座談会卒業生×学生 株式会社キューテスト・中原絵梨香さんをお迎えして 子育て支援から考える、地域と自分の未来 子育て未経験の学生たちが子育てのリアル、身近なところにある社会課題、そしてそれへの向き合い方をお聞きしました。座談会の内容を4つに分けて連載します。 ゲスト 中原 絵梨香/株式会社キューテスト代表取締役東北学院大学経済学部共生社会経済学科 卒業生(2期生) 参加学生 (全員、政策デザイン学科) 阿部 桜奈(1年) 今野 聖音(1年) 宗像 隼矢(2年) 佐藤 来海(2年) 藤原 野々花(2年) 戸﨑 さくら(3年) 正木 文菜(3年) 椎根 輝音(3年) 安西 由加莉(3年) 明平 美咲(3年) 三瓶 莉穂(3年) 伊藤 太尊(3年) 渡邊 煌大(3年) 司会 宮地 克典(政策デザイン学科教員) 日時 2025年12月4日(木) 夕方 場所 東北学院大学土樋キャンパス政策デザイン学科共同研究室 ※この座談会は、同日に開催された学生のための講演会の後に開催されました。 #01 「もっと大変な人がいるから」という遠慮が壁に?――制度はあるのに頼れない親たちのリアル 《教員・宮地》 政策デザイン学科教員の宮地と申します。子育て支援の取り組みについて、宮城の前の県知事選(2025年10月)でも争点の一つになったと思います。そもそも、2025年時点で宮城県の合計特殊出生率は、47都道府県の中で全国ワースト2位という状況にあります。また、補助金を活用した子育て支援のための委託事業などについては他の都道府県と比較しても重点的に実施されているとは言いがたい状況であるように感じます。実際に現場でそういったサービスを提供されている側から見てどうかという点について教えてください。 《中原絵梨香さん》 子育て支援は自治体格差が大きくて、本来、県がもっと自治体側をサポートして、お金を子育て支援につけるべきところです。仙台市ぐらいの税収がない自治体では合計特殊出生率が非常に低い状況です。また、そういった自治体では選挙の際に高齢者支援の方が優先され、子育ての方はニーズがないから取り組みをしないということも起こります。 少しでもニーズがあったら、本来そこに、未来に投資していくという考えで子育て支援をやるべきですが、いい意味でも悪い意味でも、数の原理で民意が反映され過ぎてしまい、自治体間格差の子育て支援の格差が起きてしまっています。県知事選で言えば、かなり積極的な子育て支援政策を提言している候補者はいましたが、それぐらい思い切って変えていかないと、できないことがあるかなと思います。 《教員・宮地》 今おっしゃったように、市町村が主体となっていることで、例えば子供の医療費補助などの子育て支援が、隣の市と大きく異なっている状況を考えた場合、県の役割が大きいし、市だけでどこまで財政負担できるのかという点も難しいでしょうね。差し障りのない範囲で教えていただきたいのですが、利用者はやっぱり仙台市内が多いのですか。 《中原絵梨香さん》 仙台が9割ぐらいです。今月、村田町とか丸森町からも1件ずつぐらいは予約入っていますが、仙台以外の自治体では、市町村が制度を用意しても活用されていない状況にもなってしまっています。村田町も今年度から子育て世帯のクーポン、家事・育児サービス利用応援事業というのをやっていて、今回初めて利用につながりました。 自治体が政策や制度の発信をしても、「それって鬱になっちゃった人じゃないと使えないんじゃないか」とか、「自分は恵まれているから、もっと大変な人の方に行ってほしい」とか、なんとなくお母さん自身も遠慮してしまって、制度はあるけど使わない/頼らないという状況になってしまっています。 一方で仙台市は、地縁・血縁のない人が多く住んでいます。転勤族が多く、支店経済なので大手の企業に就職した人が異動で仙台に配属されて家族で引っ越してきて子育てがスタートするパターンが多いと思います。だからこそ、他人に頼らないと物理的に子育てが回らないみたいな人たちが弊社を頼って一緒に子育てをしているというような状況ですね。 《教員・宮地》 本来、学生がいろいろ聞く場ですが、興味を持ちすぎて、いろいろ質問させてもらいました。 #02 学生たちが受け取ったリアルな気づき 椎根さん 阿部さん 今野さん 戸﨑さん 藤原さん 安西さん・明平さん 渡邊さん 《中原絵梨香さん》 学生の皆さんから感想を先に聞きたいのですが、どうでした? 