東北学院大学

大学院 工学研究科

理念・目的、教育目標

理念・目的

キリスト教精神と幅広い教養教育を基礎に、工学は人間の生活や社会に直接かかわる応用的科学技術の分野であるという認識を前提として、人間と自然の調和、共生という観点に立ち、地域社会発展に資する工学技術を推し進め、創意工夫を行う。この理念の下に、国民の健康で文化的な生活を確保するとともに、人類の福祉に貢献する工学技術者を養成する。

教育目標

工学研究科で行う教育は、次に示す事項を達成することを目標とする。

  1. 社会の変化、技術の進展に対応できる専門分野の基礎学力を持つ。
  2. 高い倫理観を有し、新しい課題を自ら考え、かつ、実行する能力を有し、社会及び組織でリーダーシップが発揮できる。
  3. 自律心、隣人愛を有し、国際的に活躍できる。

機械工学専攻(博士課程)

理念・目的
機械工学専攻博士前期課程

機械工学専攻博士前期課程では、専門性を要する職業等に必要な能力と基本的な問題解決能力を身につけ、社会人としての素養と倫理観を兼ね備えた信頼されるエンジニアを養成する。

機械工学専攻博士後期課程

機械工学専攻博士後期課程では、高度な専門性を要する職業等に必要な能力と自立して問題を解決する能力を身につけ、科学技術の急速な進歩にも柔軟に対応できる国際的にトップレベルのエンジニア及び研究者を養成する。

教育目標
機械工学専攻博士前期課程

機械工学専攻博士前期課程で行う教育は、次に示す事項を達成することを目標とする。

  1. 機械工学分野に関連した幅広い基礎的知識を有し、それを活用して諸問題を解決できる能力を身につけた上で、最新技術にも対応できる。
  2. 機械工学関連分野について広い学識を有し、技術者として必要な倫理観をもって社会貢献できる。
  3. 機械工学分野の専門的な業務従事者になるための研究遂行能力及びコミュニケーション・プレゼンテーション能力を向上させる。
機械工学専攻博士後期課程

機械工学専攻博士後期課程で行う教育は、次に示す事項を達成することを目標とする。

  1. 機械工学分野に関連した幅広い高度な知識を有し、それを活用して専門性の高い諸問題を解決できる能力を身につけた上で、科学技術の急速な進歩にも柔軟に対応できる。
  2. 機械工学関連分野について専門的な学識を有し、トップレベルの技術者としての高い倫理観を合わせもって社会に十分貢献できる。
  3. 機械工学分野の高度な業務に従事するスペシャリストになるための自立した研究遂行能力及び国際的なコミュニケーション・プレゼンテーション能力を向上させる。

熱工学、流体工学、材料力学、機械材料学、機械力学、機械工作学、制御工学、生体工学などの広い分野の研究を行っています。超高精度CNC三次元測定機、高速共焦点レーザースキャン顕微鏡および近赤外偏光分光装置などを整備し、以下のような研究で多くの成果をあげています。

  • 衝撃材料特性評価に関する研究
  • 機械及び機械構成材の動的挙動に関する研究
  • 研削加工に関する研究
  • ロボット技術の開発に関する研究
  • 生体組織・細胞が持つ機構の解明とその工学的応用に関する研究
  • 複雑な熱流動場のシミュレーションに関する研究

電気工学専攻(博士課程)

理念・目的
電気工学専攻博士前期課程

電気工学専攻博士前期課程では、電気工学が人間社会の科学技術と生活環境の進化を支える基盤となっていることを深く理解し、急速に変化する社会の要求に応えるため、専門分野の研究を通じて高度な自律心と実践力を備え、建学の精神に基づく倫理観と社会的な素養を身につけた創造性豊かな人材を養成する。

電気工学専攻博士後期課程

電気工学専攻博士後期課程では、電気工学が人間社会の科学技術と生活環境の進化を支える基盤となっていることを深く理解し、急速に変化する社会の要求に応えるため、専門分野の研究を通じて高度な自律心と実践力を備え、建学の精神に基づく倫理観と社会的な素養を兼ね備え、社会の指導的地位で活躍できる創造性豊かな研究者・技術者を養成する。

