東北学院大学

新着情報

「知の地域づくりを考える」in 仙台 本学図書館の中川清和館長がパネラーとして登壇

2013年01月16日

 1月12日、エル・パーク仙台で開催された全国リレーシンポジウム「知の地域づくりを考える in 仙台」(主催/文字・活字文化推進機構、宮城県書店商業組合)が、元総務大臣で慶應義塾大学教授、現在テレビのコメンテーターとしても活躍している片山善博氏を基調講演者として招いて開催されました。

基調講演は「知の地域づくりと図書館への期待」と題し、ネットでの検索で物事を知ることの弊害、本を読むという行為は数時間、本と向き合うことで著者と対話することであり、共感したり反発したりする、他のものでは得難い体験なのだと説き、地域に開かれた図書館はその恩恵を住民に与えてくれる存在であると語りました。

 講演に続いてのパネル討論会は、コーディネーターを河北新報社の鈴木素雄論説委員長が務め、片山氏のほか、童話作家の肥田美代子氏、仙台大学客員教授・宮城県図書館顧問の伊達宗弘氏、本学教授であり東北学院大学図書館の中川清和館長もパネリストとして登壇しました。

 中川館長は、「震災では東北学院大学3キャンパスの各図書館の蔵書約65万冊の半数が書架から落下し、大きな被害に見舞われた。図書館として再開できたのは2011年の9月からで、復旧は県内外の他の図書館と協力し合い、半年後にやっと再開にこぎつけることができた。再開を機に地域住民の方たちにも学術図書を活用してもらおうと大学図書館の一般公開をスタートさせた」と状況を説明。「知の地域づくり」として県内各図書館の司書たちを対象に、国立国会図書館から職員を招き、被災図書の修復講座を土樋キャンパスで開催したことなどが報告されました。

 中川館長は、最後に「地域とのネットワークをさらに充実させ、地域の中の大学図書館をもっと活用していただけるよう、『知の貢献』に努めていきたい」と締めくくりました。

130116-2_1.jpg 130116-2_2.jpg
130116-2_3.jpg