科での学びは、私にとって、尽きることのない神の探求のはじまりでした。

本学科の二期生であった私は、宗教・神学コースを専攻しました。特定の分野を強く志望していたわけではありませんが、入学した学科の伝統ある分野を学びたいという思いがありました。そのなかで出会った聖書は、まさに私の人生の転機となりました。

仙台神学校の流れを汲む本学科では、ギリシャ語、ラテン語、ヘブライ語を学ぶ機会に恵まれました。古典を愛する人にとって、これらの言語の習得は生涯にわたる財産であり、牧師や研究者を志す人にとっても欠かせない基礎となります。卒業論文の題目は「エレミヤ書の新しい契約」で、指導教授と作り上げた思い出の作品です。少人数教育の伝統から生まれる、教師と学生の密接な対話も、本学科の魅力でした。テキストに密着しながら論文を書き上げる経験は、聖書の言葉を深く味わうことの豊かさを、私に教えてくれました。

卒業後は、日本基督教団の牧師を養成する東京神学大学に編入学し、修士課程を修了しました。そこでさらに学びを積み重ねるうえで、本学科で受けた神学教育は大きな支えとなりました。

東京神学大学で修士課程を修了した後は、日本基督教団の銀座教会で働きました。銀座教会には、都内のキリスト教主義学校の生徒たちも大勢集っていました。説教では、彼らに届く言葉で聖書を解き明かすことが求められました。本学科で学んだ日々の記憶は、まだ聖書を知らなかった頃の自分に向けて語りたかった言葉を、私に思い出させてくれました。神に仕える言葉とは、人に仕える言葉であることを、改めて教えられました。

現在、私はドイツのテュービンゲン大学博士課程に在学しています。敬愛する神学者との対話は深い感動を伴う体験であり、テキストの歴史に敬意を払い、深く読み込むドイツの伝統は、聖書の読み方を豊かに変えてくれました。

本学科のドイツ語精読の授業で、ヘルマン・ヘッセの森と木にまつわるエッセーを読んだことがありました。いま、バーデン=ヴュルテンベルクの豊かな木々は、論文執筆に疲れた私の頭を静かに癒してくれています。

本学科から始まった私の歩みは、こうして新たな学びの場へと広がっていきました。私は生涯にわたる学びの途上にあり、これからどのような世界が開かれていくのか、今から楽しみにしています。

皆さんの豊かな学びの第一歩を本学科から始めることを、私は心からお勧めします。