《正木さん》 子育てについて、まだ自分には早い話かなと思っていたので、関心自体が今までなかったのですが、今回の講演を聞いて、他人事ではなく、自分ごととして考えるきっかけになりました。 《椎根さん》 正直これまで、子育てをしてもらっていることを当たり前のように感じてしまっていた時期がありました。しかし今回の講演会を通して、子育てには多くの苦労や責任が伴うことを改めて実感しました。いつも当たり前にあると思っていたからこそ、なかなか感謝の気持ちを伝えることができていませんでした。ですが、今日家に帰ったら、まず両親に「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えたいと思います。 《阿部さん》 子育て支援の課題について全く知らなかったし、知る機会もなかったので、子育てがとても大変で、産後鬱で亡くなる人が結構いることを知るいい機会だったなと思います。 《今野さん》 日常の範囲の家事をしてもらうというのは、お金持ちしかしないものだと思っていたのですが、そのハードルが下がりました。また、なぜ産後鬱になるのだろうなと思っていましたが、体の内部の方に傷が残って大変な状態で子どもをあやしたりしていると聞いて、精神的にも大変だなと思い、新しい妊婦さんへの考え方ができるようになりました。 《三瓶さん》 私は、子育ては家庭内で完結するものという印象が結構強かったのですが、今回の講演を聞き、シッターという選択肢や色々なシステムが開発され、子育てもやりやすいものになっているなと思いました。 《戸﨑さん》 就職活動を迎えて、宮城で生きていくか東京で生きていくか、また将来子どもを持つかどうかなど、色々と悩むことが増えてきました。そういった中で本日の講演を受けて、仙台にも子育て支援に取り組む会社があることを知り、将来の選択肢が少し広がったような気がしています。なにより、こうした挑戦をされている先輩が近くにいてくださることが嬉しく、そして頼もしく感じました。 《藤原さん》 私は自分の中で興味を持っているようなことがまだなくて、今回の講演会も友達に誘われて来ました。そのため、講演会の中で中原さん自身がこれまで経験してきたことをもとに、社会の中で課題を見つけ、解決するための行動に移している姿に感銘を受けました。 また、講演の中で仰っていた「好きな町で子育てしたりするっていうことが、人生を豊かにする」という言葉がとても印象に残りました。そして、地域規模から少しずつ人の暮らしを豊かにしていくという考えがすごく素敵だと思いました。 《中原絵梨香さん》 よかったです。興味を持てないことは、全然悪いことじゃないと私も思います。私はたまたまエネルギッシュなタイプだから、色々なところに自分から飛び込んで情報を得て、人とつながっていきましたが、何かに興味を持てなくてなんとなく自分に自信が持てないまま就職まで至ることもあると思います。 なんとなく親が言っているから公務員かなとか、親に認められるような仕事をした方がいいかなって思うかもしれませんが、ぜひ学生のうちに何かの分野とか大きな括りでもいいから、自分の興味持てそうなワクワクする方向を見つけられたら楽しいかなと思います。 それが私は子どもっていうところに最終的になりましたが、もともとは地方創生、街づくりをしたいっていうことが自分の軸だったし、学校のパンフレットに載った1年生の時は明確に「秋田県鹿角市の活性化をやります。温泉街の活性化をやります」と言い切っていました。言い切ったあとで夢が変わっても全然恥ずかしいことではないです。 自分の進路が変わるとき、私も私なりに悩んで学院の時の友達に相談したりしますが、「絵梨香、今終わったみたいな言い方したけど、今始まったばっかりでしょ、あなたの次の人生。」みたいな感じで励ましてもらったり、「一番起業とかやりそうなやつが起業したっていうだけじゃん」みたいなことを言われて、起業した当時もいろいろな苦労がありましたが、友達が励ましてくれて、後押ししてくれました。 講演会の最初にお見せしたYouTubeのムービーも実は共生社会経済学科に在学していた平塚好泉さんが作ってくれました。彼女はビデオクリエイターになって起業しています。(みなさんも)ぜひたくさん好きなこと見つけてください。 