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本館・礼拝堂・大学院棟が登録有形文化財(建造物)に答申

2014年07月18日

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 本年7月18日開催の文部科学省文化審議会において、本学土樋キャンパスの3棟の建造物が、登録有形文化財に登録される旨の答申が出されました。登録を答申されたのは、東北学院大学本館(旧専門部校舎)、ラーハウザー記念東北学院礼拝堂、大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)の3棟です。

 これらの建造物は大正15(1926)年から昭和28(1953)年にかけて、順次、建てられたものです。3棟の配置については、「本館を中央にして、東側に図書館、西側に講堂を兼ねた礼拝堂を置き、知識の訓練と霊性の訓練の実現を目指す」(『東北学院時報』61号、1925年7月発行)と、D・B・シュネーダー第2代院長が明快にその意図を述べています。

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 本館(旧専門部校舎)の竣工は大正15(1926)年夏、献堂式は東北学院創立40周年記念式を兼ねて同年10月16日に行われました。総費用33万余円、内、約5万円は寄付等の募金でまかなわれました。住友合名会社、三井合名会社、三菱合資会社、渋沢栄一、後藤新平、大倉喜七郎、安田善次郎らの政財界からの寄付の他、米国の姉妹校であるアーサイナス・カレッジからの寄付も含まれていました。設計は米国人建築家J・H・モルガンで、カレッジ・ゴシック様式が用いられています。鉄筋コンクリート造で、1階が半地下、その上に2階分が乗る3階建てで、窓枠や床には米国から輸入されたリノリュウムが用いられ、外装には秋保産石材が使われています。昭和53(1978)年の宮城県沖地震で外装の石材が一部剥離しましたが、その後補修され、現在は事務管理棟として使われています。

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 ラーハウザー記念東北学院礼拝堂の定礎は昭和6(1931)年7月19日、献堂式は昭和7(1932)年3月19日に行われました。シュネーダーの米国における募金活動に賛同して、実に5万ドルという巨額の献金を寄せたエラ・ラ―ハウザーにちなみ、その名前が付けられています。本館と同じく、設計はJ・H・モルガンで、カレッジ・ゴシック様式が用いられています。鉄筋コンクリート造、地下1階地上2階建てで、聴衆席のバルコニーが堂内に備なえられ、外装には秋保産石材が使われています。収容人員は900名。正面のステンドグラスは、イエス・キリストの昇天(ルカ福音書24章51節)の場面が描かれ、英国より輸入されました。パイプ・オルガンは米国モーラー社製で、関東以北で最初のパイプ・オルガンになりました。現在は、そのかたちを講壇右側にとどめています。ちなみに、現在使われているパイプ・オルガンは、昭和53(1978)年12月に設置されたドイツ(ハンブルク)ベッケラート社製のものです。

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 大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)の竣工は昭和28(1953)年でした。シュネーダーの描いたマスター・プランの実現には、大戦をはさんで実に28年の歳月を要したことになります。設計者は株式会社山下寿郎設計事務所仙台支社(現・株式会社山下設計東北支社)でした。鉄筋コンクリート造5階建て、1階と3階にそれぞれ2層吹抜けの閲覧室を配し、5層の書庫、10室の教授研究室等を備えたこの建物は、当時日本の大学のどこに比べても遜色のない最新式図書館でした。その後、増築され、現在は用途が一部変更され、図書館分館、大学院教室、施設部オフィスとして使用されています。

 土樋キャンパスには、この3棟のほかに、平成25年3月29日に登録有形文化財に登録されたデフォレスト館もその瀟洒な佇まいをみせています。

 現在、進められている土樋キャンパス整備計画では、正門前の通り(南六軒丁通り)をはさんで、東北大学から取得した北側隣接地に延床面積12,000平方㍍程度の新校舎を建設することになっています。この新校舎は登録有形文化財に新たに登録される本館・礼拝堂・大学院棟の建造物群に見合った幅と高さを有しています。新旧の建造物が融合するようなランドスケープが、土樋キャンパス整備計画では意図されているのです。

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