学生Voices#03 - 2期生インタビュー 政策デザイン学科の2年生に、大学生活で特に力を入れて取り組んできたことについて聞きいてみました。(参加学生:佐藤来海さん、佐藤梨乃さん、紺野莉歩さん) 佐藤来海さん:「せんだい共創ラボ」においてオーディエンス賞を獲得 せんだい共創ラボの概要を教えてください。 佐藤来海さん: 「せんだい共創ラボ」はNTT東日本が主催している大学生対象の新規事業開発と実現の支援をするプログラムで、私は一期生として参加しました。 具体的な活動としては、これまでの自分の経験を振り返り特に印象に残った出来事と自分が思う地域課題を掛け合わせて、何ができるかを提案し、様々な企業の方々の前でプレゼンテーションをしました。 11月の中旬にキックオフがあり月1でワークショップ、メンターの方とオンラインや対面での打ち合わせを月1~2回くらい、というのが大まかなスケジュールでした。メンターの方には、プロジェクトの進め方やプレゼンのやり方、人前での話し方や発表方法なども教えていただきました。個人が主体的に活動することが求められるため最初は不安でしたが、3月15日の成果発表会に向けて他の大学生メンバーやメンターの方など、たくさん壁打ちできる相手がいたのは心強かったです。 佐藤来海さんが取り組んだ内容について教えてください。 佐藤来海さん: これまでの経験を振り返った時、私の中で仙台へ引っ越したことが大きな変化であり、また今が1番充実しているため、この1年弱(当時は大学1年の為)で何が変化したか考えました。そこで家族との関わりが薄くなったという困り事があり、いつも支えてくれる家族になかなか会えない中、感謝の気持ちを伝えたいという思いがありました。その感謝の気持ちをどういった形で伝えられるかというのと、レトルトカレーというものを結びつけてレトルトカレーパッケージの開発をしました。 レトルトカレーパッケージに工夫を凝らして、普段ありがとうという言葉を恥ずかしくて言えないという人たちをターゲットに、勤労感謝の日や、父の日や母の日といった時に使えるような商品の提案をYUI NOS(ゆいのす)で企業の関係者の方25人くらいの前でプレゼンしました。具体的には送る相手によって違うパッケージなのですが、例えば娘から親に送る場合は「最近のマイブーム」や「実家に帰ったらしたいこと」、「伝えたい一言」などの項目がパッケージに書いてありそこに記入する形で、会話をするきっかけづくりができるものにしました。また、普通だと捨ててしまうパッケージの箱を保存しやすいような形状にして、貰った相手も思い出を残せるものにしました。あらかじめパッケージにメッセージを印刷して渡すだけの手軽なものも考えたのですが、私自身文字を書くのが好きで、手書きの文字だからこそ伝わる思いがあると考えたので、このようなパッケージを提案しました。 プレゼンの結果、私はオーディエンス賞をいただきました。これは聴衆の方々からの投票でいただける賞で、人の前で話すのが本当に久しぶりだったため緊張しましたが、素直に嬉しかったです。 プレゼンの感想やイベントに参加して学んだことを教えてください。 佐藤来海さん: 参加者それぞれが自分のプロジェクトを立ち上げ進めていくので、計画性と行動力が大事だと思いました。また自分が動かないと何も始まらないということを、身をもって感じました。いろんな企業の方に素敵なコメントを頂けて、新しいものを作るのは大変だけど楽しいなと思いました。 ただ、自分がやりたいことと社会から本当に求められていること、そこが一致しているのかを考えるのが難しかったです。また、手段が目的になってしまうことの問題についても勉強になりました。例えばイベントをやる際に、イベントの目的が見失われイベントをやること自体が目的となってしまうのは良くなくて、手段がメインになって本来の目的が見失ってしまいかねないので、あくまでイベントは手段であって一番の目的・自分がやりたいことを見失わないようにするのか大変でした。 私の場合は、本当は感謝の気持ちを伝えたいという一番の大きい目標があったにもかかわらず、レトルトカレーパッケージ作りが目標になりかけた時が何回かありました。メンターの方には、そのたびに軌道修正していただきました。 このプログラムに参加したことによって人脈がより広がりました。お誘いがあり関連するイベントへの参加やピッチコンテストを聞きに行ったりと、活動を通してさらに視野が広がっていくのを感じました。 参加学生から佐藤来海さんへの質問 紺野莉歩さん: 親への感謝の気持ちと、レトルトカレーを掛け合わせたのは、私は思いつかないと思ったので、それを思いついた理由とか、柔軟な発想はどこから来るのかと思いました。 佐藤来海さん: たまたまです。構想を重ねていくにつれて、自分の好きなものが結びついた結果だと思っています。また周りの友達からたまに実家のカレーを食べたくなるという声があがって、カレーって家庭によって全然違うし、家庭の愛そのもの、家庭を象徴する食べ物ではないかと考え決めました。しかし家庭のカレーは作って何日も日持ちするものでないので、日持ちするレトルトカレーを採用しました。また一人暮らししてから家族に会う機会が減って「ありがとう」と言う機会があまりないので、感謝の思いを伝える機会があったらいいなと思いレトルトカレーと感謝の気持ちを掛け合わせた商品を提案しました。 佐藤梨乃さん: せんだい共創ラボは最終報告で終わりですか?それとも今後も続けていくのですか? 佐藤来海さん: 企業の方はこれからも続けて欲しいと言っていただきました。優秀賞をとった佐々木晃成さん(政策デザイン学科の学生)は防災すごろくを作ろうというものでした。それは評判が良くて、それを実現するために防災のチームを組むという宣言をNTTの方にし、私と同じ1期生の佐々木さんと山中蓮斗さん(政策デザイン学科の学生)の3人で活動しています。 佐藤梨乃さん:アメリカへの留学と帰国後プロジェクトの実施 佐藤梨乃さんが1年生の時にアメリカに留学した件について教えてください。 佐藤梨乃さん: 去年の夏にソフトバンクのTOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム2.0というものに参加し、カリフォルニア大学バークレー校でUCバークレーのCenter for Cities + Schools(CC+S)が開発したY-PLAN(ワイプランー若い世代がまちづくり参画し、コミュニティに変化をもたらす力を育てる教育プログラム)を受講しながら、社会起業家や現地の学生との交流を通じて、学生たちが東北で取り組みたい地域課題に対してのアクションプランを考えてきました。 帰国後は、各県のメンターのサポートを受けながら、参加者と縁がある東北の各地でプロジェクトを実行しました。アメリカでは7月から8月にかけて約3週間、大学生2人、高校生10人の計12人で生活しました。 大学で米国研修を担当していたカリフォルニア大学バークレー校のデボラ・マッコイ博士などから授業を受けることもありましたが、そのほかにほとんど黒人しか住んでない町に行ったり、ホームレスの支援活動をしている大人や高校生から話を聞いたりするなど、地域活性化について課外活動のような形でも学びました。一番印象的だったのは、ノースリッチモンドという町です。 ノースリッチモンドは文化的背景などによって貧困に陥ってしまった町で黒人の方が多く住んでいました。最初は大きな犬が吠えていたり、車などの大きな不法投棄されたゴミなどが置いていたりしてはじめは怖いイメージがありましたが、ゴミ問題に町の人が積極的に取り組んでいたり、ユースセンターやシニアセンターなどの施設が充実していて、それらの施設を中心に様々な活動をすることで町を盛り上げていたり、町中にたくさんの色鮮やかなペイントがしてあったりしたのが印象に残っています。そういった地域の人々であったり、団体による活動によって住民な地域生活を支援する大きな進歩を遂げてきた町でしたが、今も現在進行形でなくならないゴミの不法投棄や、健康的で新鮮や食品を購入出来るお店が地域内に不足していることなどにより、日常生活に必要な用事を済ませるためには地域の外に出る必要があるといった課題がありました。こういった課題の解決のために、つながりのあるまちづくりを目指す必要があると考え、学生でチームを作り政策案の提案をする活動もしました。