《佐藤さん》 キューテスト様のベビーシッターであったりマッチングプラットフォームだったり、お客様一人ひとりに寄り添う姿がすごく魅力的なサービスで、だからこそリピーターが多いのだと思いました。また、中原さん自身のこれまでの生い立ちを聞き、幼少期の出来事や学生時代からボランティア活動やインターシップなどいろいろなことをなさってきたと伺い、パワーをいただきました。 《明平さん》 自分は秋田県出身の母子家庭の三姉妹で、母の辛さを側で見ているので、秋田にもキューテストのような会社あったら良いなと思いました。また、男性も産後鬱になるということがあるということが、とても印象に残りました。 《中原絵梨香さん》 うちの夫もあれは産後鬱だったのではないかというぐらい、育児頑張りたいって気負いすぎてしまっていたことがありました。赤ちゃんは夜中に急にギャーって泣くことがあのですが、その時にはお母さんの方が赤ちゃんにとってはいいわけですよ。でもパパは何とかしてでも自分が寝せてやろうと頑張りすぎてしまって、自分が寝不足でいっぱい一杯になってしまい、喧嘩するということもあったりしました。 男性も産後鬱になるかもしれないと女性側が分かって接してあげると、頑張りたい気持ちも認めつつ、パパを徐々にサポートしてあげられるようになります。女性側も男性側も頑張って育児に慣れていこう、頑張りたいっていう人もいっぱいいる。そういう姿勢で一緒に子育てしてあげるといいかな、と思いました。 《安西さん》 少子高齢化や児童虐待という社会問題があるということは認識してはいたのですが、実際に行動に移してはいないし問題を解決するための政策があるかということは知りませんでした。現状を変えたいという中原さんの行動力や、そのサービスがどうやったら利用したくなるかということまでもしっかり探求する姿に感銘を受けて、自分が何かの役に立ちたいなっていう原動力をもらう機会になりました。 《渡邊さん》 今まで関わってこなかった分野、大学でもあまり学ばなかった分野ですが、講演を聞いて一部でも理解はできたと思います。 またキューテストさんが自治体とか一般企業、地元企業と連携しているということで、やっぱりニーズはあるのかな、ということと、そのニーズに対して答えていくことが必要なのかなと感じました。 《伊藤さん》 僕は家の隣に祖父母が住んでいるので、子育てにはそんなに苦労はしなかったと聞いていますが、近くに頼れる家族がいない場合は、全治3ヶ月レベルの体の状態で子育てせざるを得ない状況を考えると、共働きも進む中で、夫も確実に育休を取れるような時代にしなければならないと思いました。 《中原絵梨香さん》 この間、七十七銀行さんでセミナーやった時も、男性の24歳のこれからパパになる方が参加してくれました。七十七銀行等の金融機関では、入社してから取得しなければならない専門資格がたくさんあるそうです。先輩方から「子どもが生まれる前にこの資格は取っておいた方がいいぞ」とアドバイスをもらっていたそうですが、その方は全部取得していたという強者でした。 会社に入社して自分も将来的に子育てと両立していきたいと思った時に、長く勤めていて子育てと両立している人に、「今からやったほうがいいことありますか」とか、「長くこの仕事を続けていくために取っておいたほうがいい資格とか、もし子育ても前にやっておいたら楽になるようなことがあったら教えてください」と言って実行していくと、賢く子育てできると思います。 《宗像さん》 子育てというのは、まだ大学生なのでかけ離れたものと感じてはいましたが、今回中原さんのお話を聞いてより身近に感じました。現在、少子高齢化などの子育てに関する様々な社会問題が生じていますが、このような産後鬱という問題を初めて聞き、衝撃を受けました。 中原さんは様々な困難に立ち向かってきたお話を聞き、そういったメンタルや行動力に、勇気をもらえましたし、今後に生かしていきたいと思いました。 《中原絵梨香さん》 ありがとうございました。 講演会で喋っているとき、みんな聞いているかな、大丈夫かなと思って喋っていましたが、ちゃんと聞いてくれていてよかったです。 #03 それ、社会課題かも――“相手に寄り添う”ことから始まる関係のつくり方 《明平さん》 (講演会当日の)午前にされてきたお仕事について教えてください。 《中原絵梨香さん》 朝7時からおばあちゃんが朝食作りをしている間に、赤ちゃんのお世話をしました。