東北学院大学

経済学部

掲載内容は2022年4月時点での情報であり、今後、内容が変更されることがあります。

学科長あいさつ

経済学科長
篠崎 剛

ようこそ経済学科へ。本学経済学科は、1949年に設置された伝統ある学科であり、時代に流されず、先を見通す経済社会の理論とスキルを身に付ける学生を育て、東北地方を中心に県内外に経済界を担う数多くの卒業生を輩出してきました。

経済学とはどのような学問か

Cool heads but warm heartsという有名な言葉があります。これはケンブリッジ大学の経済学者アルフレッド・マーシャルが教授昇進講演の際に「冷静な頭脳を持ちつつ、しかしながら、温かい心をもつ」経済学徒を社会に輩出しようと述べたものです。経済学科に関心を持つ皆さんは、少なからず、地域社会の様々な問題を解決したいという温かい心を持っておられるのではないでしょうか。マーシャルは、その情熱的な心に加え、経済学を学ぶことによって得られる冷静な頭脳によって、正しく社会を見通す人になることができると考えているわけです。

より一般的な言葉を使って経済学を表すと、「①経済主体が希少資源の配分をどう選択するか、また(そして)、②その選択が社会にどう影響を及ぼすかを考える学問((アセモグル・レイブストン・リスト「入門経済学」))」ということができます。難しく読めたかもしれないこの二つの点は実は、皆さんの今の生活に息づいています。①と②を、皆さんの日常生活での例を使って言い換えると、①皆さん(経済主体)が、1日の時間24時間(という希少資源)を友人と遊んだり、スマホを触ったり、家族と団らんしたり、食事をしたり、勉強したりする時間を「どう決めているか」のメカニズムを研究すること、②これらのうち皆さんの勉強する時間を増やすことが日本経済にどのような影響を与えるかを研究すること、ができる学問ということになります。このように経済学は人々の行動原理を明らかにするだけでなく、それによって経済社会がどのように動いているかまでも研究することができる “すごい”学問なのです。

経済学科では何を学べるか~基礎からコースへ~

経済学科では、上の①を理解するミクロ経済学、②を理解するマクロ経済学、これらをデータによって分析できるようになる統計学、そして①と②が人類史にとってどのような意味を持つのかを考察するマルクス経済学、さらに日本の経済を1年および2年時に学び、3年時以降に、応用科目や制度・歴史を学べるように順序良く科目を配列しています。

特に、3年時以降においては、

《理論・思想コース》
経済学の理論をより深く理解するとともに、様々な経済思想を学ぶコース
《産業・政策コース》
現実の経済の様々な分野で行われる取引や政策の意味や効果を経済学的に理解するコース
《世界・日本・東北コース》
経済現象を時間的・空間的な広がりの中に位置づけて現代経済の諸相を理解するコース

の3つのコースから学生諸君が学びたいコースに所属し、専門分野を学んでいくことで、より学生諸君の興味関心に従って経済学を修得できるようになっています。

さらに、このような講義系科目だけでなく、いわゆるクラスで議論することを中心とした演習(ゼミ)が1年時から4年時まで選択できるようになっており、学習意欲のある学生に対して丁寧に学習をサポートしています。そのため、経済学科で一生懸命に学んだ学生は、良い就職・進学に留まらず、その後の人生に有用な考え方を身に着けることができます。

おわりに

高校生に向けて経済学科の紹介をしたことがあります。その際に「経済学科を学ぶとどんな良いことがありますか?」と本質的な質問をされ、私は答えに困窮しました。なぜなら、経済学を学ぶことで得られるものは、私が数分で答えることができないほど多くものだからです。現実社会をデータや理論によって説明できる能力、将来のことを予測できる能力だけでなく、学ぶ楽しみ、学ぶことで人生が豊かになるという喜びを与える経済学を、私たちと是非、一緒に学び、ともに成長をしましょう。