私たちのチームでは、ゴミ問題とシニアセンターの方々が望んでいた世代間の交流をつなげた活動の提案をしました。 帰国後のイベントについて教えてください。 佐藤梨乃さん: 私は福島県福島市出身ですが、地元ではなく南相馬市の小高という町でプロジェクトを実施しました。小高は東日本大地震と原子力災害の影響によって人口が一度ゼロになった町で、震災前おばあちゃんが酒屋を営んでいた思い出のある町でもあります。今は再生に向けてたくさんのチャレンジをしている魅力的な場所です。最初はアメリカの経験を活かし、渡米前に個々でそれぞれ頑張っていると感じていたコミュニティを全体で一緒に頑張るためのイベントをやろうと思いました。 でも、それよりも大事な事として、アメリカでは多くの若者が地域に関わっているなと感じたんですけど、地元に帰ってきてあんまり若者たちが地域と関わる機会がないなというふうに思いました。またそれ以前に、まず町のことを学生などが知る機会があまりないのではないかと思いました。それが本当に正しいのか確かめるために小高で1週間と少しの間シェアハウスに住んで、小学校と中学校にアンケートを取りに行ったり、区役所の方々に話を聞いたりしました。そこでは、活躍している地域おこし協力隊の方や移住してきた方、起業しようと頑張っている方がたくさんいたり、地域を盛り上げようと様々な事業やイベントが開催されていることといったたくさんの魅力を見つけられました。その一方で、小学校や中学校に実際に訪れ地元への理解度や愛着度を調査するとあまり興味がなかったり、小高がどんな活動をしている町であるか知らない若者が多いことがわかりました。実はすごく魅力的なことをしているのに、それを地元の人たちが知らないまま「この町あんまり魅力ないよね」と考えて他の地域に就職したり進学したりしてしまう可能性があることがすごく寂しいなって思いました。 そこで最終的には、NIKOパークという幼稚園生から小・中学生くらいが遊ぶ施設で、小高のことを知ってもらおうっていうイベントをしました。ただ、「ここの町って実はこういうことしているんだよ」とか、「こういう人活躍しているんだよ」っていうのをまとめた単なるパワーポイントなどによる発表だと、小さい子には集中して聞くのが難しいと思いました。なので実際に小高で作っているものとかを持っていってみせたり、一緒にご飯作ったりすることで交流をしながら町のことを知ってもらおうとしました。メンターの方々などのサポートを受けながらイベントを進めて、そのプロジェクトの実施内容や、過程や結果を通じて得た学びについて12月に宮城で最終報告会を行いました。そこでは自分のプロジェクトの内容や実施する上で悩んだ課題だったり、それについてどう乗り越えたかなどについて話しました。発表の後にはポスターセッションも行って、来場者の方々の質問に答えるなどの交流もできました。 プログラムを経て、何か考えが変わったことなどありましたか? 佐藤梨乃さん: 私は先入観をあまり持たない方だと思っていたんですけど、やってみないと分かんないこととか、行ってみないと分かんないこととかが本当にあるなと感じました。勝手にある物事に対してこう思ってしまっていたなあとハッとした瞬間も結構あり、自分に対する考えも変わりました。また、自分が探究した地域だけではなく、他の地域の活動などについても気になり、宮城県の女川に訪れて町について知る機会をつくったり、企業の方々と学生とが地域の課題解決方法を一緒に考えていくようなプロジェクトにも去年の夏から秋にかけて参加したりするなど、前以上に自分からいろいろなものに挑戦するようになったなと実感しています。 参加学生から佐藤梨乃さんへの質問 佐藤来海さん: アメリカでの会話はどうしていましたか? 佐藤梨乃さん: むつみさんというアメリカに住んでいる方がメンターとして現地で手伝ってくれていました。学生だけで朝食の買い出しやカフェに行ったりもしましたが、意外にきちんと受け答えができ、生活が成り立っていました。これまで英語に力を入れて頑張ったと自分では思っていて、アメリカ人の本場の英語を聞き取れたことや自分から現地の大学生に話しかけて友人を作れたことは嬉しかったです。 紺野莉歩さん: 行く前に言葉が通じないとか、不安や心配はありませんでしたか? 佐藤梨乃さん: 昔から、気になったらなんでもとりあえずやってみようという性格をしていたのであまり心配はありませんでした。あと海外にはずっと行ってみたいと思っていたので、怖いという感覚はなくて「面白そう、行ってみたい、よしやってみよう!」という気持ちでした。そういう自分の性格は好きなんですけど、物事をはじめるときに目標を立てる前にとにかく行動を始めてしまうことが多いなとも思っています。このプログラムでも自分がしたい最終的なゴールや1番大きな参加した理由ってなんだったんだとアメリカで結構悩みました。あと他に感じたのは、高校生から参加している子は「地域のために何かしたい!」とか「アメリカでたくさん学んで吸収したい!」っていうような気持ちがすごい強くて、目標もって参加していた人が多かったと感じました。だから、語学とかに恐怖はなかったけど、今までやったことの無いものや場所に飛びこんでみる力も大事にしながら、何かを始めるときには目標や目的をきちんと持っていかないとだめだなと思いました。 紺野莉歩さん:政策デザイン学科の特徴的な授業 政策デザイン学科の授業の中で、特にどのような授業が興味深かったですか。 紺野莉歩さん: 私が特に興味深いと思った授業は、特殊講義です。特殊講義では、政策デザイン学科の専門分野である公共行政、経済産業、市民社会のそれぞれの領域で活躍する方々を外部講師として招き、活動内容について講演を行っていただいたうえで私たちが考えるべき課題を提示していただきます。そして私たちは示された課題の解決方法を、グループワークを通して検討し、最後に講演を行っていただいた方々の前で私たちの提案する解決策をプレゼンするという授業です。 政策デザイン学科は、3つの専門領域をベースとしているのですが、1つの授業でその3つの領域・3つの視点から考えられる授業はなかなかないと思うので、そういった意味でも面白い授業だと感じました。 そして地域の第一線で活躍する方々の講義をうけることができ、自分たちのプレゼンや自分たちが考えたことに対してその現場のプロフェッショナルの方々に評価していただける機会はとても貴重なことだと思うので、特殊講義の授業でそのような経験ができてよかったなと思います。 また、グループワークを行うため、座学で学ぶだけではなく、グループの他の人の意見を取り入れながら課題の解決方法を考えていくことができる点も特殊講義の魅力だと思います。 授業で得られた成果はありますか? 紺野莉歩さん: 課題を多面的に捉えることができるようになったと思います。異なる専門分野で活躍する方々のお話を聞くことができるうえ、グループワークを通して、自分一人では思いつかなかった意見や考えに気づくことができるので、その積み重ねの中で、多角的な視点から課題を分析する能力を身につけることができたと思います。 私は地域課題に元々興味を持っていたため、その課題の解決に少しでも関われる人間になりたいと思い、政策デザイン学科に入学しました。しかし地域課題と言っても1つの問題ではなく、様々な問題があると思います。例えば少子高齢化や人口減少、災害復興など。そのためそのような問題について考える際に、多角的な視点から課題を分析する能力はとても必要な力になると思います。したがって、このような将来役立つスキルを特殊講義の授業を通して学ぶことができてよかったなと思います。 報告準備をしている中で大変なことはありましたか? 紺野莉歩さん: 説得力のあるプレゼンにするために、主張を裏付けるやデータや事例を見つけることが大変でした。しかし特殊講義は他の授業とのつながりも多い気がします。例えば伊鹿倉先生の地域経済データ分析という授業ではRESASを用いたデータの見方やその分析方法を学びました。そのため、その授業で学んだことをグループのみんなに共有することで、データをうまく活用することができたと感じます。また他の授業で若林区役所の方が地域の課題としてあげていた町内会についての内容を学んだことがあったため、実際にその内容を特殊講義でのプレゼンに関連させたこともありました。