今日は機嫌よく起きていましたが、すぐに眠たくなって、ちょっとグズっていたので、抱っこして一緒に外の景色見ながらカラスの歌を歌って赤ちゃん寝かしつけました。その後7時半過ぎに、上のお兄ちゃんたち2人が起きてきて、おばあちゃんの作った朝食を食べ始めるので、ご飯介助しました。8時15分ぐらいに家を出るので、そのお兄ちゃんたちの着替えを手伝っていると、赤ちゃんがその間に起きたから、今度はベビージムで遊べるように環境を作ってあげて、赤ちゃんが安全な状態にしました。 その後に食べ終わった食器を洗ったり、赤ちゃんの哺乳瓶を消毒するセットを洗ったりという家事をして、また赤ちゃん寝かしつけて、お風呂掃除とかトイレ掃除とか、食事後の部屋の掃除をしました。最後に赤ちゃんの寝ている間の見守りを、おじいちゃんおばあちゃんと交代して終わりました。それが仕事だってなると幸せですよね。 《正木さん》 (中原さんの)お子さんは何歳ですか? また、お子さんが生まれたときは、仕事は大変でしたか? 正木さん・中原さん(ゲスト) 《中原絵梨香さん》 私の子は小学校1年生です。生まれた直後は夫も一緒に住んでいましたが、子どもが1歳ぐらいの時から4年間くらい単身赴任していて、私が一人で家事育児、仕事をしているっていうような状況でした。自分自身の子育ても大変でしたが、そこで何が大変なのか、何が課題なのか、こういう時に自分がどう行動することで子どもが機嫌よくいられるかといったことを、全部自分の目の前に起きているカオスな状況を実験だと思って、ちょっと楽しんで乗り越えてきました。だから、大変は大変でしたが、全部仕事につながっていると思って乗り越えられたかなと思います。 《宗像さん》 宗像さん 旦那さんのお仕事の都合上で宮城県から香川県に行かれたということでした。宮城県の丸森町で働かれていたとお話しされていましたが、香川県に住んでみて、宮城県や丸森町の良さを感じましたか? 《中原絵梨香さん》 宮城の良さは、大学進学で学院にいたというのが大きくて、友達がいっぱいいることがまずあります。結局、仕事だけでは人生面白くなくて、休みの日にどれだけ一緒に楽しめる友達がいるか、家族とか友達がいるかっていうのが、私にとってはすごく重要だなと思います。香川にいた時は本当に友達ゼロの状態で、母親学級に行って「宮城から来たんですけど、友達になってください」みたいな感じで、友達づくりをしていたような状況でした。 人の縁があったから宮城にいるという感じですかね。それから、私は昔からスキーをやっていて、今は冬になると子どもと一緒に毎週スキーに行っています。そういった自分の趣味ができるっていうのは宮城の魅力かなと思います。 政策的な観点で言うと、東京の方が恵まれているのは間違いありません。ですが、子どもの育ちにとって自然体験ってとても大事だから、自然いっぱいな仙台は本当に子育てにとってはいい環境だなと私は思っています。冬は好きだし、夏場はキャンプにも行けます。子どもが何も遊具とかなくても自分で遊びを見つけたり、自然の整備されてない凸凹の足場の悪いところを一生懸命登って川で遊んだりとか、そういう経験が多分うまく、自然と付き合っていけるような子になっていくんだろうなって思いながら、我が子を見ています。 宮城の良さ、なんだと思いますか。 《宗像さん》 宮城の良さってなると、本当に自然が豊かったなっていうのはまず感じます。また私自身、観光、地域創生などに興味がありまして、観光の面で見ても、四季がちゃんと楽しめて過ごしやすいっていうのが宮城の良さかなと思います。そういった意味では子どもを育てるといった面で見てみても本当に充実している街だと思いました。 《三瓶さん》 三瓶さん ベビーシッターをしていると、様々な特徴のある家庭と関わる機会というのがたくさんあると思います。子どものお母さんであったり、お父さんから信頼を得るために行っているコミュニケーションであったり、関わっていく上で気をつけていることなどがあれば教えていただきたいです。 《中原絵梨香さん》 いい質問!(講演会の)最初に、みんなにワークで、「あなたが思っている、こういう親になりたいとか、なりたくないって思うことありますか」と聞きましたが、あれって全員何かしら答えを持っているんですね。 みんな「どういう親になりたいっていう価値観が違う」っていうことをまず前提にしています。キューテストって会社の社名の意味はcuteの最上級ですが、お客様が「一番大切にしたいもの、宝物、一番かわいい」のキューテストを一緒に大切にする会社でありたいな、というふうに思っていています。