東北学院大学

地域総合学部政策デザイン学科

演習Ⅰ・Ⅱ
(3年次以降)

少人数体制で学びを深める

演習(ゼミ)は1人の教員と少人数の学生で実施します。教員から学生へ、学生から教員へ、学生から学生へ、総法的なスタイルで知識の習得とディスカッションを重ねながら、特定の研究テーマを深く掘り下げて学びます。

行政×市民×企業で地域住民の金融リテラシー向上に取り組む
担当教員:伊鹿倉 正司
  • 地域住民が有する金融に関する様々な課題を理解し、金融経済教育を通じた地域住民の金融リテラシーの向上策を考えます。
  • 行政や金融機関などと連携して、金融経済教育の教材づくりに取り組みます。
  • 全国規模の討論大会(証券ゼミナール大会)に参加して、全国の仲間たちと切磋琢磨します。
「多文化共生」をめぐる問題群を考察する
担当教員:石川 真作
  • 移民・外国人との共生、民族や宗教の問題といったテーマを中心に「多文化共生」に関わる諸問題を考察します。「多文化共生」は、日本に在留する外国人との共生を図るための政策用語です。
  • 「多文化共生」の現場を経験するため、ボランティア活動や講演の聴講、研究会やイベントに参加します。例えば、外国人住民向けの日本語教室、支援活動ボランティア、交流会などに参加します。また例年、外国人人口の多い名古屋市周辺でゼミ合宿を行っています。
経済学を使ったまちづくりを考える
担当教員:奥山 忠裕
  • 様々な社会問題に対する公共政策の意義や効果を考えます。
  • 講義では、社会問題の分析方法やその解決策についてグループワークや発表を通じて考えます。
  • 災害や自然環境の保護など、実際に問題の起きているフィールドへ行き実地の調査を行います。
日本の社会保障について学び、課題や解決策について考える
担当教員:熊沢 由美
  • 年金、医療、生活保護、社会福祉などの日本の社会保障について、どのようになっているのか、どのような課題があるのか、それをどのように解決したらいいのか、考えます。
  • 車椅子体験、高齢者疑似体験、妊婦擬似体験を通して、自分とは健康状態などが異なる人について理解を深めるとともに、支援についても考えます。
  • 厚生労働省や東北厚生局との年金対話集会や他大学との合同ゼミなども予定しています。
【関連リンク】
東北厚生局フォトレポート
東北学院大学において「学生との年金対話集会」を開催しました。
日本の差別問題
担当教員:黒坂 愛衣
  • 感染症にかかった人への差別、障害のある人への差別、部落差別、性の多様性をめぐる問題など、みえにくい社会課題である差別の問題を考えます。
  • 差別問題の現場に出かけたり、当事者たちから聞き取りをすることで、その問題の〈現実〉に迫ります。上級者はインタビューの方法を身に着け、自分のテーマで聞き取りをします。
  • 社会的・文化的背景の異なる他者との「共生」を構想する力をつけます。
参加型まちづくりによる「コミュニティ空間」の再生
担当教員:佐藤 滋
  • 地域の「縮図」であり「顔」でもある商店街をフィールドにしながら、コミュニティ空間再生の問題に取り組みます。
  • 地域の関係主体(商店・町内会・政治・行政など)との関係を育みながら、地域活性化の取り組みを研究・実践します。
社会課題解決のための方法を学び、解決の実践に取り組む
担当教員:和田 正春
  • 社会課題の解決には「方法」があります。その方法を理解し、解決に取り組むのがこのゼミです。学生の関心に合わせて、必要な方法を学び、その応用について継続的に学んでいきます。
  • 既存の課題解決を分析する力、新しい解決を構想・実践する力、プロジェクトの評価・改善を継続する力など、プロジェクト・マネジメントの本質を身につけていきます。
  • 地域企業、地方自治体と連携しながら実施しているプロジェクトがあります。その拡充を進め、課題解決を実践していきます。
  • 外部との折衝が多いので、社会人基礎力が身につきます。

note:Wadasemi

コミュニケーションとジェンダー
担当教員:小宮 友根
  • 「性別」も「性差別」も「コミュニケーション」によって成立している社会現象!
  • 身の周りのコミュニケーション(なんでも!)をジェンダーの観点から社会学的・哲学的に研究する能力を身につけます。
  • 平等な社会のためにコミュニケーションをデザインする能力を身につけます。
地域と災害の社会学
担当教員:齊藤 康則