データや事例を見つけることは難しいことでもありますが、それはこれまでの大学での学びが全てつながっていると考えれば活かせる部分も多いので不可能なことではないなと実感しました。 大学の学びがすべてつながっているということについて、教えてください。 紺野莉歩さん: 政策デザイン学科の授業は、地域課題の解決を一つのテーマにしていると思います。受講する授業の先生によって取り上げる課題や見る視点は異なりますが、学んだことを活かせる場所は一つではないと思います。一つの授業での学びを一つの課題の解決に活かすのではなく、むしろこれまでの学びをつなげることによって地域課題という複数の要因が絡み合う複雑な問題の解決につなげることができるのだろうと思っています。 外部の方の前でプレゼンし、コメントをいただいた感想を教えてください。 紺野莉歩さん: 私たちは授業外の時間にもみんなで集まってプレゼンの準備をすることがありました。プレゼンの準備には最善を尽くし、自信を持って発表をすることができるようにしていたので、それに対して評価していただけることはとてもありがたいです。また私たちのプレゼンに対するコメントの中では、良かった部分を評価していただけることもあれば、私たちの提案に不足していた点をご指摘いただけることもあります。実際に前回の発表でも、私たちが提案した宿泊者数を増やすための政策に対して、対象とする自治体を実際に示し、その実現性をアピールできたらさらに良かったという意見をいただきました。私たちはこれで完璧だと思い提案した内容であっても、現場のプロフェッショナルの方々の視点から見ると、まだまだ足りない部分があるということを知ることができるため、自分が大きく成長する機会になったと思います。 参加学生から紺野莉歩さんへの質問 佐藤来海さん: 特に印象的だった報告は? 紺野莉歩さん: 印象的だったのは2回目の経済産業領域の結城社長の前でのプレゼンです。1回目の若林区の方の前でのプレゼンは、とりあえずやってみようという気持ちでした。2回目のプレゼンでは、1回目のプレゼンの際に自分達が考えた政策提案について、内容の提示だけでなく、残された課題まで明示した点がより深く考察できているとして高く評価されたため、その視点は残したいねとグループで話し合いました。このように、前回の良かった部分を活かしたうえで、さらに内容を発展させるためにはどうしたら良いか、たくさん悩みながら準備を行ったためとても思い入れがあります。 佐藤梨乃さん: 今は3つの分野(経済産業、公共行政、市民社会)のどれに興味がありますか? 紺野莉歩さん: 私は特に経済産業領域が面白いなと思いました。自分たちが提案するものを実現可能なものにすることや、対象が明確な点がとても面白かったです。 #01 - 1期生インタビュー 政策デザイン学科に入学して最初の前期授業期間が終わるタイミングで、1期生にインタビューしてみました。 インタビューに参加してくれた1期生のみなさん(順不同) 佐々木 楓さん(宮城県出身)/ 明平 美咲さん(秋田県出身)/ 三瓶 莉穗さん(宮城県出身) 後藤 麻緒さん(宮城県出身)/ 関根 千咲さん(宮城県出身)/ 髙木 茜璃さん(岩手県出身) Q1. みなさんが政策デザイン学科を志望した理由って何ですか? 佐々木さん: これまで地域を活性化できる仕事に就きたいと考えていました。大学案内などで地域を学べる新しい学科ができることを知り、政策デザイン学科で深く地域を学びたいと考え、志望しました。 明平さん: 私は地元が大好きで、地元に貢献できる地方公務員になりたいと考え、そのことが学べる政策デザイン学科を志望しました。 三瓶さん: 私はSDGs(持続可能な開発目標)に関心を持っていて、政策デザイン学科の1年次に開講される「SDGs概論」や様々な科目を学ぶことで、SDGsをより広く深く学びたいと考え、志望しました。 後藤さん: 政策デザイン学科での学びが3つの領域(公共行政・経済産業・市民社会)からなることを知り、幅広く学べるカリキュラムに関心を持ったので志望しました。また、私も三瓶さんと同じで、高校時代にSDGsを学び、政策デザイン学科でSDGsをより広く深く学びたいと考え、志望しました。 関根さん: 私は高校の課題研究で様々な地域課題について学びましたが、政策デザイン学科では、私が関心を持っている少子高齢化やジェンダーといった地域課題を深く学べると考え、志望しました。 髙木さん: 将来、私はまちづくりに携わりたいと考えています。政策デザイン学科の学びを通して、有効な解決策を提示できるようになれると考え、志望しました。また、政策デザイン学科の様々なフィールドワークの授業に参加して、地域の人々と密接に関わりたいと考えたことも志望理由の一つです。 Q2. 「基礎演習」での社会課題に関するグループワークはどうでしたか? 注:「基礎演習」とは、政策デザイン学科に入学した全学生が1年前期に受講する少人数授業です。ちなみに今年度の入学者数(1期生)は、男子82名、女子71名の計153名です。 佐々木さん: 私のグループでは「医療事故」について取り組みました。その現状を詳しく調べることで、医療従事者の方々の労働環境の悪化(ストレスや疲労など)が医療事故を引き起こしてるという仮説を立てました。その仮説に基づいて、医療従事者の方々の立場に立った政策提言を行いました。 明平さん: 私たちのグループでは地域で進む「少子高齢化」について取り組みました。少子高齢化対策として「子育て支援」に着目し、岩手県と東京都でのそれぞれの取り組みの比較検討を行いました。2つの自治体での取り組みの相違点や共通点を明らかにしたうえで、広い視野から政策提言を行いました。 三瓶さん: 私たちのグループでは「空き家問題」について取り組みました。特に宮城県栗原市での空き家問題を取り上げ、仙台市での対策を参考にしながら、空き家に市外からの移住者が住んでもらえるようなアピール策(栗原市の住みやすさや魅力などを人々に伝える)を考えました。 後藤さん: 私たちのグループでは多文化共生の観点から「難民問題」について取り組みました。授業では、仲間と協力して難民の定義やその実態などを詳しく調べました。その中で、日本は難民受け入れが非常に厳格であることを知り、その背景や問題点などを整理しました。 関根さん: 私たちのグループでは「少子化による人口減少」について取り組みました。少子化の原因として未婚化や晩婚化の進展に着目し、それらの実態や原因について詳しく調べました。その上で、現在、政府が行っている「異次元の少子化対策」の問題点を整理しました。 髙木さん: 私たちのグループでは「地方都市の過疎化」について取り組みました。大学の図書館で様々な文献を調べる中で、進学等を機に地方から多くの若者が都市部に流出する実態を知りました。私たちはその原因を詳しく調べた上で、地域と継続的なつながりを持つ機会としての関係人口ゆとり型の効果と課題、取り組みを推進するためにどのようにすれば良いのかを提言しました。 Q3. 政策デザイン学科での実際の学びはどうですか?(「基礎演習」以外で) 関根さん: 私は「社会保障論」の授業が印象に残っています。授業の中で、先生が赤ちゃんポストの話を取り上げてくださり、赤ちゃんポストの是非について深く考えることができました。 後藤さん: 私が学んだ「SDGs概論」では、先生が女性差別に関する動画を紹介してくださり、女性差別に苦しむ人々の実態を知ることができました。 明平さん: 私は「現代社会問題論」の授業でハンセン病について学びました。ハンセン病の回復者の方々に対する差別の実態に心を痛めた一方、回復者の方々ご自身が差別解消に向けた活動に取り組まれているのを知り、大変勇気をもらいました。 三瓶さん: 私も「現代社会問題論」の授業でジェンダーについて学びました。私はこれまでジェンダーについてあまり関心は持っていませんでしたが、ゲストスピーカーの方のお話を聞いて、人々が持つ多様な考え方を尊重する大切さを学びました。 Q4. 大学4年間で是非取り組みたいことは何ですか? 佐々木さん: 私は現時点で将来の進路が決まっていないので、ボランティアなど色々なことにチャレンジしたいと考えています。