東北学院大学

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TGU NEWS:2015

土樋キャンパスの3つの建造物が新たに国の登録有形文化財に
登録されました。

2014年7月18日に開かれた文化審議会で国の登録有形文化財に答申された、東北学院の本館(旧専門部校舎)・ラーハウザー記念礼拝堂・大学院棟(旧シュネーダー記念図書館)が、2014年12月19日付けで正式に登録されました。2013年にはデフォレスト館が登録されており、土樋キャンパスの4つの歴史的建造物が国の登録有形文化財になりました。

これらの建造物は1926(大正15)年から1953(昭和28)年にかけて、順次、建てられたものです。3棟の配置については、「本館を中央にして、東側に図書館、西側に講堂を兼ねた礼拝堂を置き、知識の訓練と霊性の訓練の実現を目指す」(『東北学院時報』、1925年7月)と、D・B・シュネーダー第二代院長が明快にその意図を述べています。

1 東北学院大学本館(旧専門部校舎)

かつて東北学院専門部の新校舎として建設され、カレッジ・ゴシック調にデザインされています。1923(大正12)年の関東大震災後に建設が計画されたことから、耐震性も念頭に置いた構造となっており、鋼鉄の窓枠やリノリュームの床はアメリカからの輸入、外壁には秋保の自然石が用いられています。33万円という当時における巨額の工費は、国内外の多くの篤志家からの献金によって賄われました。1978(昭和53)年の宮城県沖地震で外装の石材が一部剥離しましたが、その後補修され、東日本大震災でもその堅牢さが証明されました。現在は事務管理棟として使われています。

  • 建設年/1926(大正15)年7月
  • 設計者/J・H・モルガン
  • 階数/3階
  • 施工者/仁田寅蔵(施工監督F・B・ニコデマス)
  • 延床面積/1,904m2

2 ラーハウザー記念東北学院礼拝堂

「ラーハウザー」の名称は、シュネーダー院長の米国での建設募金活動に賛同して多額の献金を寄せたエラ・A・ラーハウザー氏の名前に因んで付けられました。カレッジ・ゴシック様式を用い、外壁に秋保の自然石を使用。イエス・キリストの昇天(ルカ福音書24章51節)の場面が描かれた正面のステンドグラスは、英国より輸入されました。米国モーラー社製のパイプ・オルガンは、関東以北では最初のパイプ・オルガンで、現在はその姿を講壇右側にとどめています(現在使われているパイプ・オルガンは、1978年12月に設置されたドイツ[ハンブルク]ベッケラート社製のもの)。現在も授業期間中(日曜日を除く)は毎日午前10時25分から礼拝が行われ、多くの学生が礼拝に参加しており、本学のキリスト教精神に基づく人間教育の根幹をなす場となっています。

  • 建設年/1932(昭和7)年3月
  • 設計者/J・H・モルガン
  • 階数/地上2階・地下1階
  • 施工業者/石井組
  • 延床面積/1,529m2
  • 収容人員/900名

3 大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)

シュネーダー院長の描いたマスター・プランに沿って、大戦をはさんで実に28年の歳月を要して1953(昭和28)年に完成した図書館。鉄筋コンクリート造5階建ての1階・3階にそれぞれ2層吹抜けの閲覧室を配し、5層の書庫と10室の教授研究室等を備えていました。当時は、日本の大学のどこに比べても遜色のない最新式図書館でした。その後増築、現在は用途が一部変更され、図書館分館、大学院教室、施設部オフィスとして使用されています。

  • 建設年/1953(昭和28)年(1963年・1966年に改修・増築)
  • 設計者/株式会社山下寿郎設計事務所仙台支社(現・株式会社山下設計東北支社)
  • 階数/地上6階
  • 施工業者/大木建設株式会社
  • 延床面積/2,447m2(増築の6階を含む)

デフォレスト館(旧シップル館)

※2013年3月に国の登録有形文化財に登録

1887(明治20)年頃に建てられた西洋館で、国内最古の宣教師館といわれています。名称は1886(明治19)年に新島襄が仙台に創設した、東華学校のキリスト教宣教師J・H・デフォレストが居住したことに由来します。建物はアメリカのコロニアル様式を取り入れた木造2階建ての洋館で、1階は玄関ホールを中心に、書斎、居間、食堂等を配し、2階は寝室として使用されていました。

  • 建設年/1887(明治20)年頃
  • 設計者/宮城県土木課営繕技手[ウエダ]
  • 施工業者/不明
  • 階数/2階
  • 延床面積/391m2

現在進めている土樋キャンパス整備計画の新校舎は、登録有形文化財に新たに登録された本館・礼拝堂・大学院棟の建造物群とのバランスを考えた設計となっています。

新旧の建造物が融合するようなランドスケープが意図されています。