『震災学』vol.10
- 発行:東北学院大学
- 発売:有限会社荒蝦夷
- 2017年3月23日(木)発売
- 本体1,800円(税別) A5判 282頁
- ISBN 978-4-904863-57-2 C0036
- 一般書店、大学生協、オンライン書店(honto)にて販売
目次
「贈ること」と、「お人好しのお馬鹿さん」になるすすめ/佐々木俊三
第1章 震災と霊性
シンポジウム〈「復活と創造 東北の地域力」震災と霊性――亡き人の声を感じ、生きるという力――〉
- 「震災と霊性」とは/佐々木俊三
- [意見発表]問題提起――亡き人への手紙/金菱清
- 死者との相互行為/麥倉哲
- 『Kesennuma,Voices.』/堤幸彦
- 生きていくうえでかけがえのないもの/若松英輔
- [ディスカッション]いかに「死者」と向き合うか/堤幸彦×若松英輔×麥倉哲×金菱清
第2章 里浜復興のシナリオ
- 本章について/平吹喜彦
- 仙台湾沿岸被災地における景観再生 持続的な生態系サービスの享受を目指して/原慶太郎
- 生態系を活かした天然の防潮堤とは/岡浩平
- 海岸林の生態系サービスと海岸防災林復旧事業を考える/富田瑞樹
- 海岸エコトーンの多様性・多機能性・恒常性を活かす/平吹喜彦
- 海浜の椿からの思考 津波という風土を生きるデザインのために/千葉一
- 仙台市宮城野区新浜の歴史遺産と復興 拠りどころとしての先人の暮らし/菊池慶子
- 浦戸諸島野々島における防潮堤問題解決への道のり 民官学の連携による合意形成/栁澤英明
- 復興まちづくりと住民自治組織 あらためて問われる住民参加・合意形成の仕組みづくり/佐々木秀之
- 《座談会》里浜遠景/近景 自然と歴史から復興を考える/平吹喜彦×菊池慶子×栁澤英明×佐々木秀之×佐々木俊三
第3章 震災と文学
- 被災地の記憶を刻んで 〈仙河海〉覚え書き/熊谷達也
- 震災詠――俳句表現を通して/渡辺誠一郎(俳人)
第4章 地域からの声
- 震災後の「外国人犯罪」の流言/郭基煥
- 奥松島の被災と観光 宮城県東松島市・消えた「歴史」は可視化できるか/西脇千瀬
- 東日本大震災における仙台市の対応/佐々木英夫
- 「想定外」の連続台風 濁流に飲み込まれた北海道南富良野町/岩崎あんり
- 大地震から2年、ネパールの現在 仙台在住ネパール人の目に移った故郷の姿/平間真太郎
関連情報
- 総合学術誌『震災学』