以前、宮城県名取市で「こどもファンド」事業に携わり、そこで様々な子供や大人の意見を聞くことができ、大きな刺激を受けました。今後も自治体や大学などが募集している学外活動に積極的に参加したいです。 明平さん: 私は地域でのプロジェクトに積極的に関わっていきたいです。以前、「街中キャンプ」という出産や子育ての大変さについて当事者の方々にお話を聞く活動に参加しましたが、今後も地域課題の当事者の方々と接する機会を持つことで、多くの気づきと学びを得ていきたいです。 三瓶さん: 私はフードバンクのボランティアに関わりたいと考えています。フードバンクとは、日々の食事に困っている人々に食事を提供したり、様々な相談に乗ったりする活動ですが、実際に困っている人々と直接お話をすることで、社会課題の本質を理解していきたいです。 後藤さん: 私は以前、宮城県の職業体験プログラムの説明会に参加し、4名の企業経営者の方々から「今、あえて自分が興味のないことをするといいよ。また、学生時代に積極的に海外に行くといいよ」という貴重なアドバイスをいただきました。私はそのアドバイスを実践して、自分の視野をもっと広げていきたいです。 関根さん: 私は子供時代からお祭りなどの地域のイベントが好きで、家族とよく参加していました。今後は、地域のイベントの運営に携わることで、地域を盛り上げていきたいと考えています。 髙木さん: 私は高校時代の探究学習で空き家問題について取り組んでいましたが、満足のゆく解決策の提示に至らず、今でも悔いが残っています。今後は、政策デザイン学科での様々な学びを通して、課題解決のための基礎知識を身に付けるとともに、学外に積極的に飛び出して地域の人々の声を直接聞くことで、地域にとって本当に必要なことを理解していきたいです。 Q5. 政策デザイン学科への入学を希望する高校生に何かメッセージはありますか? 佐々木さん: 私は高校時代、自分の進路をなかなか決めることができずにとても焦っていました。現在、私と同じように将来に関して不安に感じている高校生もいると思います。総合型選抜や学校推薦型選抜での受験を検討している高校生のみなさんには、気負わず、落ち着いて自分の意見を言えるように頑張ってください。みなさんの「入学したい!」という熱量はきっと伝わると思います。 明平さん: 政策デザイン学科には様々な学びがあるので、現在、将来やりたいことが決まっていなくても、学生時代に必ず見つけることができると思います。みなさんと是非一緒に学びたいと思いますので頑張ってください。 三瓶さん: 政策デザイン学科は様々な分野の学びを得ることができるので、自分が興味ある学びだけではなく、興味のない学びにも積極的に挑戦してもらいたいと思います。また、政策デザイン学科での学びを通して、みなさんの可能性を是非広げてもらいたいと思います。頑張ってください。 後藤さん: 政策デザイン学科では、様々なボランティアや地域のイベントへの参加を促すお知らせが届くので、みなさんが現在やりたいことに必ず巡り合えると思います。頑張ってください。 関根さん: 私たちは一期生なので学科の先輩はいませんが、来年度は私たちがみなさんの先輩として待っていますので、みなさんには安心して入学してもらいたいと思います。一緒に学び合いましょう。 髙木さん: 私は大学受験の時に、担任や副担任をはじめとする高校の先生方に大変お世話になりました。受験生のみなさんには能動的かつ積極的に行動し、最後まで諦めずに受験勉強に取り組んでもらいたいです。また、私は岩手県から誰も知り合いのいない仙台市にやってきて、入学当初はとても不安に感じていましたが、政策デザイン学科の仲間は明るく温かい人ばかりで、今はその不安は無くなりました。みなさんも安心して入学してください。 #02 - 1期生インタビュー2 政策デザイン学科の2年生の学生に前期授業期間が終わるタイミングで、政策デザイン学科でのこれまでの学びや今後取り組みたいことについてインタビューをしました。 参加者(出身県) 佐々木 仁志さん(宮城県)/ 矢吹 駿吏さん(福島県)/ 佐藤 秀昭さん(宮城県)/ 松田 拓也さん(山形県)/ 八巻 広人さん(福島県)/ 佐々木 楓さん(宮城県)/ 三瓶 莉穂さん(宮城県)/ 川村 一華さん(宮城県) Q1. 皆さんが政策デザイン学科を志望した理由を教えてください。 佐々木(仁)さん: 幅広い分野を学べるところが良いと思い選択しました。その中でも特に、防災・災害関係、ジェンダー、貧困問題等は自分が以前から気になっていた分野だったので、その分野が学べる点は大きな決め手になりました。 矢吹さん: 自分は勉強したいことが決まっていなかったので、幅広く学び、そこから興味のあることを探していこうと思いました。 佐藤さん: まずは名前の奇抜さで選びました。政策デザイン学科という名前からは、何をする学科なのかわからなかった※ので気になり調べると、様々な分野について学べることがわかり、ここに入ろうと思いました。 ※そんな方のためによくある質問をご用意しました。特にQ1とQ3をご覧ください。 松田さん: 地域の課題、地方の過疎化と貧困、東京の一極集中等の社会問題に興味があり、それをビジネスにする社会企業家になりたいと思い、社会問題と経営学、起業について学ぶために志望しました。 八巻さん: 僕は2019年の台風19号の被害で避難生活をした時に公務員の方にお世話になったので、公務員を目指したいと思いました。また、住んでいる地域が過疎地域なので、過疎地域に対する問題を勉強したいと思いました。 佐々木(楓)さん: やりたいことが決まってなかったから幅広く学べることと、オープンキャンパスで和田正春先生や佐久間香子先生のお話を聞き、SDGs等の新しいことやジェンダー問題に興味があったので志望しました。 三瓶さん: 私は高校生の時、将来やりたいことが明確に決まってなかったので、大学に入ってからいろいろ学んだ上で考えようと思い、幅広く学びたいと思い志望しました。 川村さん: 私も、高校生の時は将来が決まっていなかったので幅広く学べることと、一つの物事を公務員や企業家、市民といった様々な立場から捉える視点から学びたいと思い志望しました。 Q2. 大学に入って、自分の目標としていたことを学ぶことができましたか? 佐々木(仁)さん: 1年生の時から専門科目を選ぶことができ、ジェンダー論など興味のある分野を深く学ぶことができました。また、2年生になって選択できる科目が増え、自分が学びたかった「災害社会論」(齊藤康則先生)のほか、「グローバル時代の労働問題入門」(宮地克典先生)などより幅広い分野の講義を履修できてよかったと思います。 矢吹さん: 自分も幅広く学べたと思います。経済学(奥山忠裕先生)や「日常生活とジェンダー」(小宮友根先生)、「現代社会問題」(黒坂愛衣先生)等を履修しました。さらに自分の興味を持っている社会福祉分野や、それに関する政策デザイン実習※を履修することができました。 ※政策デザイン実習:社会的背景の異なる人々との交流や、社会活動の現場を体験・調査し、理解するための科目。本学科ウェブサイト特徴的な学びをご覧ください。 佐藤さん: 1年生の頃に「SDGs概論」(佐久間香子先生)やジェンダーといった自分のやりたい分野だけでなく、幅広い分野を学ぶ事が出来たと思います。 松田さん: 2年生になって自分で地域課題を研究し発表したほか、「政策デザイン実習」など実践的な学習が増え、学びたいことが学べていると感じます。また、学外のイベント情報が多く得られるので、それに参加することで学生や先生、経営者、投資家といった人たちとつながりがもてる点※もよかったと感じています。 ※例えば、東北大学スタートアップ事業化センターの早坂特任教授を講師にお迎えして実施する、地域総合学部主催の アントレプレナー入門塾などがあります。 八巻さん: 「災害社会論」で避難生活や復興の勉強ができました。また「加齢経済論」(佐藤康仁先生[経済学部])で過疎地域になっていく理由を勉強し、「特殊講義」(市川樹先生)で過疎問題の一つの空き家問題を研究し発表しました。自分が学びたかったことは学べていると思います。公務員試験の対策に関しては、外部の公務員講座※で対策しています。 ※特殊講義:公務員、企業経営者、NPOの方々を招き講演を行ってもらったうえで、学生が講演内容を踏まえて地域の課題を研究し報告する。 ※公務員講座:本学では公務員志望の学生のために東京アカデミー仙台校と大学生協の協力のもと、公務員試験対策講座を開講しています。加えて、本学科は必ずしも公務員育成を目的とした学科ではありませんが、カリキュラムは公務員試験や二次試験に対応しています。 佐々木(楓)さん: SDGsやジェンダー論を1年生で主に学べたのがすごく良かったです。2年生になって、災害やグローバルな問題など今まで興味なかった分野も幅広く学んだことで、新たに興味を持つことができました。 三瓶さん: 私は、「現代社会問題論」やジェンダー問題、災害など様々な分野の授業を通して、自分の興味関心を絞ることができました。また、「特殊講義」や「政策デザイン実習」を通して大学の外で活躍する様々な分野の人の話を聞き、自分の視野を広げながら関心のあるものを見つけることができています。 川村さん: 様々な授業を通して興味のあることをピックアップできるようになり、それが学習につながり自分の力になっていると思います。また、異なる分野の授業であっても取り上げている内容に類似点があったり、根本的な問題が一緒だったりすることがあると感じています。それを3~4年生でもっと専門的に深めたいなと思っています。 Q3. 「政策デザイン実習」や「特殊講義」を履修した理由と、実際に履修してみてどのような学びがあったのか教えてください。 佐々木(仁)さん: 元々興味があったということと、現地の雰囲気やそこに住む人たちのありのままの気持ちなど直接現地に行かないとわからないことを知ったうえで、自分が気になったことを質問して得られた回答を今後の学びであったり、将来の仕事に活かしたいと思い、自分が就きたいと考えている職業と関わりのあった武藤先生の「政策デザイン実習」※に参加しました。実際に参加してみて、インターネット等で観る動画が、一方的な視点や偏った考えになっていることに気づきました。それと同時に、行政の考え方や貧困になった背景など、多角的な視点を身につけることの大事さに気づくことができました。 ※武藤敦士先生の政策デザイン実習:釜ヶ崎と飛田新地から貧困を学ぶ。本学科の Instagramで実習の様子を少しだけ紹介しています。 矢吹さん: 私は、授業で取り上げられた貧困問題について、当事者たちはどう思っているのか、実際どのくらい問題視しているのかなど研究と実態の違いを知りたいと思い武藤先生の「政策デザイン実習」に参加しました。実際に行ってみて、SNS等で扱われているような嫌なイメージというのはあまりなく、包摂力を感じました。変わった人でも迎え入れ、声をかけてくれる人がいるところに良さを感じました。また、近くに被差別部落らしいところがあり、貧困問題だけでなく様々な問題もつながっているのが見えました。 佐藤さん: 私は、なぜ人々が貧困に陥ってしまうのか、貧困から脱却するのになぜ時間がかかるのか、飛田新地がなぜ摘発されないのかといったことが気になり、武藤先生の「政策デザイン実習」を履修しました。SNSやネットで西成区と検索すると、候補に「やばい」「危ない」といったことばが出てきますが、それは偏った情報だということが実際に行ってみて分かりました。実際には優しい人や、陽気に話しかけてくれる人もいました。ただ、飛田新地については、働いている方々を包摂できるような社会を作ることが必要だと思いました。 松田さん: 僕は社会起業家を目指しており、貧困を社会問題として取り上げたいと考えています。そのため、貧困に陥っている方々が何を求めているのか、何を考えているのか、気になって実習に参加しました。例えば、東京一極集中のなかで生じている貧困について、貧困に陥っている方々を地方に移住させることで貧困を解消できないか考えました。しかし実習を通して、現地の方々はその場所にある縁や人とのつながりを大切にしており、お金だけが重要ではないということが分かりました。 八巻さん: 行政・企業・市民社会が対立する側面が多々あると思い、そのバランスをうまく取っていくためにはどうしたらよいか学ぶために、「特殊講義」を受講しました。講義を受け、仙台市若林区※、中城建設※、フードバンク仙台※のどの団体も、地域を良くしたいという想いは一緒で、やり方が異なっているだけだと感じました。ただ、それでも立場の違いから対立が生じることもあり、そうした際にコミュニケーションをうまく取っていくことが必要ではないかと思いました。 ※仙台市若林区まちづくり推進部の方々による「特殊講義」の様子は 本学科Instagramで紹介しています。 ※中城建設株式会社の結城社長と菊地様による「特殊講義」の様子は こちら。 ※NPO法人フードバンク仙台の笠原様「特殊講義」の様子は こちら。 佐々木(楓)さん: 私は地域には非常に様々な課題があると思い、多様な視点からそうした問題についてもっと学びたいと思い「特殊講義」を履修しました。3つの立場(行政、企業、NPO)からお話を聞いて、どの視点からも様々な問題があって、それを全員で協力して地域を良くしていくべきだなと感じました。また、研究成果を講演者の方々の前で報告したときに、分かりやすく伝えるためにどうすべきかなど、多くの学びがありました。 三瓶さん: 私は小宮先生の児童館に行くという実習※を履修しています。私がこの実習を履修した理由は、子どもと地域社会との関わりについて気になったことと、児童館の現状が気になったためです。(今後、実習を行う予定) ※小宮友根先生の政策デザイン実習:子育てに関する施設での参与観察を通して子育ての社会的支援の意義を学ぶ。 川村さん: 1年生の基礎演習のグループ発表で行政の立場からの復興問題を研究したので、違う視点から復興や災害支援を学びたかったこと、自分も東日本大震災を経験し多くのボランティアの方々に助けていただいたことから、ボランティアに興味を持ち、齊藤先生の「政策デザイン実習」※を履修しました。実習を通じて、災害を伝承する難しさ、ボランティアの現状と課題、公民連携の必要性、被災者とボランティアの後まで続く人と人との繋がりの大切さなどを学びました。 ※齊藤康則先生のデザイン実習:非営利組織はどのように、災害復興に携わってきたか? Q4. これから深めていきたい専門分野や学びたいこと、大学生活で挑戦したいことを教えてください。 佐々木(仁)さん: 以前から防災や減災に興味があったのですが、3年生になるとその分野を定池祐季先生の「地域防災・減災論」で学ぶことができるので、ぜひ講義を受けて専門性を深めていきたいなと思います。また、防災士や漢字検定などの資格を取りたいなと思っています。それと、サークルの活動では積極的に外部のイベントにも参加していきたいと思っています。 矢吹さん: 自分はこの1~2年の間で社会福祉に関して興味を持ったので、そこについて深めながら、それと同時に幅広い分野についても履修していきたいです。また、社会福祉主事任用資格のためにしっかりと勉強していきたいと思っています。さらに幅広い視点を持ちたいので、政策デザイン学科が紹介しているイベントやセミナーにも参加してみたいです。 佐藤さん: 私はもともと何となく勉強してきたのですが、実習を受けたことで貧困や福祉関係に興味を持つようになりました。これから色々なことを学んだうえで、最終的には貧困に関して勉強できたらいいなと思っています。他には、サークル活動にも力を入れたいなと思っています。 松田さん: 今回、貧困について学ぶことができたので、今後は過疎地域の問題について関東圏等の人口が多いところから地方に人口を移動させることについて考えつつ、これからは経営に関する授業、例えば和田正春先生の授業やマーケティング、簿記などについて勉強したいです。また、SIAC※など外部のイベントにも積極的に取り組んでいきたいと思います。 ※SIAC:Social Innovation Accelerator Collegeの略で、仙台市主催の大学生向け社会企業家人材育成プログラム。 佐々木(楓)さん: 私は入学前から興味があったジェンダーに関して、3年生で市民社会領域のジェンダーに関する授業を取ってさらに専門性を深めていきたいです。また、ジェンダーに関係させられるか分かりませんが、地域の問題を解決できるような分野を学べたらいいなと思います。それらに関するセミナーや講演会に積極的に参加したいです。