
栃木県内にて部落差別問題のフィールドワーク
社会問題や差別問題の現場を訪問し、社会的弱者や社会的少数者(マイノリティ)の立場に置かれた人々が、どのような人生を歩んできたのか、一人ひとりのライフストーリーをていねいにお聞きします(福島県内の仮設住宅/栃木県内の被差別部落/東北地方の国立ハンセン病療養所、いずれかを予定)。当事者との具体的な出逢いをとおして、当該の問題への理解を深めるとともに、わたしたちの社会が多様な人々で構成されていることへの感性と、社会問題を自分自身に結び付けて考えていく力を、涵養します。
あわせて、社会調査としてのライフストーリー聞き取りの方法を、実践的に学びます(フィールドワーカーとしての心構え/質問のしかた/語りへの共感的理解/聞き取り資料の作成手順/調査倫理など)。自分で作成した聞き取り資料から“なにがいえるか”の分析にも、挑戦しましょう。自分とは異なる背景をもつ他者から《話を聞く》ことのおもしろさ、奥深さを、ぜひ知ってください。