教育目標
電気工学専攻博士前期課程

電気工学専攻博士前期課程で行う教育は、次に示す事項を達成することを目標とする。

  1. 担当教員の指導の下で研究・開発を進めることにより、主体的、かつ、積極的な姿勢で考え行動できる研究・開発能力や将来の技術に対する幅広い視点、基礎知識及び洞察力を身につける。
  2. 研究・開発を進める上で必要となる常識的な判断能力、情報収集能力及び表現能力を身につける。専門分野に係わる高度な専門的知識を修得するとともに、これのみならず技術者としての裾野を拡げるため、他分野の専門知識も積極的に修得する。更に専攻分野の諸問題について理論的、実証的に分析し、その結果を社会貢献に活かす。
  3. TA制度や研究室内の後輩の研究指導等によりリーダーシップ能力を育成するとともに、研究室活動、学会活動等により、社会人として必須な協調性を高める。専門知識を活用して課題解決策を提案し、その思考方法と研究成果を公表する。
電気工学専攻博士後期課程

電気工学専攻博士後期課程で行う教育は、次に示す事項を達成することを目標とする。

  1. 担当教員の指導の下で研究・開発を進めることにより、主体的、かつ、積極的な姿勢で考え行動できる研究・開発能力や将来の技術に対する幅広い視点、基礎知識及び洞察力を身につける。
  2. 研究・開発を進める上で必要となる常識的な判断能力、情報収集能力及び表現能力を身につける。専門分野に係わる高度な専門的知識を修得するとともに、これのみならず技術者としての裾野を拡げるため、他分野の専門知識も積極的に修得する。更に専攻分野の諸問題について理論的、実証的に分析し、その結果を社会貢献に活かす。
  3. TA制度や研究室内の後輩の研究指導等によりリーダーシップ能力を育成するとともに、研究室活動、学会活動等により、社会人として必須な協調性を高める。専門知識を活用して課題解決策を提案し、その思考方法と研究成果を公表し、リーダーシップを発揮できる。

主な研究分野は、電力・制御、情報・通信工学、電子・材料工学。半導体ドライプロセスシステム、EMC解析システム、高電圧実験施設、磁気応用計測システムなどを整備し、以下のような研究で多くの成果を上げています。

  • 長距離送電網の安定制御
  • 雷などの高電圧放電現象
  • ロボット、礎気シールド、磁気応用、EMC等に関する研究
  • 電気回路網や伝送線路の研究
  • 神経伝達、ランダム信号の統計的研究
  • 半導体デバイスの開発
  • バイオ工学と電子計算機

電子工学専攻(博士課程)

理念・目的
電気工学専攻博士前期課程

電子工学専攻博士前期課程では、急速な技術革新を遂げる電子工学分野の基礎的な実験手法と専門知識を修得し、社会人としての素養と倫理観を兼ね備え、社会貢献できるエンジニアを養成する。

電気工学専攻博士後期課程

電子工学専攻博士後期課程では、電子工学分野におけるより幅広くかつ高度な実験手法と専門知識を修得するとともに、世界に貢献できる国際的にトップレベルのエンジニアを養成する。

教育目標
電気工学専攻博士前期課程

電子工学専攻博士前期課程における教育は、次に掲げる事項を達成することを目標とする。

  1. 工学技術者として必要な倫理観とそれを実社会で活用するための広範な知識及びマテリアル・デバイス工学及び電子計測学分野に関する電子工学の先端的知識を修得させる。
  2. 少人数教育による「工学特別演習」と「工学修士研修」の実践を通した研究遂行能力の鍛錬を通して、研究遂行能力を向上させる。
  3. 十分な英語コミュニケーション能力と自らの専門分野の文献調査及び発表能力を身につける。
電気工学専攻博士後期課程

電子工学専攻博士後期課程における教育は、次に掲げる事項を達成することを目標とする。

  1. 工学技術者として必要な倫理観とそれを実社会で活用するための広範な知識及びマテリアル・デバイス工学及び電子計測学分野に関する電子工学の先端的知識及び国際的に通用する見識を身につける。
  2. 少人数教育による「工学博士研修」の実践を通した研究遂行能力の鍛錬を通して、国際的に第一線で活躍できる研究遂行能力を身につける。
  3. 国際会議で齟齬なく意思疎通できる英語コミュニケーション能力と自らの専門分野の文献調査及び発表能力を高める。

本専攻では、速やかな進展を遂げる電子工学分野の技術革新に対応できる電子工学の高度な専門知識を有し、幅広い人間性と倫理観を持って人類の幸福と福祉のために活躍する国際的エンジニアや研究者を養成します。主な研究領域とする電子計測、電子材料、電子物性では、広い視野に立ってナノテクノロジーを駆使した先鋭的な研究がなされており、以下のような研究成果を挙げています。