また、学外でお祭りに関わるボランティアに参加しているので、これからも頑張っていきたいです。 三瓶さん: 私は「グローバル時代の労働問題入門」(宮地克典先生)の授業を受けて、世界や労働の問題に興味があるなと思ったので、それに関連する授業を履修していけたらいいなと思いました。それ以外にも幅広い分野の授業も履修して自分の視野を広げていきたいと思っています。また光のページェントのボランティアに今年から参加していて、関東や関西などにも宮城県のイベントをもっと広めて地域活性化に貢献したいです。 川村さん: 私は、災害に関連して行政の対応と自主的な市民の活動とを見てきたので、これからは企業ができることについて考えていきたいです。また実習を通して人と人との繋がりの大切さや、メディアの影響の大きさを感じたので、心理的な部分の学習や、メディアや情報が与える影響力を学んでいきたいなと思っています。また、自分の出身の街でやっている防災のワークショップに積極的に参加して、自分の地域の問題を身近に感じながら、自分が学んできたことを活かしていきたいです。 Q5. 高校生活と大学生活でどのような違いがあると感じていますか? 佐々木(仁)さん: 自由度が大きく違うと思います。大学生になると履修科目を自由に選べるため、登校時間も日によってバラバラです。ただ、自由な分だけ自己責任の部分も増えてくるので、高校生の気分のまま過ごさないようにするのは大事だと思います。 矢吹さん: 自主的な行動が求められるということが違いだと思います。いろいろ成長する機会がありますが、大学の図書館にある本を読む、先生にわからないところを聞くなど自主的な行動を心掛ける必要があります。 佐藤さん: 時間の余裕と拘束が少ないということが大きく違います。ただその分、自分で責任を負わなければならなくて、例えばテストの点数が悪かったら、補習などないまま単位を落としてしまいます。また、自分でお金も稼ぐ必要があり、やることも自分で全て決めなければいけません。自分でやることがかなり増えた印象があります。 松田さん: 大学生には様々な機会があると感じます。お金を使う機会、学ぶ機会、イベントに参加する機会とかいろいろあります。そこで求められるのが自主性で、自分から行動しないと機会を活かせないと感じます。 佐々木(楓)さん: 大学では、全部自分の選択で決まってきます。高校ではみんなと同じように生活すれば卒業はできるし、強制的に学ばされているみたいな感覚でしたが、大学では自分のやりたいこととを軸に行動する点が大きく違うかなと思いました。 三瓶さん: 大学では自分でイベントに参加するなどいろいろな挑戦をすれば、将来に活かせるような経験だったり、資格だったりとかを得ることができますが、何もしないでぼんやり過ごしてると、何も得られず卒業してしまうのかなと思いました。 川村さん: 大学では、自分自身でしっかりと見極めることが必要だと思います。自由に使えるお金や時間が増えたときに、この選択は本当に自分にとって良いのか、今ここでやるべきか、勉強するかしないか等の判断が全て自分に委ねられています。そこをしっかりアンテナを張って過ごす必要があるところが高校と今の違いなのかなと思っています。 Q6. 最後に、高校生へのメッセージをお願いします。 佐々木(仁)さん: 大学生になると、自分が学びたい分野や自分の進路に向けた勉強など、自分自身がやりたいことに費やせる時間が増えて行動しやすくなります。その分、そこには必ず責任が伴うのでその点は注意しながらも、楽しめる時間は思いっきり楽しんだ方が大学生活はより有意義なものになると思います。頑張ってください。 矢吹さん: 自分の考えを深め、自分を成長させる機会はたくさん転がっていると思いますし、自分もここに来てよかったなと思っています。行動の後のリスクやリターンをしっかりと考え、自分から行動していくことで自分の考えを深め、成長できると思います。頑張ってください。 佐藤さん: 滑り止めで合格したとか、仕方なく入学したとか、最初は全く興味がない場合もあると思います。そうしたときに、心配せずに堂々と積極的な行動を心がけていくことで、必ず何かやりたいことは見つかると思います。ぜひ受験頑張ってください。 松田さん: 時間がとても増えるので、僕はバイクの免許を取りバイクを買いました。バイクがあれば行きたいところに行きたいと思ったときにいつでも行けます。入学したらバイクの免許を取りましょう。 佐々木(楓)さん: 今、高校生で受験とかを悩んでいる人は、進路のことや将来どうしようみたいなことばかり考えてしまうと思います。それでも本当にやりたいことが決まっていて、そこに入学したいなら入学できると思うし、入学後は自由に過ごすことができ、様々な人との出会いが大学はあります。それを楽しみに、いろんな学びができることを目標に頑張ってほしいです。 三瓶さん: 大学では自分で学びたいことが決まっていたとしても、他分野や苦手だと思っている分野にも挑戦するなど、いろんな行動をしてみると考え方が変わることもあります。恐れずにいろんな経験をしていけるように頑張ってください。 川村さん: 初めの一歩を踏み出すことは結構怖いと思うし、不安な気持ちもあると思います。それでも少しでも自分がやりたいこと興味を持ったとことを大切にして、一歩踏み出してみてください。良いことも悪いこともありますが、それも全て自分の経験になるので、あまり気負いせず、自分を信じていろんな方向に歩んでいってほしいなと思います。 質問は以上です。本日はありがとうございました。 地域総合学部 地域総合学部 学部案内 地域コミュニティ学科 政策デザイン学科 関連ページ 就職データ 入学者選抜 本学で取得可能な資格
佐藤来海さん:「せんだい共創ラボ」においてオーディエンス賞を獲得 せんだい共創ラボの概要を教えてください。 佐藤来海さん: 「せんだい共創ラボ」はNTT東日本が主催している大学生対象の新規事業開発と実現の支援をするプログラムで、私は一期生として参加しました。 具体的な活動としては、これまでの自分の経験を振り返り特に印象に残った出来事と自分が思う地域課題を掛け合わせて、何ができるかを提案し、様々な企業の方々の前でプレゼンテーションをしました。 11月の中旬にキックオフがあり月1でワークショップ、メンターの方とオンラインや対面での打ち合わせを月1~2回くらい、というのが大まかなスケジュールでした。メンターの方には、プロジェクトの進め方やプレゼンのやり方、人前での話し方や発表方法なども教えていただきました。個人が主体的に活動することが求められるため最初は不安でしたが、3月15日の成果発表会に向けて他の大学生メンバーやメンターの方など、たくさん壁打ちできる相手がいたのは心強かったです。 佐藤来海さんが取り組んだ内容について教えてください。 佐藤来海さん: これまでの経験を振り返った時、私の中で仙台へ引っ越したことが大きな変化であり、また今が1番充実しているため、この1年弱(当時は大学1年の為)で何が変化したか考えました。そこで家族との関わりが薄くなったという困り事があり、いつも支えてくれる家族になかなか会えない中、感謝の気持ちを伝えたいという思いがありました。その感謝の気持ちをどういった形で伝えられるかというのと、レトルトカレーというものを結びつけてレトルトカレーパッケージの開発をしました。 レトルトカレーパッケージに工夫を凝らして、普段ありがとうという言葉を恥ずかしくて言えないという人たちをターゲットに、勤労感謝の日や、父の日や母の日といった時に使えるような商品の提案をYUI NOS(ゆいのす)で企業の関係者の方25人くらいの前でプレゼンしました。具体的には送る相手によって違うパッケージなのですが、例えば娘から親に送る場合は「最近のマイブーム」や「実家に帰ったらしたいこと」、「伝えたい一言」などの項目がパッケージに書いてありそこに記入する形で、会話をするきっかけづくりができるものにしました。また、普通だと捨ててしまうパッケージの箱を保存しやすいような形状にして、貰った相手も思い出を残せるものにしました。あらかじめパッケージにメッセージを印刷して渡すだけの手軽なものも考えたのですが、私自身文字を書くのが好きで、手書きの文字だからこそ伝わる思いがあると考えたので、このようなパッケージを提案しました。 