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展示のご案内「昭和をたどる -昭和100年を迎えて-1926→2025」

  • 期間:~10月末まで
  • 場所:コラトリエ・ライブラリー(図書館) 5F


昭和100年を迎える今年、
学生の皆さんにとって昭和はどのようなイメージを持つでしょうか。

今回の展示では、主に文化・産業面を中心に、当時の暮らしをはじめ、世相を探る内容や文化人の伝記、写真・図集など目で見て楽しむ本を集めました。

今日まで続く物事、あるいは失われてしまった物事の有り様を辿り、新たな知識や価値観に触れ、今を生きるヒントになればと思います。


【一部の本の紹介】

写真アルバム 仙台市の昭和 / いき出版 企画・制作

昭和の仙台の街・風景・暮らしの様子を場所と、年代が付いた解説でわかりやすく知ることができます。
写真は仙台の街中や郊外が多くある中で、東北学院大学の正門や周辺の大通りの様子も収録されており、普段何気なく通る道、見かける街並みは、かけがえのないものだと気付かされます。

頭上運搬を追って : 失われゆく身体技法 / 三砂ちづる著

昭和期の運搬技術、交通手段の目覚ましい発達で、日常では見ることがなくなった頭上運搬。それは日本において女性を中心に行われていた身体技法だといいます。
この本では、日本各地に未だ残る痕跡を追うことで、その身体技法の妙を知るだけでなく生活や労働との関わりを考察しています。

横井軍平ゲーム館 : 「世界の任天堂」を築いた発想力 / 横井軍平, 牧野武文著

今やゲームソフト会社として誰もが知る任天堂。昭和中期のアナログ玩具メーカー時代に横井軍平という稀代の開発者がいました。工学部出身の彼が、いかにして優れた商品を産み出したのでしょうか。
本人によるヒット商品の開発ストーリーとともに、ものづくりにおける「枯れた技術の水平思考」という開発哲学が語られます。

昭和の商店街遺跡、撮り倒した590箇所 : 全国厳選108スポットの<ド渋>写真 / 山本有[著]

著者がこれまで訪問した中でも、レトロな雰囲気満載の商店街を厳選し紹介しています。すでになくなっている商店街もありますが、看板フォントや建築構造などにまで焦点をあて、記録として貴重です。
宮城県では今もなお存在する「いろは横丁」が掲載されています。これを見て実際に訪問してみてはいかがでしょうか。

素顔の文士たち / 田村茂写真

著名な作家、文筆家など昭和時代のある日を切り取った写真集。
各人ともに素朴な表情ながら、どこか人格を滲ませるような味わい深い写真たちばかりです。
特筆すべきは晩年の太宰治の写真ですが、いずれも言葉では言い表せない雰囲気を纏った表情が捉えられています。