英語辞典、経済学

Johnson, Samuel(1709-1784)
A dictionary of the English language(ジョンソン英語辞典)
London, Printed by W. Strahan for J. and P. Knapton, 1755

辞書の中の辞書として、今日なお個性的な定義と古典の用例で魅了してやまないジョンソン博士の『英語辞典』。それ以前の英語辞書が、難解語中心、百科事典的傾向の強いものであったのに対して、彼は品詞を明示し、成句に動詞・副詞結合の例を多く取り入れるなど、近代的英語辞書の体裁を初めて整えた。本書は初版フォリオ版二巻で、序文、英語史、英文法、本文よりなり、全部で約2,300頁、見出し語40,000語に及ぶ。
【184198、184199、304329、304730、413834、413835】

マルサス・コレクション

マルサス(1766-1834)及びマルサスが生きた時代のイギリス古典派経済学者を中心としたコレクション。マルサス『人口論』初版(1798)、著者献呈字句入り第二版改訂版(1803)、『経済学原理』第二版(1836)、異なる時期における貨幣価値の測定方法について述べた書名入り自筆書簡(C.バトラー宛、1825年10月23日付)、リカードゥ『農業保護論』初版(1822)等、非常に貴重な15点からなるコレクションである。
当図書館ではかねてよりイギリス古典派経済学に関する蔵書の充実を図ってきたが、これにより『人口論』は、初版から六版まで、『経済学原理』も初版とともに第二版が原本で揃うことになった。

”An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations”,
“The Theory of Moral Sentiments”,”Essays on Philosophical
Subjects”,and “The Works”.Together 55 items in138 volumes
(アダム・スミスコレクション)

イギリスの古典学派経済学の名著、アダム・スミス(1723-1790)の『国富論』、『道徳感情論』、『哲学論文集』、「著作集と書簡集」の各初版本からなる一大コレクション。
スミスはスコットランド生まれ、グラスゴー大学とオックスフォード大学で学び、後に母校のグラスゴー大学で教鞭を執り、講義の一部が『道徳感情論』(1759)として刊行されている。1764年から2年間、バックルー公と共にヨーロッパ大陸を旅行し、帰国後はバックルー公からの年金を得て著作に没頭、9年の歳月をかけて『国富論』(1776)を完成させた。本コレクションはスミスの存命中に公表されたこの二種の著作を含む各版55点133冊に及ぶ研究文献集である。