東北学院大学

経済学部経済学科

学科の特色

少人数教育で専門性を高める

経済学科は、少人数で行われる演習(ゼミ)を中心とした教育に力を入れているところに特徴があります。多様な専門を持つ先生のもとで学ぶことで、経済現象を深く説明できるようになります。学生は学外の論文コンテストなどにも積極的に参加し、その研究成果は高く評価されており、毎年複数の受賞実績を残しています。また、演習(ゼミ)によっては、フィールドワークを行ったり、自治体と学生が協力して政策立案を行ったりすることで、理論(数式)と実証(データ)と現実(フィールド)を結び付ける学びを行っています。

外部講師による特別講義で知識を実践力へ

仙台市や(株)東京商工リサーチ、財務省東北財務局、野村証券㈱から講師を招き、政策現場、企業の現場での経験に基づいた講義を行っていただいています。これらの講義を受講することで、一見、非合理に見える政策や企業行動が生まれる理由を現場を見ることで理解できるようになり、経済学のおもしろさを一層実感できます。

東北に視点を据えた経済学
地域経済の重要性と課題解決策を学ぶ

「東北経済論」では、近現代の日本における東北経済の変遷やその位置づけについて学びます。また、「東北開発論」では、東北地域で行われてきた開発政策を振り返り、これからの地域づくりや将来の展望について考察します。これらの講義を通じて、地域経済の重要性を紐解くだけでなく、今日顕在化している第一次産業の衰退や地域産業の担い手不足といった課題について、歴史的背景からその要因を探り、解決策を考えます。東北に視点を据えた経済学を学べる環境は、東北に深く根差した本学ならではの大きな特長です。

ミクロ経済学から見るSDGs
持続可能な企業戦略・まちづくりを考える

SDGsに基づくまちづくりや企業戦略を、今日の国内外の経済状況を踏まえつつミクロ経済学的視点から研究します。持続可能な発展を実現するために、企業がどのように環境や社会的要素を戦略的に取り入れるか、自治体がどのように住民のニーズに応じたまちづくり戦略を設計するかを学生一人ひとりが考え、分析し、提案できる力を培います。研究を実践に活かすために、毎年まちづくりコンテストや日本経済新聞主催のSTOCKリーグにも挑戦しています。失敗も学び、成長のための大切なステップです。学びを求め、果敢にチャレンジする学生をお待ちしています。


経済低迷脱却のカギは「非認知能力」
懸賞論文入賞は学びの励みに

3年 梶川 隼和さん
(宮城県/気仙沼高等学校出身)

2年次に、みずほ学術振興財団「第65回懸賞論文」で3等に入賞したことは忘れられない思い出です。テーマは「日本経済の長期低迷と人的資本投資」。「失われた30年」と呼ばれる低迷の要因の一つが、リーダーシップや積極性といった「非認知能力」の低さにあると考え、検証を試みました。学力テストなどでは測れない非認知能力の数値化に非常に苦労しましたが、アメリカの研究にある一つの指標にたどりつき論文にまとめることができました。このテーマは引き続き追究し、深め、卒業論文にまとめる予定です。

小中学校時代、勉強は宿題をする程度。自分は勉強が嫌いだと思い込んでいましたが、大学で初めて「学ぶ楽しさ」を知りました。思いっきり学びに時間を使える今は、人生の中で贅沢な時間。大学で得た力を活かして、卒業後はふるさとの地域活性化に貢献したいです。

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