われわれを取り巻く地域では、人口減少、少子高齢化、自然災害など、さまざまな課題に見舞われています。そうした状況の中、行政や企業だけでなく、ボランティア、NPO、社会起業家など多様な主体が、その解決・改善に取り組んできました。私のゼミ(演習)では、専門書や学術論文の講読を通して、ときには実際にフィールドに赴くことによって、われわれが住んでいる「地方」の持続可能性(サステナビリティ)を模索していきます。

グローバルコネクションの探求~つながりから社会課題を考える~
担当教員:佐久間 香子
  • このゼミでは、身近な社会課題を異なる国・地域・人びととのつながりから調べることで、広い視野を持ちながらも具体的に考察することを目指します。
  • 日常生活にあふれるモノ、情報、景色も、見方を変えれば世界とつなげて考えることができます。
  • 食べ物、ファッション、第一次産業、再生可能エネルギー、音楽、伝統行事・文化、スポーツ、ゲーム……何に着目するかはあなた次第!
被災地に学ぶ地域防災・減災と災害復興
担当教員:定池 祐季

このゼミでは、書籍や論文の購読、フィールドワークなどを通して地域防災・減災活動や災害復興過程における事例を学びます。①災害・地域に共通する課題や特有の課題とは何か?、②「いい事例」に共通するポイントは?他の地域に活かすにはどうしたらいいか?という点などについて考えていきます。また、自分でテーマやフィールドを決めて調査し、その結果を報告していくことで、互いに学び合い、多様な視点を養っていきます。

「労働」をめぐる様々な問題と今後の課題
担当教員:宮地 克典

大学生の卒業後の進路や日本の就業構造をみる限り、政策デザイン学科(のみならず東北学院大学)の学生の多くは「雇用労働者」として誰かに雇われて働くことが圧倒的多数を占めるでしょう。

その際、賃金・労働時間、男女双方のキャリア設計など、「労働」をめぐる条件やそこで生じる様々な問題は極めてリアルで身近なものだといえます。

このゼミでは、「ディーセント・ワーク」(=働き甲斐のある人間らしい仕事)の実現のための方策を議論していきます。

子どもの貧困・子どもの福祉(子ども家庭福祉分野を中心に、社会福祉について考える)
担当教員:武藤 敦士

子どもの貧困といっても、子どもだけが貧困なわけではありません。

このゼミでは子どもの貧困問題を切り口に、労働者の貧困問題をとらえる視点を養います。

また、各自がフィールドをもち、テーマを設定し、調査・分析をおこなってもらいます。

行政と地域の多様な主体の関係を考える
担当教員:市川 樹
  • 地域で行政はどのような活動を行っているのだろうか?
  • 行政は地域の主体とどのように連携し行政サービスを行っているのだろうか?
    このゼミでは、行政と市民の連携を考察するために、文献の購読、若林区役所との連携事業を通じて住民主体の地域づくりに向けた取り組みを考えるため、町内会の役割について検討していきます。
「正しい」政策とは何か?
担当教員:河村 真実

本ゼミでは、「自由」「平等」「正しさ」といった概念に関する哲学的考察を踏まえながら、目指すべき社会のあり方について考え、現代社会が抱える様々な課題の解決策について議論します。

ユニークなゼミ活動

厚生労働省・東北厚生局との年金対話集会

担当教員:熊沢 由美

2025年5月14日、厚生労働省年金局と東北厚生局の方に来ていただき、年金対話集会を開催しました。公的年金について理解を深める良い機会になったようです。

第1部:セミナー
厚生労働省年金局の方が年金制度について説明してくれました。
第2部:座談会
厚生労働省年金局と東北厚生局の方を囲み、年金についての質疑応答や意見交換をしました。
また、国家公務員として働くことについても、いろいろと教えていただきました。
学生の感想
  • 普段自分では調べないような年金の仕組みや厚生労働省や厚生局の話が聞けてよかった。厚生労働省の中でも外国と協定を結んだり様々な業務があることがわかった。
  • 日本の制度に関して不安を感じていたが、安心できる制度なんだなと感じた。
  • 少人数でのグループワークというのもあって質問がしやすく、年金についての疑問を解消できた。
【関連リンク】
東北厚生局フォトレポート
東北学院大学において「学生との年金対話集会」を開催しました。
政策デザイン学科のInstagramにも年金対話集会の投稿があります。

政策デザイン学科公式Instagram