東北学院大学

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教養学部 人間科学科

高度な研究事例

交渉時の認知や行動に迫る

交渉はなぜまとまらないのか。
建設的な利害調整を妨げる心理的要因を探る

福野 光輝 教授

人々のものの見方や考え方は同じではないので、日常生活において利害の不一致が生じることは避けられません。交渉はこうした利害対立を当事者同士で解決する手段の1つです。しかし、いざ話し合いを始めても、必ずしもうまくいくとはかぎりません。交渉や葛藤解決は複雑な意思決定課題であるため、当事者の認知は歪みやすく、建設的な解決策が見えにくくなるからです。また、他者との対立で喚起される様々な感情も、認知や行動に影響します。本研究室では、合意形成や葛藤解決を妨げるこうした心理過程の解明に、社会心理学の理論と方法を用いて取り組んでいます。

人間は基本的に利己的ですが、他方で譲歩したり公正にこだわったり、他者と折り合いをつけながら生きています。利己性と利他性の狭間で揺れ動く姿に、人間を深く考える手がかりが含まれているように感じます。