お客様と接するとき、「どんなふうに育てたいのか」「子どもに対してどういうふうな思いを持って子育てされているのか」ということをお話ししながら聞いていきます。 保育園一つ選ぶにしても赤ちゃんがここ行きたいというわけじゃないから、親として「自分の我が子が一番ここだったら先生たちにも安心して任せられる」「砂遊び好きだから、お庭の広い遊具のある縁を選ぼう」とか、一つ一つ子どもにこうなってほしいからこういう選択をしようって、親って決断の連続なんですよね。 そういう思いを聞いていくと、なんとなく「こういうことにこだわられて子育てしてるんですね」とか「そういう考え方、素敵ですね」っていうふうに言いながら、その考えを認めて寄り添ってあげる。そうすると、やっぱり子育ての伴奏者としてこちら側の考えを押し付けるんじゃなくて、相手の考えを一緒に大切にするっていうスタンスでいることが重要かな、と思います。 田舎でビジネスやるときも一緒で、丸森町とかに行って急に「地域おこし協力隊です」とかってやっても、もちろん田舎の人に急にどこの馬の骨かわからない人、受け入れてもらえることってなくて。 私も秋田出身だから田舎の感じがよくわかるんだけど、そこの地域にいる人たちって、昔からみんなで頑張って祭りやってきたりとか、町内会で防災訓練みたいなのやってみたりとか芋煮やってみたりとか、何かにつけてちょっと悪口言いながらうまく折り合いつけてやったりしているっていうところも事実です。 地域っていうコミュニティは必要で、その地域に自分が踏み入れるときに、ここにずっと住んできた人は、生まれてから今まで何してきたのかとか、目の前の人は朝起きてから寝るまで毎日何しているのかっていう、相手のことをよく知ってからこちらの意見を伝えるというか、一緒に今まで大切にされてきた地域の伝統文化とかを一緒に大切にする気持ちを持ちながら、「私も丸森でジェラート屋さんにチャレンジしたいんです」とか言っていくと割と応援してもらえたりします。なので、地域を盛り上げるために必要な要素としては、地域の人たちが喜ぶことを一緒にやっていくということも必要かな、というふうに思っています。いくら経済的に儲かったとしても地域の人が喜ばないことだったら、やめたほうがいいかなと思っています。 《佐藤さん》 佐藤さん 2つ目のワークで、地域社会課題、身近な社会課題を考えようというのがありましたが、それに関連することで感想があります。 最近私は、免許を取るために免許センターに行って筆記試験を受けようと思いましたが、住民票を移していなかったので山形の天童の免許センターにわざわざ行って受けに行きました。しかし受験に必要な書類の一つである住民票については、本籍の記載されていないものを持って行ってしまって、結局(免許センターに)行ったのに、落ちるどころか受けられませんでした。 それがあって、私は社会課題として、免許を受けに行った人が受けられずに帰ってくることがなくなる状態になれば良いと思いました。 《中原絵梨香さん》 すごいピンポイントだね。いいね! 《佐藤さん》 3億円あったらそれをぜひしたいと思ったんですけど、そのために自分が何になればいいのかを考えた時に、総理大臣以外思いつかなくて。現実的に難しいので、総理大臣以外で何かできる手立てがあるとしたら何だろうなっていうのを社会で活躍する中原さんに聞きたいです。 《中原絵梨香さん》 いいやなっちゃうか総理大臣、それしかない。そうだね。なるかしょうがないから、二代目の女性の大臣を応援しよう。みんなで学院卒でね。 最近、マイナ運転免許証っていうのに切り替わっていて、私も最近知ったんだけど、今免許持っている人は一回免許センターで手続き必要らしいです。免許を持っている人には免許更新があります。何年かに一回、誕生日の前の1ヶ月ぐらいに講習受けてくださいみたいなのがあるんだけど、それがオンラインで受けられるようにはなったらしいです。でも、それやるために一回免許センターに行かなきゃいけないっていうね、面倒くさいよね。 なんとかしてくれよと思って、じゃあ、総理大臣、よろしいですか。 《佐藤さん》 頑張ります! #04 社会課題へのアプローチは、身近な『問い』から始まる 《中原絵梨香さん》 自分の考えた社会課題ぜひ聞いてほしいみたいな人いますか。 