東北学院大学

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平成27年度 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+) 「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」が採択されました

2015年10月16日

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 文部科学省では、平成25年度から、大学等が自治体と連携し、課題解決に資する様々な人材や情報・技術が集まる、地域コミュニティの中核的存在としての大学の機能強化を図ることを目的として「地(知)の拠点整備事業(COC)」を実施しています。
 さらに平成27年度には、「地(知)の拠点整備事業」を発展させ、大学と地方公共団体や企業等との協働により、その地域が求める人材を養成し、また魅力ある就職先の創出をすることで、地方創生の中心となる「ひと」の地方への集積を目的とした「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の公募が行われました。
 これを受け、本学を申請大学とし、宮城教育大学、東北工業大学、石巻専修大学、尚絅学院大学、仙台大学、仙台白百合女子大学、東北生活文化大学、宮城学院女子大学、聖和学園短期大学、東北生活文化大学短期大学部、仙台高等専門学校と共に「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」事業の申請をしておりましたが、2015年9月28日付けで採択されましたことを御報告いたします。
 詳細は下記の通りです。

事業名

 みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成

事業の目的・概要

 本事業は、事業協働地域にある12の高等教育機関がそれぞれ有している教育プログラムを相互に単位互換し、より実効性の高い地域人材の連携型の育成プログラムの構築を目指すものです。具体的には、同地域内の企業が抱える課題を組み上げ、学生や教職員が参画する課題解決型の教育プロジェクトとして立ち上げます。このプロジェクトへの取り組みは、企業側にとっても経営課題の解決や新たな事業の創造にも繋がり、将来への経営革新にも期待ができるものとなります。一方、COC+参加大学の学生にとっては、実際の企業という活きたフィールドで実施されるプロジェクトに参画することで、実践的な学びを得る機会にもなってきます。他県の同様のプログラムにおける事後調査でも「参画した学生のうち7割程度が職業の選択肢に地域の中小企業を含むようになった」という報告が得られております。この結果は、在学中の学生に対してより実践的な学びを経験する機会を増加させることで、中小企業の割合が高い宮城県においても地域内への就職者の割合が高まることで期待できるとも言えます。

 また本事業では、地域人材の育成プログラムを構築し地域を担う人材の実効性のある定着を目指し、COC+参加大学で共通化された「地域高度人材育成指標」の策定と導入を進めます。人材育成の指標には、既に存在する「社会人基礎力」や「学士力」がよく知られていますが、宮城県という地域の豊かな特色を理解しながら地域の企業の成長を促すことのできる人材を評価するためには、これを一歩進めた形に昇華させる必要があります。このような指標を、「COC+参加大学」「自治体」「産業界」「金融機関及び支援機関等」がしっかりとしたスクラムを組んで構築し、本事業の教育プログラムを通じて、学生が「何」が「どの程度できるようになったか」ということをエビデンスベースで示していきます。そして、この指標は、COC+参加大学における共同のキャリア支援活動などで実際に利用されることとなります。

 本事業でのこれらの活動は、宮城県内の12の高等教育機関、自治体、COC+推進コーディネーター、地域の企業及び支援機関等から構成される「協働教育推進機構(仮称)」で実施し、同機構では、教育プログラムの策定・運用、自治体及び地域企業等のニーズの調査、金融機関や支援機関との協働の取り組みの実施などを担当します。

本事業を通じた目標

 大学としては、地域の企業の経営をより良くできる人材を数多く輩出することを目指します。また、このプロセスを通じて、地域の企業は、自らより良い経営ができる体制を構築することを目指すことになります。最終的には、この両者の取り組みが循環し、地域の企業を良くできる若年層人口が宮城県に定着することで地域経済が活性化することを目指します。

本学の特色

 本学が事業実施責任大学(COC+大学)として申請をした「みやぎ・せんだい協働教育基盤による地域高度人材の育成」が、過日、平成27年度 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の一つとして採択されました。この事業では、県内12の高等教育機関、企業、自治体、地元金融機関及び支援機関等が共に連携をしながら「みやぎ・せんだい協働教育基盤」の構築を進め、地域企業の発展を担う人材の育成や地域企業の成長支援を行います。特に、この事業の大きな特徴は、県内の半数以上となる12高等教育機関がそれぞれの特色や強みを生かしつつも、協同で県内の将来を担う人材の育成を進めていく点です。
学校法人東北学院は、創立から約130年の歴史を持つだけでなく、東北地方で最大の規模となる17万人を超える卒業生を輩出しております。そして、これらの同窓生は地域の経済界において中核的な人材として御活躍されています。本学は、このような背景を基盤とし、改めて地域の拠点たる大学として、地域の発展に主体的・主体的に関わってまいりたいと考えております。
 日頃より本学の教育活動に対しましては、同窓生の皆様からも格別のご愛顧を賜っておりますが、COC+ 事業に参画する各大学や関連する学生諸子の活動に対しましても、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

 なお、本学は、COC+の前身となる「地(知)の拠点整備事業」にも平成26年度に採択されており、地域課題の解決にも強力に取り組んでまいりますので、どうぞ本学をご活用くださいますよう、加えて申し上げます。

事業協働機関

申請大学

東北学院大学(COC+大学)

参加大学等

宮城教育大学(COC大学)、東北工業大学(COC大学)、石巻専修大学尚絅学院大学仙台大学仙台白百合女子大学東北生活文化大学宮城学院女子大学聖和学園短期大学東北生活文化大学短期大学部仙台高等専門学校

参加自治体

宮城県宮城県仙台市

参加企業等

株式会社七十七銀行株式会社仙台銀行NPO法人ETIC. 一般社団法人ワカツク株式会社知識創発研究所

※尚、本事業申請後にも、「宮城県中小企業家同友会」からのご参画も得られており、今後もより一層の体制の充実を進めて参ります。

このページの内容に関するお問い合わせ
東北学院大学 学長室事務課 担当:菊地、相澤
〒980-8511 宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3-1
TEL.022-264-6424 FAX.022-264-6364
E-mail:ck@staff.tohoku-gakuin.ac.jp