プレゼンの結果、私はオーディエンス賞をいただきました。これは聴衆の方々からの投票でいただける賞で、人の前で話すのが本当に久しぶりだったため緊張しましたが、素直に嬉しかったです。 プレゼンの感想やイベントに参加して学んだことを教えてください。 佐藤来海さん: 参加者それぞれが自分のプロジェクトを立ち上げ進めていくので、計画性と行動力が大事だと思いました。また自分が動かないと何も始まらないということを、身をもって感じました。いろんな企業の方に素敵なコメントを頂けて、新しいものを作るのは大変だけど楽しいなと思いました。 ただ、自分がやりたいことと社会から本当に求められていること、そこが一致しているのかを考えるのが難しかったです。また、手段が目的になってしまうことの問題についても勉強になりました。例えばイベントをやる際に、イベントの目的が見失われイベントをやること自体が目的となってしまうのは良くなくて、手段がメインになって本来の目的が見失ってしまいかねないので、あくまでイベントは手段であって一番の目的・自分がやりたいことを見失わないようにするのか大変でした。 私の場合は、本当は感謝の気持ちを伝えたいという一番の大きい目標があったにもかかわらず、レトルトカレーパッケージ作りが目標になりかけた時が何回かありました。メンターの方には、そのたびに軌道修正していただきました。 このプログラムに参加したことによって人脈がより広がりました。お誘いがあり関連するイベントへの参加やピッチコンテストを聞きに行ったりと、活動を通してさらに視野が広がっていくのを感じました。 参加学生から佐藤来海さんへの質問 紺野莉歩さん: 親への感謝の気持ちと、レトルトカレーを掛け合わせたのは、私は思いつかないと思ったので、それを思いついた理由とか、柔軟な発想はどこから来るのかと思いました。 佐藤来海さん: たまたまです。構想を重ねていくにつれて、自分の好きなものが結びついた結果だと思っています。また周りの友達からたまに実家のカレーを食べたくなるという声があがって、カレーって家庭によって全然違うし、家庭の愛そのもの、家庭を象徴する食べ物ではないかと考え決めました。しかし家庭のカレーは作って何日も日持ちするものでないので、日持ちするレトルトカレーを採用しました。また一人暮らししてから家族に会う機会が減って「ありがとう」と言う機会があまりないので、感謝の思いを伝える機会があったらいいなと思いレトルトカレーと感謝の気持ちを掛け合わせた商品を提案しました。 佐藤梨乃さん: せんだい共創ラボは最終報告で終わりですか?それとも今後も続けていくのですか? 佐藤来海さん: 企業の方はこれからも続けて欲しいと言っていただきました。優秀賞をとった佐々木晃成さん(政策デザイン学科の学生)は防災すごろくを作ろうというものでした。それは評判が良くて、それを実現するために防災のチームを組むという宣言をNTTの方にし、私と同じ1期生の佐々木さんと山中蓮斗さん(政策デザイン学科の学生)の3人で活動しています。
佐藤梨乃さん:アメリカへの留学と帰国後プロジェクトの実施 佐藤梨乃さんが1年生の時にアメリカに留学した件について教えてください。 佐藤梨乃さん: 去年の夏にソフトバンクのTOMODACHIサマー・ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム2.0というものに参加し、カリフォルニア大学バークレー校でUCバークレーのCenter for Cities + Schools(CC+S)が開発したY-PLAN(ワイプランー若い世代がまちづくり参画し、コミュニティに変化をもたらす力を育てる教育プログラム)を受講しながら、社会起業家や現地の学生との交流を通じて、学生たちが東北で取り組みたい地域課題に対してのアクションプランを考えてきました。 帰国後は、各県のメンターのサポートを受けながら、参加者と縁がある東北の各地でプロジェクトを実行しました。アメリカでは7月から8月にかけて約3週間、大学生2人、高校生10人の計12人で生活しました。 大学で米国研修を担当していたカリフォルニア大学バークレー校のデボラ・マッコイ博士などから授業を受けることもありましたが、そのほかにほとんど黒人しか住んでない町に行ったり、ホームレスの支援活動をしている大人や高校生から話を聞いたりするなど、地域活性化について課外活動のような形でも学びました。一番印象的だったのは、ノースリッチモンドという町です。 ノースリッチモンドは文化的背景などによって貧困に陥ってしまった町で黒人の方が多く住んでいました。最初は大きな犬が吠えていたり、車などの大きな不法投棄されたゴミなどが置いていたりしてはじめは怖いイメージがありましたが、ゴミ問題に町の人が積極的に取り組んでいたり、ユースセンターやシニアセンターなどの施設が充実していて、それらの施設を中心に様々な活動をすることで町を盛り上げていたり、町中にたくさんの色鮮やかなペイントがしてあったりしたのが印象に残っています。そういった地域の人々であったり、団体による活動によって住民な地域生活を支援する大きな進歩を遂げてきた町でしたが、今も現在進行形でなくならないゴミの不法投棄や、健康的で新鮮や食品を購入出来るお店が地域内に不足していることなどにより、日常生活に必要な用事を済ませるためには地域の外に出る必要があるといった課題がありました。こういった課題の解決のために、つながりのあるまちづくりを目指す必要があると考え、学生でチームを作り政策案の提案をする活動もしました。私たちのチームでは、ゴミ問題とシニアセンターの方々が望んでいた世代間の交流をつなげた活動の提案をしました。 帰国後のイベントについて教えてください。 佐藤梨乃さん: 私は福島県福島市出身ですが、地元ではなく南相馬市の小高という町でプロジェクトを実施しました。小高は東日本大地震と原子力災害の影響によって人口が一度ゼロになった町で、震災前おばあちゃんが酒屋を営んでいた思い出のある町でもあります。今は再生に向けてたくさんのチャレンジをしている魅力的な場所です。最初はアメリカの経験を活かし、渡米前に個々でそれぞれ頑張っていると感じていたコミュニティを全体で一緒に頑張るためのイベントをやろうと思いました。 でも、それよりも大事な事として、アメリカでは多くの若者が地域に関わっているなと感じたんですけど、地元に帰ってきてあんまり若者たちが地域と関わる機会がないなというふうに思いました。またそれ以前に、まず町のことを学生などが知る機会があまりないのではないかと思いました。それが本当に正しいのか確かめるために小高で1週間と少しの間シェアハウスに住んで、小学校と中学校にアンケートを取りに行ったり、区役所の方々に話を聞いたりしました。そこでは、活躍している地域おこし協力隊の方や移住してきた方、起業しようと頑張っている方がたくさんいたり、地域を盛り上げようと様々な事業やイベントが開催されていることといったたくさんの魅力を見つけられました。その一方で、小学校や中学校に実際に訪れ地元への理解度や愛着度を調査するとあまり興味がなかったり、小高がどんな活動をしている町であるか知らない若者が多いことがわかりました。実はすごく魅力的なことをしているのに、それを地元の人たちが知らないまま「この町あんまり魅力ないよね」と考えて他の地域に就職したり進学したりしてしまう可能性があることがすごく寂しいなって思いました。 そこで最終的には、NIKOパークという幼稚園生から小・中学生くらいが遊ぶ施設で、小高のことを知ってもらおうっていうイベントをしました。ただ、「ここの町って実はこういうことしているんだよ」とか、「こういう人活躍しているんだよ」っていうのをまとめた単なるパワーポイントなどによる発表だと、小さい子には集中して聞くのが難しいと思いました。なので実際に小高で作っているものとかを持っていってみせたり、一緒にご飯作ったりすることで交流をしながら町のことを知ってもらおうとしました。メンターの方々などのサポートを受けながらイベントを進めて、そのプロジェクトの実施内容や、過程や結果を通じて得た学びについて12月に宮城で最終報告会を行いました。そこでは自分のプロジェクトの内容や実施する上で悩んだ課題だったり、それについてどう乗り越えたかなどについて話しました。