《戸﨑さん》 私は、高校時代からヤングケアラーの「きょうだい児」の存在とその支援の必要性について社会全体に発信したいと考えています。私自身、まだ具体的な解決策を持っているわけではありませんが、まずはこの問題を多くの人に知ってもらい、何らかの形で彼らを支えられる仕組みを模索していきたいです。 《中原絵梨香さん》 一般社団法人ariっていう東北大の医学部生が立ち上げているきょうだい児支援の団体があって、「かかりつけお兄さんお姉さん」と調べると多分出てくるんだけど、それこそきょうだい児支援に特化して起業している学生起業家なんですね。だからこういうところにジョインして一緒に活動するのはいいかもしれない。 最近、クラファンでお金も集めてるし、ビジネスとしてはすごく難しい領域なんだけど、難しいってわかってチャレンジしてる人たちだから、ぜひ問い合わせして、一緒に何か活動のお手伝いさせてくださいって言ってみるといいかもしれないです。 男子たちは何かありますか。 《伊藤さん》 伊藤さん 男性は、家事・育児にどのような心がけで、どういったモチベーションでどのように取り組めばいいでしょうか。 《中原絵梨香さん》 女性って、子どもを産むと最強になるんですね。「もう私こんなに大変なんだから、子ども以外の人間は私にストレスを与えんじゃねぇ!」みたいなオーラを出されてかなりピリピリします。 産後の女性はしょうがない。なぜというと、女性って出産によってホルモンバランスが乱れて、鬱になりやすかったりするんですよ。生理前の100倍くらいのホルモンバランスの乱れ方するから、それも大変です。そういう精神状態がすごいピリピリしている女性を前提として、男性側がそこにまず地雷を踏まないように寄り添うとしたら、例えばこんなのです。家事のこだわりって必ず女性にあって、例えば食器の置き方とか、お皿を洗ったら拭いてほしいのか、自然乾燥がいいのか、その拭いたタオルは何日に一回洗うのかとか、毎日洗うのか、それとも一回使ったら洗うのか、バスタオルは毎日洗うのかとか、洗濯物の畳み方は服屋さんスタイルがいいのか、四角でいいのかとか、そういう家事のこだわりを全部ヒアリングして、その通りにやる。 基本女性は察してっていう感じだから、タスクの間の行間は言ってくれないみたいなところがあります。「こういうふうに」ってこだわりなしでタスクを振ってきた場合でも、「やり方が違う!」みたいな感じで、最後にクレームを言ってくるパターンがあるので、「今おっしゃっているタスクはこういうやり方でよろしいでしょうか」と最初にお伺い立てると円満に進むと思います。 女性側はちゃんと言ってあげる。こだわりがあるのであれば、「これをこういうふうにやってほしい。」「最初に掃除機かけてからクイックルワイパーをかけてほしい」とか、「ここだけは水拭きしてほしい」とか、そういうのをちゃんと伝えるっていうのが円満の秘訣です。争いになることを1個でも減らしていく。 《渡邊さん》 ゼロ歳児から小6くらいまで対応が違うと思うんですけど、そういう年代に合わせた対応はどのようにすればいいですか。 《中原絵梨香さん》 小さい子って、晴れているのに長靴履きたいとか、自分でできないのに自分で靴下履きたいとか、ちょっと大人からするとイラッとするような態度をとっちゃうことがあるんです。だけど、「こうやりたいんだね」「何が嫌なんだよね」とか、「今バナナが食べたかったんだよね」というふうにその子の気持ちに寄り添って大人側が言語化してあげると、子ども「僕の言いたいこと、それ」みたいな感じで、そのイライラの気持ちが落ち着いていきます。 小さい子に対してのうまい関わり方って、言葉にできないからギャーってなっちゃう場合があるんだけど、その言葉にできない気持ちを大人が代弁してあげるっていうのがポイントです。小学生ぐらいになっていったら、今度はあんまり子ども扱いしないっていうか、「これについて、どうしたい?」とか「どう思ってる?」っていうふうに投げかけてやりたいことを引き出していくと、うまく子どもが主体で保育が進んでいくので、そういう関わりのポイントはあるかなと思っています。ぜひ子どもに関わって実践してください。 皆さんためになったかどうか分かりませんけど、お付き合いありがとうございました。 地域総合学部 地域総合学部 学部案内 地域コミュニティ学科 政策デザイン学科 関連ページ 就職データ 入学者選抜 本学で取得可能な資格