  • 組成変調構造によるNb-Fe-B薄膜の磁気特性
  • ゲート酸化膜の薄膜化によるガラス上のレーザー結晶化poly-Si TFTの高性能化
  • 積層構造半導体デバイスにおける送信パルスの最適化
  • 燃料電池用SiO-Fe-Co粒子の作製
  • 視覚情報が大脳神経活動に与える影響
  • スピンエレクトロニクスデバイスの応用研究
  • 磁気を応用した電子計測制御法の可視化
  • 情報セキュリティ工学への応用研究

環境建設工学専攻(博士課程)

理念・目的
環境建設工学専攻博士前期課程

環境建設工学専攻博士前期課程では、地球及び地域環境を保全しつつ人々の生活を豊かにする社会基盤を創造し、これまでに蓄積してきた社会資本を維持・管理する営みを発展させるため、専門分野に関する学習・研究を通じて、高い自律心と実践能力、社会人としての素養と倫理観を兼ね備えた、創造性豊かな技術者を養成する。

環境建設工学専攻博士後期課程

環境建設工学専攻博士後期課程では、地球及び地域環境を保全しつつ人々の生活を豊かにする社会基盤を創造し、これまでに蓄積してきた社会資本を維持・管理する営みを発展させるため、専門分野に関する学習・研究を通じて、高い自律心と実践能力、社会人としての素養と倫理観を兼ね備え、社会の指導的地位で活躍できる創造性豊かな研究者・技術者を養成する。

教育目標
環境建設工学専攻博士前期課程

環境建設工学専攻博士前期課程における教育は、広い視野に立って学識を深め、志望する専門分野に関する高度専門技術を修得するとともに、次に掲げる事項を達成することを目標とする。

  1. 環境工学及び建設工学に関連する広範な専門基礎知識と技術を着実に修得し、さらに、専門分野の先端的な知識を学び、理解する。
  2. ある問題に対する研究を通して自らの力で情報を収集し、評価・分析し、対応策を模索して実践し、得られた結果を総括し、当該問題に対してよりよい改善策を提案して社会貢献に生かす。
  3. 研究成果を公に発表することにより、技術者としてのコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、プロジェクト管理能力などを修得する。
環境建設工学専攻博士後期課程

環境建設工学専攻博士後期課程における教育は、専攻分野の研究者・教育者として必要な研究能力、高度専門知識及び社会人として必要とされる工学他分野の知識を修得するとともに、次に掲げる事項を達成することを目標とする。

  1. 環境工学及び建設工学に関連する広範な専門基礎知識と技術を着実に修得し、さらに、専門分野の先端的な知識を学び、身につけ、国際社会においても議論できる。
  2. ある問題に対する研究を通して自らの力で情報を収集し、評価・分析し、対応策を模索して実践し、得られた結果を総括し、当該問題に対してよりよい方法等を提案し、よりよい改善策を提案し、安全・安心な社会や持続可能な社会環境の構築に貢献できる。
  3. 研究成果を公に発表することにより、技術者としてのコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、プロジェクト管理能力などを修得し、リーダーシップを発揮できる。

研究分野としては、構造力学・構造工学、コンクリート工学、地盤・防災工学、環境・水理学、都市環境・建築デザイン学、建築計画学、建築史学などがあげられます。主に以下のようなテーマで研究が進められています。

  • 藍藻類による異臭味物質産生及び国際保健
  • 画像解析による波浪・海浜モニタリング手法の開発
  • 分子生物学的方法による環境浄化生物の育種とその応用
  • 遺伝子工学的手法による環境微生物の定量的検出方法の開発
  • X線造影撮影法を用いたコンクリート構造物の劣化診断手法の開発
  • 撹拌混合処理工法における粘性土の共回り現象と粘土の性質の関係
  • 土木鋼構造物の座屈強度及び耐荷力に関する非線形数値解析
  • コンクリート構造物の凍害劣化に関連した熱応力解析
  • 超弾性パラメータを用いたゴム支承の地震応答に関する3次元FEM解析のモデル化
  • コンクリートの弾性波速度の推定に影響を及ぼす因子に関する研究
  • 太陽光発電を用いたゼロエネルギー住宅のライフサイクル評価