発表の後にはポスターセッションも行って、来場者の方々の質問に答えるなどの交流もできました。 プログラムを経て、何か考えが変わったことなどありましたか? 佐藤梨乃さん: 私は先入観をあまり持たない方だと思っていたんですけど、やってみないと分かんないこととか、行ってみないと分かんないこととかが本当にあるなと感じました。勝手にある物事に対してこう思ってしまっていたなあとハッとした瞬間も結構あり、自分に対する考えも変わりました。また、自分が探究した地域だけではなく、他の地域の活動などについても気になり、宮城県の女川に訪れて町について知る機会をつくったり、企業の方々と学生とが地域の課題解決方法を一緒に考えていくようなプロジェクトにも去年の夏から秋にかけて参加したりするなど、前以上に自分からいろいろなものに挑戦するようになったなと実感しています。 参加学生から佐藤梨乃さんへの質問 佐藤来海さん: アメリカでの会話はどうしていましたか? 佐藤梨乃さん: むつみさんというアメリカに住んでいる方がメンターとして現地で手伝ってくれていました。学生だけで朝食の買い出しやカフェに行ったりもしましたが、意外にきちんと受け答えができ、生活が成り立っていました。これまで英語に力を入れて頑張ったと自分では思っていて、アメリカ人の本場の英語を聞き取れたことや自分から現地の大学生に話しかけて友人を作れたことは嬉しかったです。 紺野莉歩さん: 行く前に言葉が通じないとか、不安や心配はありませんでしたか? 佐藤梨乃さん: 昔から、気になったらなんでもとりあえずやってみようという性格をしていたのであまり心配はありませんでした。あと海外にはずっと行ってみたいと思っていたので、怖いという感覚はなくて「面白そう、行ってみたい、よしやってみよう!」という気持ちでした。そういう自分の性格は好きなんですけど、物事をはじめるときに目標を立てる前にとにかく行動を始めてしまうことが多いなとも思っています。このプログラムでも自分がしたい最終的なゴールや1番大きな参加した理由ってなんだったんだとアメリカで結構悩みました。あと他に感じたのは、高校生から参加している子は「地域のために何かしたい!」とか「アメリカでたくさん学んで吸収したい!」っていうような気持ちがすごい強くて、目標もって参加していた人が多かったと感じました。だから、語学とかに恐怖はなかったけど、今までやったことの無いものや場所に飛びこんでみる力も大事にしながら、何かを始めるときには目標や目的をきちんと持っていかないとだめだなと思いました。
紺野莉歩さん:政策デザイン学科の特徴的な授業 政策デザイン学科の授業の中で、特にどのような授業が興味深かったですか。 紺野莉歩さん: 私が特に興味深いと思った授業は、特殊講義です。特殊講義では、政策デザイン学科の専門分野である公共行政、経済産業、市民社会のそれぞれの領域で活躍する方々を外部講師として招き、活動内容について講演を行っていただいたうえで私たちが考えるべき課題を提示していただきます。そして私たちは示された課題の解決方法を、グループワークを通して検討し、最後に講演を行っていただいた方々の前で私たちの提案する解決策をプレゼンするという授業です。 政策デザイン学科は、3つの専門領域をベースとしているのですが、1つの授業でその3つの領域・3つの視点から考えられる授業はなかなかないと思うので、そういった意味でも面白い授業だと感じました。 そして地域の第一線で活躍する方々の講義をうけることができ、自分たちのプレゼンや自分たちが考えたことに対してその現場のプロフェッショナルの方々に評価していただける機会はとても貴重なことだと思うので、特殊講義の授業でそのような経験ができてよかったなと思います。 また、グループワークを行うため、座学で学ぶだけではなく、グループの他の人の意見を取り入れながら課題の解決方法を考えていくことができる点も特殊講義の魅力だと思います。 授業で得られた成果はありますか? 紺野莉歩さん: 課題を多面的に捉えることができるようになったと思います。異なる専門分野で活躍する方々のお話を聞くことができるうえ、グループワークを通して、自分一人では思いつかなかった意見や考えに気づくことができるので、その積み重ねの中で、多角的な視点から課題を分析する能力を身につけることができたと思います。 私は地域課題に元々興味を持っていたため、その課題の解決に少しでも関われる人間になりたいと思い、政策デザイン学科に入学しました。しかし地域課題と言っても1つの問題ではなく、様々な問題があると思います。例えば少子高齢化や人口減少、災害復興など。そのためそのような問題について考える際に、多角的な視点から課題を分析する能力はとても必要な力になると思います。したがって、このような将来役立つスキルを特殊講義の授業を通して学ぶことができてよかったなと思います。 報告準備をしている中で大変なことはありましたか? 紺野莉歩さん: 説得力のあるプレゼンにするために、主張を裏付けるやデータや事例を見つけることが大変でした。しかし特殊講義は他の授業とのつながりも多い気がします。例えば伊鹿倉先生の地域経済データ分析という授業ではRESASを用いたデータの見方やその分析方法を学びました。そのため、その授業で学んだことをグループのみんなに共有することで、データをうまく活用することができたと感じます。また他の授業で若林区役所の方が地域の課題としてあげていた町内会についての内容を学んだことがあったため、実際にその内容を特殊講義でのプレゼンに関連させたこともありました。データや事例を見つけることは難しいことでもありますが、それはこれまでの大学での学びが全てつながっていると考えれば活かせる部分も多いので不可能なことではないなと実感しました。 大学の学びがすべてつながっているということについて、教えてください。 紺野莉歩さん: 政策デザイン学科の授業は、地域課題の解決を一つのテーマにしていると思います。受講する授業の先生によって取り上げる課題や見る視点は異なりますが、学んだことを活かせる場所は一つではないと思います。一つの授業での学びを一つの課題の解決に活かすのではなく、むしろこれまでの学びをつなげることによって地域課題という複数の要因が絡み合う複雑な問題の解決につなげることができるのだろうと思っています。 外部の方の前でプレゼンし、コメントをいただいた感想を教えてください。 紺野莉歩さん: 私たちは授業外の時間にもみんなで集まってプレゼンの準備をすることがありました。プレゼンの準備には最善を尽くし、自信を持って発表をすることができるようにしていたので、それに対して評価していただけることはとてもありがたいです。また私たちのプレゼンに対するコメントの中では、良かった部分を評価していただけることもあれば、私たちの提案に不足していた点をご指摘いただけることもあります。実際に前回の発表でも、私たちが提案した宿泊者数を増やすための政策に対して、対象とする自治体を実際に示し、その実現性をアピールできたらさらに良かったという意見をいただきました。私たちはこれで完璧だと思い提案した内容であっても、現場のプロフェッショナルの方々の視点から見ると、まだまだ足りない部分があるということを知ることができるため、自分が大きく成長する機会になったと思います。 参加学生から紺野莉歩さんへの質問 佐藤来海さん: 特に印象的だった報告は? 紺野莉歩さん: 印象的だったのは2回目の経済産業領域の結城社長の前でのプレゼンです。1回目の若林区の方の前でのプレゼンは、とりあえずやってみようという気持ちでした。2回目のプレゼンでは、1回目のプレゼンの際に自分達が考えた政策提案について、内容の提示だけでなく、残された課題まで明示した点がより深く考察できているとして高く評価されたため、その視点は残したいねとグループで話し合いました。このように、前回の良かった部分を活かしたうえで、さらに内容を発展させるためにはどうしたら良いか、たくさん悩みながら準備を行ったためとても思い入れがあります。 佐藤梨乃さん: 今は3つの分野(経済産業、公共行政、市民社会)のどれに興味がありますか? 紺野莉歩さん: 私は特に経済産業領域が面白いなと思いました。自分たちが提案するものを実現可能なものにすることや、対象が明確な点がとても面白かったです。