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第15回文化財レスキュー展「描かれた神体島 ―日本画家・平山郁夫が描いた「金華山の朝陽」―」

2017年08月01日

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*学生企画の被災地における文化創造活動
 東北学院大学では、東日本大震災後に展開された文化財レスキュー事業で牡鹿半島の文化財の応急処置を担当し、大学生たちがクリーニングや脱塩作業にあたってきました。この活動と同時並行で、被災した文化財等を活用した学生企画の展覧会を、継続的に実施してきました。
 今年度は、文化庁補助金「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」を受託し、「復興・創生期における津波被災地での文化創造活動事業」のひとつとして、第15回文化財レスキュー企画展「描かれた神体島 ―日本画家・平山郁夫が描いた「金華山の朝陽」―」を開催いたします。
 展示の企画・運営は、文学部歴史学科の民俗学ゼミナール(指導:加藤幸治教授)の学生たちが担い、被災地の交流施設、住民団体、作品を所蔵する美術館等の協働によって実現しました。

*日本画家・平山郁夫と「金華山の朝暘」
 シルクロードの画家として広く知られている平山郁夫は、敦煌や楼蘭、パルミラなど多くの遺跡を作品に描く一方で、その価値を広く普及するための活動に尽力しました。とくに「文化財赤十字」という考え方にもとづく紛争等で破壊される危機遺産の保護活動は、世界的にも評価されています。東日本大震災における文化財レスキュー活動も、「文化財赤十字」の活動を支援する公益財団法人 文化財保護・芸術助成財団からの助成によって実施された経緯があります。
 平山郁夫は、平成に入った頃から日本の風景も併せて描きました。今回展示される《金華山の朝陽》・《金華山 黄金神社本殿》(ともに1997年制作)は、松尾芭蕉の足跡と東北の仏教文化を描いた「奥のほそ道」シリーズとして描かれた作品です。

*企画展の概要
 展示では、平山郁夫の作品に加え、当時のスケッチブックや記録写真、作品の制作過程を収録した美術ドキュメンタリー番組「平山郁夫 奥のほそ道金華山・鹽竈神社を描く」(東日本放送制作、1998年放送)の特別映写等によって、素描作品の制作過程がわかる内容となっています。
 描かれているのは、島そのものが御神体(神体島)としての金華山や、リアス式海岸と離島の風景です。牡鹿半島の人々が、心のうちにいつも抱き続けている三陸の海の風景を見事に描き出した平山郁夫画伯の作品を、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。
 

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第15回文化財レスキュー企画展『描かれた神体島 ―日本画家・平山郁夫が描いた「金華山の朝陽」―』
主催:牡鹿半島・思い出広場実行委員会(中核館:東北学院大学博物館)

◇石巻市での展示会
開催期間:2017年8月9日~8月15日
展示会場:石巻市復興まちづくり情報交流館・牡鹿館(石巻市鮎川)

◇仙台市での展示会
展示期間:2017年8月19日(土)~9月28日(木)
展示会場:東北学院大学博物館(仙台市青葉区土樋)
内容:平山郁夫による作品「金華山の朝陽」・「金華山 黄金神社本殿」、スケッチブック、金華山の信仰関係資料、ドキュメンタリー映像等

各展示会では、解説パンフレット「日本画家・平山郁夫が描いた「金華山の朝陽」」を展示会場で無料配布します。